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2009・9月・シンガポール&バリの旅 ブログトップ

オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 前書きに代えて [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

前書きに代えて

例年、お盆時期に旅をしていたのだが、妻の元同僚が、「こんなの不公平よぉ~ウチの子どこも連れて行ってあげられない」と喚いたそうだったので、「それじゃあ~9月にするか!」とプランを練り直したのだが、妻の元同僚は、“契約解除”により、職場を追われたそうである。
まあ、勤務中に居眠りはする。服装の倫理観がない(制服がないのがそもそもの原因だが・・・)等の理由によるものなので、同情はしない。同情はしないけれど、そこの家の子供たちが“ちゃんとご飯を食べさせて貰っているか?”それだけが、唯一気がかりである。
当初は、9月17日出発23日帰着予定のスケジュールを組んでいたのだが、愛すべきスリランカ。光輝く島の内戦も終止符が打たれた。そのためだかどうか知らないけれど、フライトスケジュールの変更の波にオストドは襲われる羽目になった。
本来のスケジュールでは、成田/香港/バンコク/コロンボとキャセイパシフィックのビジネスクラスで飛び、コロンボで一泊。翌日の昼前の便でシンガポールへ飛び、新しいターミナルに直結するホテルに一泊して、翌日の朝の便でバリ島へ飛び、3泊4日の究極のリゾート味わい、夕方の便でシンガポールへ飛び、“夜這い便”(業界の一部で使われていた隠語。まあ・・夜便のことを言う。)のA380のビジネスクラスで成田へ帰ってくる行程を組み立て直したのだ。シンガポールからは、グリーンホリデーのツアーを利用することにして、旅行代金を全額送金し、ついでにシンガポールのホテルも前払いで支払ってしまっていたのだ。
そこに・・今回の旅の落とし穴が待ち受けていたのだ。

第一の落とし穴

“ガルーダ航空のフライトキャンセル”の一報が、計画を立て終え、安堵感に満ちたオストドにまず襲ってきた。
「朝一の便はフライトキャンセル。夜便の出発になります」とのメッセージが飛び込んで来た。
冗談じゃない。それでは、何のためにわざわざ・・ガルーダを選んだのかと言う事になる。
因みにガルーダ利用が一番安く、フライト時間も丁度良かったのだ。
「エアーアジアなら席ありますけど・・追加料金が掛ります。」
「ご冗談でしょ!ローコストエアーでパジェットターミナル利用のくせに・・・それに水だって有料じゃん!」
すぐさま・・Webサイトから確認する。ジャカルタ経由なら予定より遅くなるけど差し詰め問題はない。
まあ・・空港使用料が若干係るだけだ。
「ジャカルタ経由は?」この際国際電話代など問題ではない。
「シンガポール/ジャカルタ間は取れるんですけど・・乗り継ぎが・・・」
「そっちで交渉しても無理なのね?」
「はい!」
そうなれば・・・日本支社を巻き込む他はない。何せ“旅行業界ではトラブルコンダクター”の異名を頂いていた
オストド。トラブルという障害が大きければ大きいほどやる気が出る。
日本支社に“ある魔法の言葉”を投げかけ、本社を巻き込み、シンガポール支社へOK!のサインを出して貰う。
「ふう!これでいいか・・・」 まあ・・オストドに無理やり2席摂られたと言うことは、満席だったわけだから、誰かが弾きだされたのだろうけど、シンガポール/ジャカルタ/デンパサール(バリ)となんとか第2希望を押し通したのだ。だが・・・まだ・・・越えなければならないハードルがあった。

第二の落とし穴

“シンガポール航空のフライトキャンセル”のメールが届いてきたのだ。
当初、昼便(元々夜便だったので、元に戻っただけ・・・)だったのだ。だから、シンガポールのエアーポートホテルを予約してお金を払っていたのだ。(キャンセルチャージは100%)それ故、コロンボヒルトンに一泊を組みこんでいたのだ。
「畜生!もうちょっと早くフライトスケジュール変更していてくれれば・・・」オストドさすがに・・打つ手はなかった。
何せコロンボまでのチケットは、前回のコロンボ/バンコク/香港/成田の往復チケットだった。
だが、オストドはある一点を見つけた。「もしかしたら、何とかなるかもしれない」
祈る気持ちでキャセイパシフィック航空に電話を入れる。ここまで書くと・・・海外発券の達人の方は、大体解る。
特にスリランカ発券をしている諸先輩方にも朝飯前の話しだ。
つまり・・オストドの乗るビジネスクラスもしうだけど、様々な料金体系がある。
オストドの持っているチケットの料金種別は、Dクラス。つまり多少の融通は効く。
そうなると動かせない部分を優先すればいいだけだ。
まず・・・優先事項1・日本帰着は9月23日であること。(但し、天災の場合等は知らん!)
優先事項2・インドネシアのスケジュールはいじくりたくない!(ガルーダに申し訳がない!)
優先事項3・シンガポールのエアーポートホテルの代金支払済み(SQが返してくれるならOK!)

この結果、旅行の出発を一日前倒しにすれば上手く廻ることが解った。問題はオストドが休めるかどうか?のところだけ・・・最悪、白い封筒に黒々と書いた文字の封筒をちらつかせるだけで済む・・・
こうして障害を乗り越えて出来上がったスケジュールを旅をする。
メストド1号には、面倒くさいので「大人の仮面を脱ぐラグジュアリーな旅シンガポール・バリ8日間」と告げてあるが・・・果たして、無傷でオストドは帰還できるか定かではない。後の心配は“バッゲージロスト”だけだけど・・・
しかし・・・我ながら呆れるスケジュールを組んだ。
何しろ・・・直行便ならわずか7時間あまりのところを、延々21時間40分もかけて乗り継ぎの旅になる。
あとは・・・神のみぞ知る旅になるだろう。
一応、奥さまであるメストド1号(我が家の総理大臣兼財務大臣)の要望で、前泊として成田ヒルトンを予約した。結局ホテル6泊、成田1・シンガポール2泊(ヒルトンとエアーポートホテル)バリ3泊。そして機中2泊。
都合6泊9日間の予定で旅に出ることになったのだ。

オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 前章 [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

前章・旅立ちの前に・・・

やはり・・いつものパターンで書きださねばならないらしい。
出発前夜、いつものように仕事を終え、帰宅すると相変わらず旅の準備はまったくされていない。
そして、いつものごとく・・・「出発までやっておけばいいんでしょう!」とのたまう妻であるメストド1号。

「う~ん何かがおかしい!」
「何が?だっていつも・・ちゃんと間に合っているでしょう!」
「そうじゃなくて・・・・」

メストド1号は切羽詰まらないとやらないタイプだ。そのたびに「アレ!忘れた」とやっている。
そのためにあれほど・・・前もってやっておくように言い聞かせたハズだったのだが、そのたびに「解っているわよ!やればいいんでしょう!」と答えていたのは、妻だったハズ。

「今回は忘れ物あっても知らないからな・・・まあ、最悪だけど・・パスポートとE-チケットの控えとバウチャー類そして、お金とクレジットカードがあれば、なんとかなるけどね。」

私にしてみれば、嫌味の一つも言いたくなる。何せアチラ(妻)は、12連休。そして、哀しいことに私は、“出発当日までお仕事”不公平にも程がある。

「でもね~貴方は管理職のクセに安月給は置いておいたとしても、ブログばっかり書いているじゃない。」

妻の一言には昔から“トゲ”がある。

「はぁ?昔からそんなにきつかったっけ?おかしいなあ~」
「何がよ!大体・・貴方がプロポーズしたのよねえ~たしか・・・」
「そうだっけ?」
「うん。幸せにする自信はないけど、僕は幸せになれる自信があるって・・・・」

よくも・・・覚えているものだ。若さ故の過ちだったのか?とにかく・・“地雷”を自ら踏んだらしい。

「まだ言いたいことある?」恐る恐る尋ねる私に妻であるメストド1号は、微笑み返す。
「まだ聴きたいのかしら?お望みならこの辺でやめて差し上げても宜しくてよ・・・」

ここまできたら・・・敗戦の色は濃い。確かにあの日妻であるメストド1号の腕を掴み、まるで夜逃げするかのように、最終フライトに乗り込んだのは、若き日の私。つまり身から出た錆なのだ。ここは、何としても有利な停戦に持ち込んだ方が利口のようだ。

「アペックプレジュール!」やけくそに叫ぶ私の姿がそこにあった。
「晩ご飯は出来ているから・・・」

まあ・・・不平不満はこれ以上言うまい。何しろ男は胃袋で考える生き物なのだから・・・
そう言えば、メストド1号と出会った時には、ボロボロ状態の捨て猫みたいなものだったのだから、致仕方がない。
まあ、3夜連続“おウチご飯”にありついただけヨシとせねば、全世界中の神様からそっぽを向かれるにちがいない。

「明日・・何時に出る?」
「そうねえ~成田までだからね・・・・会社から戻ってからだから、7時くらいかな?」
「そうだ!観たいTV番組・・・・・」
「NHKだろ・・・白州次郎だっけ?」
「うん。録画出来るんだよねぇ~」
「まだ・・やったことがないからね!上手くいくかどうか・・・・」
「あのねえ~あなた・・確か、エンジニアよねえ~」
「専門外なんだけど・・・」

ハイテク系の一応、エンジニアである私ことオストド。何しろ国土交通大臣認定の技術者に、廻りが「まさか!お前がかぁ~!」と言われるくらい・・・ど・まぐれ(3年も掛ったけど・・・)のエンジニアだ。そんなオストドでも、公共工事の現場代理人(主任技術者とも言う。まあ、早い話、現場監督!)してもいい“資格”は持っているし、どことは明かせないけど・・地下を潜ったり、轟音を立てる飛行機の横で、大声で喚いているのは、事実。
まあ「素人に「専門分野以外解るわけねえだろ!~ボケぇ~」と突っ込みたくなるのを我慢するオストド。
どうやら・・ついさっきの敗戦がまだ尾を引いているようだ。

「と・・とにかく、今日マニュアル読んで、出発前までには何とかセットするから・・・」

そう答えるのが、関の山であった。
食後、マニュアルを引っ張りだすも、いつものお薬を飲んだせいらしいけど、眠くて仕方がない。
とにかく、シャワーを浴びて、ベッドにどうやって潜り込んだのか?訳が解らないくらいだったのだ。

15,sep am 5:30

いつもの様に、目覚まし時計と二重にセットされた携帯電話(2台)に、無理やり眠りの世界から引き摺り起こされ、折角、“薔薇色の夢”を見ていたのだが、“あと一歩”のところで、現実に引き戻される。

「チクショウ!もう起きる時間かぁ~」

起き上がろうとしても、起き上がれない。身体が重くだるい。もう若い時みたいには、行かないようだ。
這い出る様にベッドから抜けだし、キッチンへフラフラとあちらこちらにぶつかり、おでこを枕元のカラーボックスにしたたかに打ちつける。まあ、そのおかげで目が醒めたけど、痛い。
なんとかキッチンにたどり着き、その重いドアをこじ開けると、中に冷やしてある栄養ドリンクに手を伸ばす。
やっとキャップの蓋をこじ開け、まるで乾ききった大地に注がれる雨水の様に、オストドの身体に染み込んでゆく。

「ふう!生き返った感じ・・・」

ひとりごとをつぶやき、トイレに駆け込み、新聞受けから新聞を取ってきながら、冷たい麦茶をコップに注ぎ込み、
“めざましテレビ”を横目で観ながら、新聞を読む。古い知識の中でいらない部分を切り捨て、新しい知識を詰め込んでゆく。作業服に腕を通しながら、

「いけねぇ~今日は病院だった・・・」

慌てて折角気掛けた作業服を脱ぎ、ワイシャツに袖を通してゆく。何しろ、作業服でも一向に構わないだろうと思うのだが、どうも受けが悪い。まあ、他人の視線はどうでもいいのだが、病院の帰りに寄る薬局は、メストド2号である娘の職場でもある。

「ここで・・・ヘソでも曲げられて”出国税”(土産)の値上げをされたら敵わないからな・・・」

ぽつんとつぶやき、スーツに身を通す。ネクタイは会社のロッカーにぶら下がっているモノをすればいいとして、
水筒代わりのペットボトルに麦茶を入れ、トドの様に眠りを貪るメストド1号を、たたき起こす。
見送りをうけながら、会社へと引っ越しに伴って購入したMPVのハンドルを握る。
高速道路ではない“有料道路”を車の流れに沿って進みながら、

「だけど・・昨日は散々な1日だったな・・・」

また、ぽつんと誰が居るわけでもないのだが、ひとりごとをつぶやく。昨日は竣工検査を受けたのだが、お役人相手に“口論”をしてしまった。許可を得て工事を進めたのに、検査係があまりに下らない事を言うものだから、
慇懃無礼に振舞ったことによるものだ。冷静になって考えれば、相手の言い分も正しいことだし、こちらだって正しい。つまり、落とし所を探れば良かったのだが、まあ“十人十色”と言うけれど、正反対の色だったのに違いない。工事担当者の係官は間に挟まれ、おろおろしていた。まあ・・・“口論大会”の後、譲歩して本来は“作らなくて良い書類”を手配しておいたから、それが休み前に出来上がってくれば、PDFファイルにして送信することにしよう。それとも・・・原本持参して来い!とでものたまうだろうか?
途中のコンビニで、いつものおにぎりと“即効元気”を購入する。
まあ・・・栄養不足いや、ビタミン不足を補わなければ、ヘビースモーカーのオストドは完全に参ってしまう。
いつもそうなのだが、仕事が手に付かない。幸いな事に朝一番で、懸念されていた書類が届いたので、PDFファイルにしてメール送信する。担当者に確認電話を入れ、OKを貰う。

「じゃあ・・ちょっと・・病院へ行ってきます!」

かかりつけの病院へいく。本来なら精神病院か心療内科行きの身の上だが、内科で“眠るためのお薬を処方してもらい、ついでに健康チェックを受ける。
まあ・・・肥えすぎ以外は・・ほぼ健康優良だそうだ。これで・・・安心して行ける。
後は、娘であるメストド2号のところへ行き、喘息用の薬も購入しなければならない。
何せ、ちょっとコホンと咳をしようものなら、白い眼が向けられるか、隔離されてしまう恐れがある。
以前は、呼吸器科に通っていたのだが、その薬よりも“薬剤師お薦め”の薬のほうが、性に合うみたいだ。
“家族価格”で喘息用の薬を購入して、VIP待遇(つまり・・延々待たなくて済む)の迅速な処方で、薬局を後にして会社へ戻る。病院への行きがけに天ぷらソバにコロッケを投入した立ち食いそばを啜り込んでいたけど、小腹が空いていたので、会社へ戻る途中、ちょっと遠回りになるが、まあまあのお値段のベーカリーでパンを3個購入。何しろ・・・オストドの胃袋は、とっくに“食欲の秋”に突入しているのであるからして、仕方がない。
午後・・・社長(お父様)からお小言を頂戴する。要は「勤務中に病院へ行くとはなにごとじゃぁ~」らしいが、
そんな事を言うので、黙って胸ポケットから封筒を取り出しかけた時、急に話題を変えてきた。そりゃそうだ・・・
過去の勤務記録、サービス残業等どれをとっても勝ち目は会社にない。
話題の内容は“請求関係”だが、全て仕事を終えているので、報告するだけである。

「まあ・・いいだろ!明日から休んでいいぞ・・・」

言われなくてもそのつもりだし、そうじゃなきゃ・・今頃、心臓発作を起こしているに違いがない。
6時ジャストに会社を飛び出す。いつもの道をいつも通り走って帰ったつもりだが、最短記録21分を樹立した。
あとは、着替えてブルーレイのHDDを番組予約するだけである。

第1章 弾丸トラベルへ続く・・・・

オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第1章 [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

第1章 弾丸トラベル 1

15,Sep pm6:30 

自宅前の駐車場に車を乗り入れる。何しろ車を降りてから、歩いても数十秒走ったら何秒なのか、解らないけどとにかく17歩で建物の中に入る事が出来る。この駐車場が、宛がわれた時もそうだったけど、最初に引っ越ししてくる際も、本当なら恐怖の順番待ち“59番目”だったのだ。

「しょうがねえなぁ~場外でも借りるしかないかぁ~」
「そうね・・・」

それが、引っ越し寸前に“魔法の言葉”を一言吐いただけで、“58人ごぼう抜き”で、運よく場内の駐車場を手に入れる事が出来た。どうやら、幸運の女神はほほ笑んでくれた以上に、造成中だった駐車場。それも、自宅ドアから出て、階段を降りたらほぼ目の前にしてくれたわけだから、自分の幸運に感謝?するべきか、魔法の言葉に感謝?するべきか、知らないけど、とにかく、最高の住環境にたどり着いたわけだ。
郵便受に立ち寄り、郵便類をチェックして施錠を掛けておく。

「ただいまぁ~」
「お帰りぃ~」
「用意出来た?」
「うん・・・だけど・・・こんなもんだったっけ?」

詰め込み終ったスーツケースを見ると何故か量が少ない様な気がしてきた。
何故なら、今回の旅は前泊で成田1泊。機中泊を挟み、シンガポール2泊。バリで3泊して、さらに機中泊。
ホテルだけで6泊。機中泊が2泊。どう計算しても8泊(機中泊を含む)9日間。
思いつくままに言ってみるが、全部「入れたよぉ~」の答え。

「おかしい・・何かがおかしい。」
「何が?」
「だって・・9日間だよ。ビーチサンダルは入っているし・・あっ!」
「ど・・どうしたのよ!」
「うん。荷物少なくていいわけだ!夏に逆戻りするから・・・」
「そうか!どうりでね・・・それでどうしようか?」

旅の荷物が詰め込まれたスーツケースは、我が家にある最大級のもの。土産だってそんなに買うつもりはない。
お伴(メストド2号)が居れば別だけど、今回は二人の旅。先立つモノは別にして、買いこむブランドなんざほとんどない。まあ、オストドの思惑では、ボロボロになりかけてきた20年来愛用のダンヒルのレポーターバックの代わりを買いたいぐらいであって、メストド1号に至っては、ブランドは尾ろか“安物の宝石”もいらないと言う。
この辺は普段、不平不満をぶちぶち言う“ゲッコー”ことオストドだが、神様に感謝しなければならない。

「ねえ・・・このスペースどうする?」
「そうだな・・・ひと廻り小さいのにしよう!」

物置と化した本来の書斎はその機能を封じ込まれていて、そこから別のスーツケースを取り出すオストド。

「ねえ・・・キャリー必要かな?」
「うん。一部エコノミーがあるからね。1個20キロだっけ?」
「さあ・・・最近、エコは乗らないから・・・・」
「確か・・20キロのはず。キャリーは必需品だよ・・やっぱ・・・」
「そうね・・・」

メストド1号が荷物を詰め替えている間に、着替えをしてブルーレイHDDセットを始めるオストド。

「あちゃぁ~23日は番組表に載ってないや・・・」
「そうなの?」
「うん。まあ・・23日に帰ってきてセットすれば大丈夫だろうけど・・・・」
「しょうがないんだよね!」
「うん。」
「ところで・・・どうやっていくの?」
「あん?まあ・・幕張で京葉道路を駆け上がって、幕張PAでカツカレー食べて、そのまま東関東自動車道で成田で降りて・・・・」
「そうじゃなくて!今回の旅のルートを聞いているんだけど!」
「あれ?折角日程表作ってあげたじゃない!」
「そうね・・それを読み終わらないうちに、あんたが2号に渡しちゃったでしょ!」
「そうだったっけ?」
「そうよ!控えはあるの?」
「ナッシング!でも大丈夫・・・Eチケットの控えあるし、頭にも入っているから・・・・」
「それで?今回の旅の題名は?」
「うん。弾丸トラベル&究極のリゾートのハズだけど・・・・」
「ハズねえ~また、何かトラブルが発生しそうな気がするけど・・・」
「大丈夫でしょ!もう落とし穴に2回も落ちているから・・・・」

そう答えると玄関からスーツケースとキャリーを運び出すオストド。オストドのちょっと(大分の間違い!)くたびれてきたダンヒルのレポーターバックには、キャノンEOS40Dに18mm~55mmを装着したモノと交換レンズの55mm~250mmのレンズ。それにドキュメントやパスポートが放りこんである。それをメストド1号が肩から掛け運んでくる。その姿はまるで幼稚園児そのものに見えてしまう・・・
メストド1号を車に押し込み、一路、幕張ICを駆け上がる。予定通り、幕張PAでカツカレーの夕食。
わざわざ・・これを食べに会社からの帰路遠回りするくらいである。

「体重増加を少しは気にするように!」

ドクターとちょとばっかり煩いナースに釘を刺されていたので、普通盛りを2個頼んだのだが、いつの間にか
目を放した瞬間。優に大盛り以上のカツカレーになっていた。メストド1号からのありがたい?志である。
夕食を終え、一路、今夜のお宿。成田ヒルトンに向かう。一応、ヒルトンGOLDVIP(なんちゃってG)なので、
一番安いレートの朝食付きツインを頼んでいたのだが、デラックスルームにアップグレードを受ける。
ついでにジム等の利用券も頂くけど、生憎そんな事をするくらいなら、少しでも睡眠を選択する。


(この日のお宿・・・成田ヒルトン)


(普通のツインルームにしか見えないけど・・・空港側)

シャワーを浴び、さっさと寝ることに・・・・もちろん、いつものお薬の力を借りてだが・・・

16,sep am7:00 モーニングコールで叩き起され、1階のテラスレストランにて、ビュッフェの朝食。
まあ・・よくぞこれだけ盛ったと言うくらいのサラダ・スモークサーモン・ベーコンその他を山盛りにする。
勿論、卵料理は別皿に盛られたものを貰い、ついでにパンを山のように積み上げニコニコ顔のオストド。
半分あきれ顔をしていたメストド1号だが、彼女の方こそ、「えっ!そんなに」と思われるくらい食していた。
証拠の写真を撮影したのだけど、検閲に引っ掛かりデーター消去の憂き目にあう。
ホテルのシャトルバスにて、成田新東京国際空港第二ターミナルへ送ってもらう。
車はホテルの駐車場でお留守番となる。


(結構・・混んでいるものですね・・・)


(う~ん!シルバーウィークですね・・・同じ企みかなぁ~)

エコノミーノチェックインカウンターは結構並んでいるけど、一応、ビジネスクラスなので、さっさと手続きを済ませて出国へ・・・・ただ、結構並びましたね。30分以上も掛ったのは、久しぶり・・・さて、今日から明日にかけての弾丸トラベルは次の通りとなる。
成田/香港/シンガポール(経由)/コロンボ/シンガポール。字で書けば簡単だが、実際には、成田を11時に離陸して、シンガポールには、翌日7時40分(日本時間以後JPTと表記するが、8時40分)足掛け2日都合21時間40分もかけてシンガポールへたどり着く計算。因みに直行便だったら1往復半は出来る計算になるのだ・・・

「さてと・・・行きますかぁ~」
「人が聞いたら馬鹿夫婦って思われるわよねえ~」
「うん。キャセイのCAには浸透しているかもしれないけど・・・・」

昨年の暮も“お馬鹿”を演じた。何せ、成田/香港/バンコク(経由)/コロンボ/バンコクと飛んだのだ。
あの時は、ロストバッゲージ寸前になるところだったし、バンコクで機内に戻って、スリランカの入国書類を配っていたCAに対し、「いらない!一緒にバンコクに戻るから」と告げた。
おかげで、ドアクローズが遅れたのは、オストド&メストド1号のせいではないにしろ、機内騒然になったのだ。

「今回は大丈夫よねぇ~」
「多分ね。SQへ乗り換えるからね。」
「荷物は?」
「さあ~どうなるんだろ・・・一足先にシンガポールで降ろされて、到着に合わせて廻ってくるかもしれないけど・・・それこそミステリーかな・・・」
「さてと・・・そうだ!出国税払わなきゃ!」
「ああ・・・なんだっけ?今回の・・・」
「化粧品で手を打たせたわ!」
「そりゃいい・・・そうだ・・・」

メストド1号が到着階のATMで軍資金を降ろしている間に、JCBプラザに寄って色々貰ってきていたのだ。
その中に免税店1000円OFFのクーポンがあったのだ。
ANAHOUSEに寄るが、2号の望むブランドの化粧品はなかった。ANAHOUSEなら、割引の上、マイルも貯まるのだが・・・・

「ないわ・・・」

その一言でさっさとタウンジへ向かう。オストド&メストド1号。専用エレベーターでキャセイパシフィックのラウンジへ急ぐ。

「ま・さ・か・・・これ以上召しあがらないわよねえ~」
「うっ!」
「お肉が掴めるんじゃありませんこと。お腹廻り・・・・」
「はい!」

こうなれば・・・ラウンジに長居は無用である。さっさと喉を潤したら、ゲートへ向かいながら一服するのが利口だ。
それに、今回の出発ゲートは95番。つまりシャトルで移動しなければならない。


(いたいた・・・あれだわ!とシャトルの中からの一枚)

シャトルを降り、免税品店でお目当ての化粧品を購入。2点でいくら払ったかは知らない。何せ、オストドの目は
日本国内未発売のダンヒルのタバコに釘付けになっていた。これを1カートン2300円也で購入する。まさか、これが悲劇の上積みになるとは露知れず・・・・

第2章弾丸トラベル 2へ続く・・・・






オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第2章  [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

第2章 弾丸トラベル 2

16,sep am 10:20

「ふん!置いていけるものなら置いて行けやぁ~」

何しろ、オストドには数え切れないほどの“前科”がある。今ではJALに吸収?されてしまったJASが、まだTDA
と言われていた頃の話。某農協さんの主催されている(まあ・・・預金争奪のための“接待旅行”のときなんぞ、
山間の村から一路、羽田空港へ向かっていたとき、途中、都内の某所で大渋滞に阻まれ“ニッチもサッチ”も行かなくなった時など、出発時間を40分以上遅らせたこともあるし、今でこそそんな機会は滅多になくなったのだけれど・・・

「ねえ~今日何人のPAXがいるわけ?」
「ええとぉ~480名様ですね・・・」
「それで・・・あと何人通過してない?」
「ええとぉ~あと・・・お一人様ですね!」
「どこの馬鹿だ・・・あっ!俺だわ!」

慌ててボーディングブリッジを駆けてゆき、地上職員やボーディングブリッジの冷ややかな視線を浴び、機内に乗り込んだ瞬間、いきなり後ろでドアクローズされたり・・・・飛行機に設置されていた“公衆電話”を占拠して、あちらこちらに確認電話を入れたり(他の旅行社の添乗員の邪魔をする様に、占拠するのが、目的)まあ・・・悪行三昧を繰り返していたのだ。
だが、それは若い頃のお話。今では“オンタイム”運行に少しは貢献していると自負しているけど、止められないのが、離陸前の“もしかしたら・・最後になるかもしれない一服

「さて・・恒例の行事をしなきゃ・・・」
「またぁ~?」
「だって・・・最後になるかもしれないでしょ?それに・・・これは大事な恒例行事。」

何でも屁理屈を捏ねるのが、私の悪い癖なのだが、フライト前の大切なジンクスでもある。
何故なら、そのジンクスを行えば、私の乗った飛行機は一度も墜落はした事がないし、胴体着陸も緊急脱出も
そればかりか、目的地外着陸すらないし、おまけに言えばエンジントラブル等による緊急着陸も、空港閉鎖していた時だって、私の乗った飛行機が到着する頃には、必ず解除されている。

「あのね~」
「はいはい・・解かったわよ!」

まあ・・オストドはジンクスを担ぐのが、大好きなのだ。いや、これはオストドと“運命を共になさる他のお客さんのため”でもある。フライトインフォメション掲示を確認すると、スモーキングルームに直行する。何しろ高い空港使用料を払っているんだから、当然と言えば当然の権利を主張しているだけにすぎないのだが・・・・


(スモーキングルームにて、ボディングタイムの確認に余念がないオストド)


(スモーキングルームの一コマ)

立て続けに、タバコを吸うオストド。あきれ顔のメストド1号は諦めきったのか知らないが、横にちょこんと座っている。
免税店で購入したタバコそして化粧品をキャリーバックに詰め込む。

「さてと・・・そろそろ行くかぁ~」
「そうね・・・そろそろ時間だしね」

そろそろボーディング開始の時間。エコノミークラスのお客をかき分けて進む。どこかのおばちゃんが

「*△○X・・・・」 と喚く。そりゃぁ~エコノミークラスの搭乗なら喚かれても仕方ないけど、
「Sorry! We're Business Class! Not econommy Class!」

我ながら嫌味な客だが、自由席でも、ましてやエコノミークラスのお客ではない。大抵そういうおばちゃんに限って、他人の迷惑を顧みず、大きな荷物を狭いエコノミークラスに堂々と持ち込んできている。

「おばはん!どこぞの成金や!そのちゃらくて似合わん服とそのド派手な化粧とアクセサリーそれに・・その堪らん匂いとでっかいバック何とかしいや!」

全身ブランドづくしで香水タップリキンキラキンのアクセサリーほどこれだけ似合わないおばさんは珍しい。
横でメストド1号が必死に笑いを堪えている。
まあ・・・時間があれば写真に撮って公開したかったほど・・・・

「あれで隣に座られたら堪ったもんじゃないぞ・・・」
「まあねえ~自分で自分を呪い殺したくなるわよね」

そう囁きながら滑るようにして、優先搭乗の恩恵を受ける。

「何だったけかなぁ~曲の名前が思い出せないんだよな・・・・」
「何が?」

オストドと共にウエルカムドリンクのオレンジジュースを飲み干し、新聞に目を通すメストド1号。

「俺さぁ~昔ね・・・確か、小学校の頃キャセイパシフィックのカセットテープを買った事があるんだよ」
「どんなの?」
「うん。確か・・・交信のやり取りだったかなぁ~その中で流れていた曲なんだけどね・・・・」
「最近、物忘れが激しいんじゃない?」
「それは、お互い様!何だったけかなぁ~あっ!確か・・・弾いた事あるぞ・・・エレクトーンで・・・」
「だ・か・ら・・・曲名は?」
「ええとぉ~なんだったけかな・・・愛・・・・そうだ愛のテーマ」

ここで困った時のyoutube 早速音源を拾ってみました。




(飲み終わったウエルカムドリンクのグラス。これが回収されるといよいよ・・大空へ飛び立ちます。)

近くのゲートには、いずれ乗るガルーダ・インドネシア航空の機体。でも・・多分あんな良い機体じゃないハズ。
am11:08 トーイングカーにプッシュバックされる。今回の便はCX501便。同日コネクション(乗り継ぎ)の最終便。ボーイング社製トリプルセブンダッシュ300。まさかこの飛行機で香港/シンガポール/コロンボと飛ぶことになろうとは、夢にも思っていなかったけど・・・・・


(離陸寸前・・・順番を待つ飛行機の群れ!確か成田って規制が厳しいんだよな!)

am11:35 RUNWAY34L (CATⅠだったのね・・・知らなかった!出来ればCATⅢがいいよね。パイロットの皆様!何せ・・オートランディングが使えるもの・・・(*^^)v )から、テイクオフ(離陸)してゆく。
滑走路34Lと言うことは、離陸後ホテル群を見渡しながら、東関東自動車道を超える。このまま真っ直ぐ行くのかな?と思えば、機体は多分牛久あたりだろうけど、右に旋回してゆく。眼下に今離陸した成田新東京国際空港を見降ろし、機体は太平洋へとでてゆく。
高度34000ftで富士山を右下に見ながら、飛んでゆく。日本人男性キャビンアテンダントがこっそりと教えてくれる。


(何を食べようか?メニューを睨んでいた・・オストド)


(窓際に座らされていたため・・オストドに撮影させられたメストド1号が撮影した富士山)

しばらくしてドリンクサービスが始まる。若い時分はお互い・・・ザル状態だったのが、最近あまり飲まない。いや、一時、キッチンドランカーだったほどの酒豪のお姉さまと♪ドンドン飲め飲め客の酒ぇ~♪状態で、胃潰瘍になって以来、ザルだったはずのオストドの身体は、殆どアルコールを飲めない身体になった。しかも、いつものお薬を飲むためには、アルコール摂取は厳禁故、飲まなくなったオストド。二人揃って「コークプリーズ!」


(コーラと一緒に配られたおつまみ)

「OTUMAMI!]

思わず・・・配ってくれた中国系美人CAの顔を観る。確かにおつまみだけど・・・因みに前の席の外人さんにも

「OTSUMAMI!」

どうやら・・・日本生まれの和製英語化しつつあるんだなと思う。
そういえば・・・「TSUNAMI」もよく・・・聞いたけど。
飛行機は確かに香港を目指して快調に飛行しているらしい。フライト時間は3時間52分とアナウンスを受けている。名古屋→高知→宮崎へと順調に飛行している。新聞を熱心に読んでいた妻であるメストド1号は、今度は数独を始める。オストドにも買ってきてくれたが、500円を徴収される。何故だろう?いつも人がなけなしの小遣いで買ってきた数独やスリーザリングを勝手にやってしまうのに・・・・(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
待望の機内食が配られる。”ちょっとした空飛ぶレストラン”の開店だ。



(まずは・・・前菜)

つづいて・・・カートには積み込まれてなかったけど・・リクエストのノンアルコールカクテル。
別名、CAに嫌われるカクテル・・かな?


(やみつきになります・・・CAさんごめんね!因みに・・香港からは、カートに積んであったけど・・・)


(メストド1号の選択・・・・豚の角煮。何か・・・身内?が食べられていそうで・・・・)


(オストドの選択・・・ビーフの煮込み。結構美味しかったです!)

機体はいつの間にか沖縄上空。高度36000ftを順調に飛行。ちょっと向かい風で悪戦苦闘。それとも、トドが2頭乗っているせいでしょうか?
台湾の沖合をかすめ、機体は徐々に高度を下げ、雲海の中を進んでゆく。まるで雲の上の絨毯の上を滑っているみたいだ。





食後のデザートを優雅に頂いているとグングンと高度を落としてゆく。
眼下には、懐かしい香港の島々が見えてくる。

「ふう~もうすぐ着くのかぁ~ラウンジへ行って、一服する暇あるかな・・・・」
「どうだろう・・解らないわね!」
「でも・・・これだけは譲れないからね。飛行機の出発遅らせても!」

とんでもない事を言うオストド。何せ、ボーディングパスはもう貰ってあるし、別に香港で入国するわけでもない。
機内持ち込みの荷物検査を受け、エスカレーターで階上に上がれば、出発階になる。
pm 2:28(JPT15:28) RUNWAY 07Lにランディング(着陸)。地上走行をしながら50番スポットに到着したのは、6分後のことであった。

おまけ・・・もう一度、キャセイパシフィックのテーマ曲だった“愛のテーマ”です。



第3章 弾丸トラベル 3に続く・・・・













オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第3章   [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

第3章 弾丸トラベル 3

飛行機に乗るのも降りるのも早いのが、上級クラスの特権なんだろう。飛行機のくせにシップとか、キャビンとか船の用語がそのまま使われている。
お世話になった?多分・・・CAと笑顔でお別れして、前をゆっくり(別の言い方をさせてもらえば・・・チンタラ)歩く、香港が最終目的地かそれとも乗換があるか知らないが、それらの人々を次々に抜き去ってゆく。
まあ、予定より16分早く着いた(本来は、14時50分到着予定)わけで、そんなに慌てなくても良いのだけど、
香港のトランスファー(乗継)ほど、時間の読めないものはない。勘違いをされるといけないので、先に申し上げておくが、オストドは“肌の色”で区別するような人種・・いやトドだからトドではない。そんな腐れ切った魂なんぞこれぽっちも持ち合わせていない。逆に“いけすかない”白人や名誉白人扱いされている人間の方が、嫌いな奴は一杯存在する。特に偽善者ほど虫酸が走る。ものはない。その中でも、ライオンズクラブがどうのとかロータリークラブがどうのとか仰るご仁には、吐き気を催してくることもある。慈善活動が悪いとは言わない。やるのなら、こっそりとやるか、せいぜい“ひとりごと”程度にしておいてほしい。特に一番嫌いなのは、タバコをガンガン吸いながら、小学校や中学校でタバコの害についてウンチクをたれているご仁。
香港で乗り継ぐのなら、次のボーディングパスさえ持っていれば、各コンコースの方が断然早いし、楽である。
ここでの注意事項は1点。つまり、水モノは100ml未満でなければならないことだ。
最近、旅慣れてきたメストド1号は、化粧品類をジッパー袋に入れたものを、手提げの小さめのカバンに入れて持ち歩く。そうなれば、いちいちキャリーを開いたり、貴重品が入った鞄を開けなくても済む。
オストド&メストド1号が並んだ時には、2か所ある検査スペースのうち、1か所しか開いていなかったのだが、
寸前にもう1か所オープンされたのだ。

「ねえ~あっちの方が空いてない?」
「いや・・・断然こっちだな!」
「なんで?」
「人種差別するつもりはないけど、経験上あっちの最後尾を見てみ・・・」
「あっ!なるほど・・・」
「それにこっちは・・・白人と中国系しか前には居ないでしょ・・・」

案の定、長かったはずのこっちの列の方が先に出発階へのエスカレーターに乗れたのだ。

「ねっ!言った通りでしょ?」
「うん。だてにはツアコンやってなかったわね・・・・」

別にツアコンをしていた時から、身に付けていたワザではない。強いて言えばニューアークの空港で、前に居た
アクセサリー類をじゃらじゃら付けていた黒人系のおばさんのおかげで、延々足止めを喰らったからだ。
普通のネックレス程度なら反応はしない。何せ時計は駄目だったけど、メガネとそのチェーンは、反応しなかった。

「さてと・・どうする?」
「まずは一服したいんでしょう!それからラウンジへ行って喉を潤しましょうか?」
「喉だけ・・・・・」

思わず、絶句するオストド。この先の機内食はロクなもんがないのは、先刻承知しているので、ラウンジでがっつり食べたいところだったのだが・・・

「一体、シンガポールまでに何食召しあがるおつもりかしら・・・」
「は・・はい!自重します。でも・・残念でした!その前にやることがあるんだよね!」

成田空港のカウンターでは、確かに成田/香港。香港/コロンボのボーディングパスと成田・香港両空港のラウンジへのインビテーションカードが発行されているが、香港/コロンボ間のゲート番号は印刷されていない。
つまり、出発ゲートをインフォメーションボードで確認しなければならない。

「はぁ?」
「どうしたの・・・」
「さっき乗ってきた飛行機だわ。多分・・・」
「何で解るの?」
「ゲートが同じだからね!まあ・・いいや・・・一服してラウンジに・・・」

しかし・・いくら見回してもそれらしい入り口はない。それじゃあとばかりにキャセイの制服を着た職員の女性を捕まえ、尋ねる。何故、女性かと言うとオストドはオスだからだ。ヘタな英語を使うだけでも、頭は疲労する。同じ疲労するなら、女性との会話を楽しむのが、精神状態には良いに決まっている。

「エクスキュズミー・ふぇあービジネスクラスラウンジ?」
「デイスストリート・ゴーストレート。ニア・ザ・№65」
「センキュー」

どうも・・・最近、物忘れがひどくなってきている。操っていたはずのスラッグイングリッシュがやっと少し。
完全に忘れているのは、フランス語とドイツ語。たしかポルトガル語も覚えたはずだったんだけど、使わなきゃ忘れてしまうものらしい。まあ・・不純なモノで覚えたものは、いんたいしようかなぁ~と嘆く度に、どんどん流出していくのだろうか?

「そんじゃぁ~いくべか・・・」
「あなた!訛っているわよ・・・」
「いけねぇ~直さなくっちゃ」

どうも・・訛りのある言葉をきくとチャンポンになってしまうオストドの言葉遣い。そうだ!ここは香港だった。メストド1号に中国語を使わせればよかったのだ。手帳を取り出しメモをしておく。
ラウンジへ行く途中、最近、遠近メガネが無ければ歩けなくなったオストドではあるが、綺麗な女性を見る時とスモーキングルームを見つけるときは、視力は突然戻る様になっている。
まあ・・見つけているのか、それとも嗅覚なのか?専門家でないので解らないが、とにかくスモーキングルームを見つけるのだけは、空港内に限ってだが誰にも負けないかもしれない。
ラウンジへ直行したがるメストド1号を狭い檻に引っ張り込み、安堵の一服、そして二服。これもなくてはならない行事のひとつになっている。

「空いているんじゃない?」

そういいながらたどり着いたラウンジは結構な混み具合。今までの中で一番混んでいる。


(これでも・・・混んでいるほう・・・・)

コーラを一本ずつ飲み干し(単価の安いお客でしょ!)ラウンジを後にする。何せ出発まであと1時間を切っている。オストド流のジンクスによれば、搭乗前の“もしかしたらの最後の一服”をしなければ、飛行機はシナ海に水没するか、ジャングルに墜落するかもしれない。そうなればオストド&メストド1号の愛娘であるメストド2号は、嘆き悲しみ、そして莫大な保険金と慰謝料を手にすることになる。そればかりか、他の搭乗客や乗員の帰りを待つ家族を悲しませることになる。
ただ、早足にスモーキングルームに駆けこんではいけない。そうしないと、“休火山”が爆発する恐れがあるからだ。メストド1号の歩調に合わせて歩く。まあ・・ブランドはあまり好きではないメストド1号にとって興味のあるところはない。仮に興味があったとしても、横で“歩く電子計算機”と異名をいただく、オストドが即座に日本円で幾らとボソット告げると、現実の世界に引き戻される。メストド1号。一度だけ、その効がなく、1万USドルもお買い物をされたが、メストド1号が自分で払ったのだから、文句は言わない。
ジンクスを担ぐオストドのいつもの儀式を終え、50番ゲートより、再び“機中の人”ならぬ“機中のトド”になる二人。多分、あれやこれやで・・・二人だけの旅は軽く地球を数周廻っているかもしれない。
何せ1日で、羽田/沖縄を2往復も乗ったことがあるお馬鹿な二人いや・・トドなので、2頭。
機内で恒例のウエルカムドリンクを飲んでいると、定刻より10分遅れのpm4:25(JPT pm5:25)に、ボーイングトリプルセブンダッシュ300は、いつもより重たくなった機体をノロノロとゲートより押し出されてゆく。
これから3時間10分をかけて、シンガポール・チャンギ国際空港へ向かって飛んでゆくのだ。

「まだまだ・・先は長いのよね・・・」
「後、何時間かかるか知りたい?」
「知りたくないわ!」
「でしょ・・・」

RUNWAY 07R(CATⅠ/Ⅱ)より、pm4:36(JPT pm5:36)シンガポールへ向け離陸。
高度35000ftで巡航クルージングに入る。


(対地スピードは時速948キロ・・・・1秒あたり263メートル以上。ワ~イ!(*^_^*) )

さて・・・お待ちかねのディナータイム。


(まずは・・・前菜。あんまり代わり映えしませんが・・・)


(メストド1号チョイス・・・チキン!)


(オストドチョイス・・・というより、チキンはアレルギーだし、マトンは食べたくない!可哀そうだもんね!)

ディナーというより・・・本日3食目のお食事が終り、仲良く数独に取り掛かっていると・・・
「・・・・・ランディング」とのアナウンス。時計を見るともう2時間半以上飛んでいるわけで、間もなく、シートベルト着用のサイン。
グングン降下してゆくその先には、ああ・・・チャンギ港が見えてきました。ここまでくればもうすぐです。
pm7:41(JPT pm8:41) RUNWAY20Rにランディング。ゲートはD41。従って延々と地上走行をするわけで・・・機外へ吐き出され(機内検疫のため、外へ嫌でも出される)時計を見ると、pm8;00ちょうど。
ちょっくらと言うより、大急ぎでCゲートの方にあるスモーキングエリアへ、只今シンガポール国際空港の第一ターミナルはお化粧直し(工事中)のため、端から端まで行かなければスモーキングエリアはありません。
バーガーキングのあるフロアーへ上がり、更に階段をよじ登り、屋上のカフェバー(飲んだ事が無いので・・・)そこにあるスモーキングエリア内で、儀式を執り行わなければなりません。安堵の一服。感謝の二服。そして飛行の無事を祈る三服。そして“もしかしたら最後になるかもしれない四服。さすがのオストドも目が廻る。
残すところは後・・シンガポール/コロンボ間の往復だけなのだが・・・・・

第4章 弾丸トラベル 4へ続く・・・・

オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第4章   [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

第4章 弾丸トラベル 4

16,sep pm 8:20 (JPT pm 9:20)

オストド&メストド1号は確かにそこに居たのだろう。そうでなければ、予定されている行程は滅茶苦茶になり、どこかの国で“ぽか~ん”と口を開けているはず。

「さてと・・・いよいよ・・弾丸だな・・・・」
「じゃあ・・・今までのは?」
「うん・・・強行スケジュールだな・・・あはは・・・」
「あははじゃないわよ・・・」
「まあ・・いいじゃん!」
「まったく・・・まあ・・今回は戻ってくる時の航空会社が違うからいいけど・・・」
「うん。12時間後まあ・・正確に言えば、11時間40分後には、ここに戻ってくるけどね。」
「上手く嵌められたわ・・嵌った私が悪いのか・それとも嵌めたアナタが悪いのか・・・・」
「そりゃあ~嵌めるのに・・・」
「何か言った?」
「いや・・・別に・・・・」



まあ・・・許せるところにゲートを確保してくれたキャセイパシフィック。延々歩かされては堪らない。
厳重な荷物検査を受け、待合所へ入る。一瞬ではあったが不届きな事を考えるオストド。

「しかし・・・甘ちゃんだよなぁ~つくづく思うけど・・・」
「何が?」 横で数独を紐解くメストド1号。
「いやさぁ~飛行機落とすのは簡単な方法思い付いただけ・・・」
「ご・・ご冗談でしょ!・・これから乗るのよ・・・」

メストド1号の怒りが爆発しそうなので、止めておくけどこんな荷物検査じゃ“自爆テロ”はいつか・・いや・・いつの日か起こるかもしれない。幸いと言えばいいのか、知識がないし、実行する気もない。何せオストドは、狂信者ではない。
優先搭乗が始まったので、さっさとボーディングブリッジを渡り、機内へ入る。サマージャケットの下にカーディガン(特に海外のエアーラインは冷房がキツイ!)を着こんでいたので、ほっとため息をひとつ吐きながら、CA嬢にジャケットを預ける。ここで・・・お笑い草になるのを承知でひとつ・・・・

「ぱ・・・パスポートがない!」

確か、機内まではボーディングパスと一緒に持ってきた。それが見当たらない。
頭上の荷物入れにキャリーバックとくたびれたダンヒルショルダーから、カメラのみ取り出し、上げていた時に
CA錠にジャケットを預けたのだ。まあ・・・ホイっとメストド1号に渡したのか?座席に放り出したのか?定かではない。時折、直前の行動が思い出せなくなるときがあるのだ。特にここ最近では、気が付くとほんの数分間の記憶が欠如することがある。毎朝毎晩の様に、京葉道路を走行しているのだが、まるでドラエモンのどこでもドアの様にどうやって、そこまでたどり着いたのか解らなくなるときがあるのだ。
散々大騒ぎをして、CA嬢や地上係員に面倒を掛けたけど、メストド1号のリュックサックの中に大事にしまわれていたのだ。まあ・・仕舞った本人さえ忘れているんだから、この先どうなるんだろう?と一瞬、不安がよぎる。
今回の旅では大人しくメストド1号に預けておいたほうが無難かもしれない。何せコピーも持ってきていないのだから・・・・・
散々大騒ぎをして、廻りを笑いの渦に巻き込み、差し出されたウエルカムドリンクを一気に飲み干す。
そろそろ・・弾丸トラベルも引退の時期が来ているのかもしれない。
それか、“不届きな考え”を搭乗待合所で考えていた天罰かもしれないけど、機体は定刻より早くプッシュバックされたんだから、ヨシとしよう。

pm9:20(JPT pm10:20) トーイングカーがd41ゲートに“鎮座2していた機体を押し出す。
この瞬間をデパチャータイムとすれば、定刻より10分も早くゲートを離れた事になる。

「お願いだから・・・大人しくしててよね。恥ずかしいったら・・・・」
「あのぉ~パスポート仕舞ったのは、確か・・・・」
「いいの!とにかく・・・大人しくしてて頂戴!それでなくても・・・キャセイのCAには馬鹿夫婦と思われているかもしれないんだから・・・・」
「はいはい・・・」
「返事は1回って習わなかった?」
「ホーイ!」

その時、トド2頭を乗せたキャセイパシフィック航空のボーイング777-300は、ゆっくりとしかし、着実に自力で滑走路に向け、タクシングを続けている。
RUNWAY20C(CATⅠ~CATⅢB)より、pm21:35テイクオフ。
ここシンガポールの空港は大好きな空港のひとつだ。特に夜間フライト(私は“夜ばい便”と呼んでいるが・・)その灯りは、まるで旅立つ我が子を見送るかの様に、煌めいている。
その灯りは「疲れたらまた帰っておいで!」と言ってくれているような錯覚さえ覚えさせる。


(シンガポールを離陸・・・・)


(ドリンクサービス・・・ジャパニーズティーとコーラを頂きました)

「まさか・・・機内食食べる気?」
「いや・・胃袋がちょっとギブアップ気味だな・・・それに食べたいものないもの・・・」

さすがのオストドでも・・・大量の朝食を詰め込み、二人分のおつまみ計4個を押し込み、ドリンク類をガブ飲みして、機内食を2食。ついでにメストド1号の機内食の一部を失敬していたので、ここまでが精一杯。

「と・・とにかく少しでも睡眠取らねば・・・トランスファーディスクでやりあわないといけないもんなぁ~」
「そうね・・・乗り替え大丈夫かしら・・・」

そんなわけで・・さっさとオヤスミモードに突入する二人。起こされたときには、もう最終着陸態勢に入っておりました。
コロンボ・・コロンボと言っているけど、厳密に言えば、コロンボ市内にある空港ではない。
カトゥナーヤカにあるバンダラナイケ国際空港が正式名称。シンガポール国際空港もチャンギ国際空港だ。
pm22:15(JPT am01:45+1) RUNWAY20Cに静かに舞い降りる。
最高高度34000ft 所要時間3時間10分のフライトは終った。

第5章 弾丸トラベル 5へ続く・・・・

オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第5章    [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

 第5章 弾丸トラベル 5

16,sep スリランカ時間 pm10:25 JPT am01:55)

A8ゲートに着いたキャセイパシフィックのB777-300。「まさか?」とは思ったけど、成田~香港~シンガポール~コロンボと同一の機体で飛ぶとは、夢にも思っていなかった。
ゲートA8より、自他すら他の便の到着客やら、これから出発するのであろうか?床に寝ころんでいる人々を避けて通りながら、とりあえず、一目散にトランスファーカウンターへ向かう。
バッゲージは一応、成田でスルーで流してある。何せ一旦、入国そして出国する時間はない。手元にはE-チケットの控えしかない。

「ねえ~一服しないの?」
「後で!とにかく・・・ボーディングパス貰わなきゃ!」

何しろ、愛すべきスリランカの人々には、申し訳ないが、今回も入国はスルー。つまり、するではなく、あくまでも乗継。これが・・コロンボ発券の達人者たちが、延々やってきた事。
トランスファーカウンターとナイトストップカウンターがあるところは、モロ入国審査の所、何せここの空港は、ヘタすればどころじゃなく、日本で言えばローカル空港に毛が生えた様なものである。
まあ・・以前は、ボーディングブリッジすらなかったそうだから、ボーディングブリッジがあるだけまだ随分良くなってきている。どこの建設会社だったか?ど忘れしたが、円借款で造られたピア。8つの搭乗口を持つ。
そういえば・・・“戦場に架ける橋”の映画撮影はここスリランカで行われたのだ。
トランスファーカウンターに着いたオストド&メストド1号はちょっとびっくり。
何せ、今までトランスファーカウンターを利用したのは、ソウル・イーチョン、シンガポール。それにドバイであったが、ここではパソコンをカタカタ操作して、ボーディングパスを発券してくれていたのだが、木箱にずら~りと並んだボーディングチケット。それらは、全てTGのもの。シンガポール航空の悪口を言うつもりはないけど、一体、何のためにインフォメーションを入れておいたのか、シンガポール航空のボーディングパスは用意されていなかった。

「う~む。どうしたものか?・・まあ、何とかなるんでしょ。多分・・・・」

心配そうにオストドを見るメストド1号には、こう答えるしかない。
カウンターの女性がオストド&メストド1号のパスポートとE-チケットの控えを持って、シンガポール航空のカウンターへわざわざ出向いてくれる事になった。その間大人しく横手にある椅子に座って待っていろ!とのこと。

「ちょっとトイレに行って来るから・・・宜しく!」

そう言い残し、さっさとトイレへ駆け込むオストド。まあ・・あれだけ飲み食いすれば、トイレに行きたくなるのも、仕方のない話だろう。トイレから戻り、メストド1号と数独を紐解いていると、女性係員がボーディングパスとラウンジインビテーションカードを持ってきてくれた。勿論、預け入れた荷物が引き渡されたかどうかもチェックしてきてくれる。手元にもE-チケットの控えが戻ってきて一安心。これがなきゃ・・・この後のシンガポール/成田間のフライト時間が解らなくなるところだった。

「さてと・・・これで“無罪放免”になったわけだから・・・・」
「はいはい・・・一服ね?」
「うん。ラウンジで吸えなくなっちゃったからねえ~」

以前は、タバコが吸えたのだが、いつの間にかスモーキングエリアがなくなっていたのを知っているので、メストド1号を伴いセキュリティーポリスにボーディングとパウポートを提示して、免税店の横をすり抜け、スモーキングルームへ消える。まずは、安堵の一服。そして神々への感謝の二服。

「そうそう・・そう言えば、ここノリタケのショップがあるんだよ!」
「ノリタケ?って・・あの食器の・・・」
「うん。ヨーロッパとか向けの陶磁器がスリランカで造られているんだよ!覗いてみる?日本じゃお目にかかれないモノがあるらしいけど・・・」
「遠慮しておくわ。買いたくなっちゃったら困るでしょ?」
「確かにねえ~ここから日本に帰り着くまで・・ええとぉ~・・・・」

指を降りながら数えるオストド。

「あと・・・5フライトあるもんね!そのうち3フライトがエコノミーだから、重量制限もあるし・・・」
「それより・・ラウンジへ行かない?」
「うん。喉が渇いてきたもの・・・」

そそくさとラウンジへ向かい、喉を潤す。でもエアコンが効きすぎで寒い。風邪をひくわけにはいかない。
メストド1号はブラックコーヒー。オストドはティーパックながら美味しいスリランカ産のティーを頂く。

「さてと・・飲むもん飲んだし・・・・」
「はいはい・・・恒例の“儀式”ね?」
「そう!深夜にインド洋で泳ぎたくないからね・・・」

またもや、1か所しかないスモーキングルームへ戻り、神々へ願いの一服。そしておしかしたらの二服。
そして・・おまけの三服。
何しろオストドは“末期?のニコチン中毒”適度にニコチンを供給しておかなければ、眩暈・吐き気・食欲不振・体調不良等を引き起こす。

「あの時先生に頼んで、あと1カ月くらい点滴をぶら下げさせておけばよかったんじゃない?」

娘であるメストド2号にまで、呆れ果てさせるほどの中毒患者だ。確かにあと1カ月抗がん剤入りの点滴をぶら下げていれば、タバコが嫌いになったかもしれないけど、“喉元過ぎればナントヤラ”で、再びヘビーになったのだから、仕方が無い。
何せ、タバコを止めるのなら、生きているのを止めると宣言するくらいだから、救いようがない。
更に、最近顕著に目立つのは、ニコチン切れは、オストドを凶暴化させることがあるのだ。
更に・・もう一服とタバコを取り出そうとするオストドにメストド1号の“微笑み攻撃”が下る。

「アナタ・・そろそろ・・お時間でしてよ!」

言葉は丁寧だが、何せオストドの飼育係でもあるメストド1号。ご機嫌を損ねるとエサはおろか、薄い財布が空っぽにされる危険性がるので、大人しく従うしかない。まあ・・タ~ップリとニコチン補給させてもらったので、温厚な性格にならざるを得ないのだ。
寝転んだり、座り込む人々に喧嘩を売りかねないと判断したメストド1号。確かにワザと寝ころぶ人間の足くらい踏んでやろうか?と考えていたのだが、動く歩道に誘導されてしまっては、それも出来ない。途中、マシンガンのトリガーに指を掛けた青年ポリスが立っている。内戦が終わったばかりだから、気が抜けないのかもしれないが、また、再び、彼ら若者が銃を取り、殺し合いをしないで済む様、願うしかない。
A7が今回の搭乗口となる。厳重?の荷物検査を受け、再び、空飛ぶ食欲魔人の復活となるのだろう。オストドは腹が空いてきたし、メストド1号も空腹を訴えているほどだ・・・


(ペットボトルの水も取り上げられても、ここにはディスポーサーがあるので安心!コロンボ空港搭乗待合所)

pm11:35 (JPT am03:05+1) ボーディンッグ開始が告げられる。勿論、お子様連れやハンディーを抱えた方から、優先搭乗。その後、ビジネスクラス(ファースト運行が無くなったのは寂しい・・・)のボーディング開始。まあ・・ここからは、シンガポール航空。つまりスターアライアンスだから、例えエコノミーでも☆Gのオストド&メストド1号は優先搭乗出来る。そそくさとボーディングブリッジを渡り、ボーディングの半券と共に、ジャケットをCA嬢に託す。勿論、教訓を生かしてメストド1号にパスポートを渡しているのは、言うまでもない。

17,sep am00:02 (JPT am03:32) SQ469便。ボーイング777-200は、静かにゲートA7より、トイングカーによってプッシュバックされ、RUNWAY22より、am00:15 (JPT am03:45)。それまで駄馬の様にゆっくりと進んでいた機体は、一瞬停止しかけたが、突然駿馬に生まれ変わり、エンジン音を響かせながら、
ローリングテイクオフしてゆく。
後は機体の座り心地の良い座席に身を任せ、弾丸トラベル最後のフライトに身を委ねるだけで、長かったシンガポールへの行程が終る。


(ドリンクは・・・やっぱり・・・コーラ。シャンパンやワインもありますけど・・・・どうなっても知りませんので!)


(確か・・・前菜だったんです。ただ・・・猛烈にお腹が空いていたので・・・食べちゃいまして・・・・)


(ヌードルに騙されましたぁ~因みにメストド1号はチキン入り、オストドは特別製のシーフード。)

待望の夜食?それとも朝食?を終え、すっかり爆睡モード。
眠りの世界から起こされた時には、もう最終着陸態勢。
am07:18 (JPT am8:18) RUNWAY20Cに静かに舞い降りる.まるで滑らかな着陸だ。

「ふう~これで・・弾丸は終わりよね?」
「うん。後は・・・明後日だからね!」

到着ゲートから足取りも軽かったのだが、まさか、でっかい大きな落とし穴が待ち受けているとは知らなかった。

第6章 二度と来るかぁ~シンガポール!と爆発したんだけど・・・に続く。


オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第6章     [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

二度と来るかぁ~シンガポール!と爆発したんだけど・・・

「くそぉ~二度と来るかぁ~シンガポール!」
「まあまあ・・いいじゃない。死刑よりは・・・」
「そりゃそうだけど・・・今までこんなのあったか?そもそも・・免税品店でタバコ扱わせているくせに・・・」

到着ロビーを出てすぐ。灰皿のある所でふんぞり返って2重に税金を取られているタバコに火を点けながら喚くオストドの姿がそこにあった。

「くそぉ~こんなことなら・・・“偽装”してやれば良かった」
「偽装?」
「そう・・例えば・・ゴディバのチョコを数箱持ち込んでその中の一箱にタバコを仕込んでおくとか・・・」
「バレたら死刑か罰金1万シンガポールドルよ・・・」
「けっ!死刑でもなんでもしてみやがれ・・畜生!大体・・政府系ファンドがリーマン債権売るからこんなことになるんだ。」
「それとこれとは・・・・」
「いいや・・違わない。香港は一部被害を弁済しているらしいじゃん!シンガポールの人々も相当被害受けているから、こんなもん作りやがって・・・大体、日本の免税店に張り紙もなかったじゃん!」

そいいいながら・・税関でわたされた“税関手続きの手引き”1冊を破り捨てるオストド。
何回もシンガポールに呆れるほど入国しているのだが、今までタバコで税金を取られた事が無い。
ましてや、タバコは麻薬扱いで死刑とは、“恐れ入谷のクソッタレ!”と言いたくなる。

「何が・・自由貿易港だ!クソ!ブランド物で税金をがっぽり取りやがれってんだ・・・・」

オストドの怒りは止まらない。メストド1号は宥める様に、吸い終われば、「はいどーぞ!」とばかりに、タバコを差し出す。

「でも・・・17箱しか税金はらってないじゃない・・・」
「だって・・・17箱だったでしょ?」
「本当はねえ~もう1カートンあったの・・・・」
「へっ?」

話は到着時に遡るとする。
機内で爆睡していたので、シンガポールの入国書類を貰い損ね書いていない。まあ、入国ブースに行けば、日本語のものが置いてあるので、そこで書けば済む。この時、並ぶ列を間違えたのも敗因のひとつ。
空いている列にならんだのだが、それがそもそもの間違い。大きな落とし穴に足を踏み入れた瞬間だった。
まあ・・“お得意様”である日本人だから、トランジットだろうが、何だろうが事務的にさっさと処理してくれる。
ただし、“歓迎されない国”の人間たちの入国には、時間を要する。迂闊にもその列に並んでしまったのだ。
やっと入国して、荷物を引き取りさっさとグリーンチャンネルから出ようとしたところで、“御用”になったのだ。

「シガレット?」

なんだ?タバコが欲しいのか?一箱くらいならくれてやるが・・・そう思い・・・

「イエス!」
「じゃあ・・こっちへ来い!」
「はぁ?」
「ここに・・荷物乗っけて・・・」

また・・エックス線検査かよ!と思いながらも、言われれば乗っけるしかない。
そのとき渡されたのが、日本語版の税関手続きの手引き。

「は・・はぁぁぁぁぁぁ~」

オストドの絶叫が当たり一面に響き渡る。

「罰金1万ドルまたは投獄ぅ~タバコは麻薬かよぉ~死刑だぁ~ふ・・ふざんけんなボケェ~」
「ユーは知っていたか?」
「知る訳ねえだろボケぇ~」
「そうかじゃあ・・・故意ではなく過失だな・・あそこにオフィスあるからTAX払っておいで・・・・」

まあ・・TAXをはらわなければならないらしい。

「ちっ!しょうがねえなぁ~」
「何箱持ってる?」
「7箱とデュティーフリーで買った奴・・・・」
「シンンガポールでは、タバコは免税扱いにならない・・・」
「へっ?じゃぁ~売ってるんじゃねえ~ボケェ~」

相手が日本語を理解していない事に笑顔で暴言を吐くオストド。
まあ・・税金と言う名の罰金を払えば、持ち込みもOKだし、吸える権利を買え!と言うのだろう。

「畜生!2度と入国しねえからな・・こんな国。」そう言いながら・・・カスタマーオフィスへ行く。

「税金払え!って言うからきたんだけどな!」
「カム・イン!」
「あのねぇ~こっちは日本で税金払っているんだけど・・・」
「ここはシンガポールだ!日本のTAXは関係ない!」
「そうかい!じゃあ・・・さっさと計算しろ!ボケ!」
「お前・・日本人だな!」
「だから・・・日本でTAX払ったって言ってんだろう!オタンコナス!」
「まあ・・これ読んで!」

渡された紙には、保税について書かれてあった。つまり4ドルなにがしか払えば、保税措置が取られ保管しておいてくれるらしい。その時メストド1号が、預け入れ荷物に入れてあったタバコを思い出せばよかったのだ。
そうすれば・・・一箱あたり500円以上もTAXを取られることなく・・・税関で預かって貰えば良かったのだ。
だが、出国時はターミナルが違うし、朝も早い。それに面倒な手続きはご免被る。

「面倒だから税金はらってやるよ!払えばいいんだろう・・・・」

これは正解であったのだ。シンガポールの街の中では、タバコは一箱最低800円以上する。
ヘビーのオストドだったら、何箱買うか解らない。
税金を納入してレシートを受け取り、それをヒラヒラさせ、女性税関係員の横を通りすぎようとしたら、

「ウエルカム!シンガポール!」
「サンキュー。不自由港シンガポールへようこそ!ってか・・・・」

そう言いながら通り過ぎる。オストドと黙ってくっついて歩いているメストド1号。

「ああ・・癪にさわる!一服しなきゃ・・・・」
「はいはい・・・」

そんな訳で巻頭の会話になったのだ。別にシンガポール政府に対して文句を言う訳ではない。言う訳でもないけど、航空会社のwebサイトにはそう書いておいてほしかっただけだ・・・・

「畜生!二度と来ねえからな!シンガポール」

そうぶつぶつつぶやきながら・・・タクシー乗り場へゆく。

「サーどちらへ?」
「ヒルトン!」
「はぁ・・・もう一度・・・」
「ヒルトン!オーチャードロード!」

タクシーはもはや朝のラッシュアワーを過ぎているはずのシンガポール市内。それなのに至るところで渋滞。

「くそ!二度と来ねえからな!シンガポール!」

オストドの怒りは収まらない。やっとヒルトンホテルへ到着。メーターが3個付いている。1個はETCみたいなもので、その時間帯ここを抜けるといくら加算しますよ!と言うシンガポールのシステム。これが3ドルを表示している。まあ、高速道路代はタダだし、都市部への乗り入れ代だから、オストドも文句は言わない。その他に基本2ドル80セントからどんどんメーターが上がってゆく。これは日本のタクシーと同じ。ただ解せないメーターが9ドル20セント。これはきっと空港での待機料とかなのかもしれない。トータルで44ドルほどになる。
まあ、旅行社の送迎車とか、リムジンサービスより安いので、文句は言わない。50ドル紙幣を1枚差し出し、

「チャージオブユアーズ!」と言って降りる。

まあ・・車中散々シンガポールの悪口を聞かせたわけだから、15%くらいのチップは必要だろう。
ポーターにヒルトンオーナーズカード(一応・・・ゴールドなんで・・・)を見せると。専用チェックインカウンターへ案内される。

「ミスターオストド。いらっしゃいませ!既にお部屋の準備は出来ております。スモーキングでダブルで宜しいんですね?」
「そう・・・・スモーキング取れるならね・・・」
「ちゃんとリクエスト通り、ご用意させていただいております。ラウンジは22階ですから・・・」
「サンキュー」

オストドがヒルトンを利用し続けるのは、ここにあるのだ。到着フライトを告げておけば、最悪自体がなければ部屋は用意されているし、最悪でもラウンジでお茶を頂きながら待つ事が出来る。
ポーターにへやに案内されてゆく。
今日の予定は全くと言っていいほどない。まあ・・夜に中華街にMRTで出かけて、タクシーでナイトサファリにでも行くつもりだったのだが・・・・
ポーター氏に2ドル紙幣を2枚握らせ、お引き取りいただく。そうでなきゃ・・・部屋の説明等しかねない恐れがある。

「サー後ほどニュースペーパーをお持ちします。」

お持ちしますって・・ココにあるけど・・・英字新聞!そう突っ込みたいところだったが、もはやHP(体力9はほぼゼロに近い。

「まあ・・・さすがシンガポールのヒルトンだわ・・・」

通常のチェックインは15時。いくら早くても12時にチェックイン出来ればいいとおもっていたのだが、このちょっとした心遣いが嬉しいものだ。

「私・・先にシャワー浴びていいかしら?」
「どうぞ!俺・・・ラウンジ覗いてくるから・・・」

メストド1号がバスルームへ消えると、カードキーを1枚持ってラウンジへ向かう。
誰でもアクセス出来るヅロアーではない。スモーキング指定のため、エグゼクティブフロアーのアサインではなかったので、ラウンジアクセス権の確認に行ったのだ。そうでなきゃ・・・朝ごはんの心配をしなければならない。

「点けよ!コノヤロー!」

カードキーを差し込み、ラウンジフロアーのボタンを押す。そのカードキーでエントリー出来るフロアーは決まっているのだ。ラウンジを覗くと、愛想のいいマネージャー挌がすぐやってくる。

「サー何かご用は?」
「コーヒー飲みたいんだけどね・・・いいかな?」
「もちろんでございます・・・こちらにサインを・・・」
「サインならしたけど・・・・」
「ご朝食は召しあがりましたか?まだのようでしたら・・・・」
「まだいいの?」
「はい。10時まででございます。サーが来られると思いましたので、お席をご用意してありますが、そうそう・・奥さまは?」
「ああ・・今頃、バスタイム!かな・・・」
「奥さまは宜しいんですか?」
「いいんじゃない・・・彼女は食事より睡眠派だからね」
「じゃあ・・・こちらへどうぞ!」

折角の御好意である。多分、フロントからオストド&メストド1号のチェックインの知らせが入ったのだろう。
お皿にサラダ・スモークサーモン・ベーコンそれにクロワッサンを2個。オレンジかと思ったらマンゴージュースを一杯。

「サーコーヒーで宜しいんですか?エスプレッソ?それともブレンド?」
「エスプレッソは好きじゃないんで・・・」
「畏まりました。すぐにお持ちいたします。」

まあ・・喰え!と言うのだから喰えるときに喰う流儀。多分、昼飯は抜きになるはず。そう思いながら、最低限のテーブルマナーで朝食を摂っているいると、・・・

「サーお代りはいかがですか?」
「いや・・・もういいよ!」
「デザートやフルーツ。ヨーグルトもご用意してありますが・・・」
「いや・・もう充分。これからちょっと眠らなきゃ・・・・」
「そうですか・・・後ほど、奥様とティータイムにお越しください!」
「ありがとう!」

部屋に戻るとドアの前に衛星版の朝日新聞が置いてあった。ドアノブには、“起こさないで!”とぶら下げてあったので、ドアのところに置いてあったのだろう。

「けっ!読みたくもない記事だな!」

そういいながら部屋へ入ると、丁度メストド1号がバスルームから出てきた。

「遅かったわねえ~」
「うん。ラウンジで朝飯食えって言うから・・・・・」
「自分だけ食べてきたのね?」
「そう・・・10時までだもの・・・だから。シャワーに入る前誘ったでしょ!」
「まあ・・いいか!格別なものあった?」
「いつものヒルトン・・・」
「じゃあ・・いいわ!後でティータイム行くでしょ?」
「うん。マネージャーが奥さまとご一緒にって言ってた!俺もシャワーに入って寝る!こんなくそったれ記事の新聞観ちゃったから・・・・」

そう言いながらメストド1号に新聞を渡し、バスルームに消える。何しろ日本時間で言えばもう12時に近い。
延々29時間以上もベッドに潜り込んでいない計算になる。さっさとシャワーを浴び、洗うべきところを洗い、さっさとバスローブを纏う。いつもは眠るために飲む薬も今回はいらない。


(このお部屋・・コネクティング仕様になります)


(お昼寝の間にカードが入っていたので、持ってきてもらったウエルカムフルーツ)


(お部屋の中からのシンガポールの街並み)

まあ・・・このマネージャー氏とホテル側の対応が良かったおかげで・・・「二度と来るか!」の怒りは半減したのだ。睡眠不足はお肌にも悪いけど、精神状態にも悪いらしい。それに・・・税金も・・・・・

「まあ・・教訓になったとして少しお昼寝するでしょ?」
「うん。その方が良さそうだね・・・・」

部屋のカーテンを締め切り、ドアの施錠を確認してベッドへ潜り込む。瞬く間にそれから5時間ほどのお昼寝は続いたのだった。

第7章 優雅なティータイム&中華街へ・・・へ続く。




オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第7章      [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

優雅なティータイム&中華街へ

17,sep pm4:00すぎ、(JPT pm5:00すぎ) いつもはお薬を飲まないと熟睡出来ないオストドだが、何故か旅に出ると熟睡できる。国内旅行では駄目だけど、海外ならいらないみたいだ。

「ねえ~お腹空かない」

そう言いながら揺り起こされたオストド。メストド1号が、そう発言することすら珍しい。

「そうだねえ~じゃあ・・ラウンジに行ってアフタヌーンティーでも頂いて、中華街にでも行きますか!」
「そうね・・・その後は?」
「う~ん。ナイトサファリに行こうと思ったけど・・・いいか!いつでも行けるし・・・」
「そうね!ゆっくり中華街を散策しましょう・・・・」
「そうだね・・・」

メストド1号が着替えとメークアップのために、バスルームに消える。ふとドアを見ると、メッセージカードが入っている。どうやら、ウエルカムフルーツを持ってきてくれていたらしい。
内線を掛け持ってきてもらったのは、青リンゴが3個。(前章にて写真UP済み)
メストド1号と揃って22階のラウンジへゆく。(迂闊にも・・部屋にカメラを忘れてしまった)
朝方のマネージャ氏が飛んでくる。

「ミスターオストド&ミセスメストド1号。お待ちしてましたよ・・・」
「ありがとう・・サインはしておいたから・・・」
「それでは・・こちらへ・・・眺めの良い席をお取りしておきましたから・・・」

窓際の特等席へ案内される。

「サーお飲み物は?」
「ティーがいいかな・・お薦めの奴をね!」
「畏まりました。奥さまはいかがいたしましょう?」
「私はコーヒーをお願い出来るかしら?」
「カフェオレにいたしますか?」
「いいえ・・ミルクも砂糖もいらないわ!」
「畏まりました少々お待ちください。」

マネージャー氏が席を離れ、メストド1号はビュッフェ形式になっている所へ、数分後戻ってきた彼女の手には、
しっかりと全種類のケーキ&クッキーが盛りつけられたお皿があった。
まあ・・・オストドもほぼ同量の量を盛りつけてきたのだから、人の事は言えない。
1時間ほど優雅にティータイムを楽しみ、その間にマネージャー氏へレイトチェックアウトを頼む。

「畏まりました。pm4:00までお部屋をご利用いただける様にしておきましたから・・・・」
「ありがとう。」
「後で、またお越しになられますよね?」
「う~ん。この後、チャイナタウンへ行くからね!」
「タクシー手配いたしますか?」
「いいやありがとう!でも、シンガポールは庭みたいなものだからね。MRTで行くから大丈夫!」
「そうですか・・お気を付けて!」
「ありがとう!じゃあ・・また」

マネジャー氏にエレベーター前まで見送られ、部屋へ戻る。カメラを入れたバックを取りに戻り、
そのままMRTのオーチャード駅を目指す。ここから二駅で乗り換えまた二駅でチャイナタウンに着く。
オーチャード駅で小銭がないことに気づく。係員のいる所へ行き、小銭に両替をしてもらう。
料金は一人1㌦30セント。その他にデポジットが1㌦。MRTは切符ではなく全てカードなのだ。
このカードを券売機に入れ、リターンキーを押せば、お金が1㌦帰ってくる。

「ええと・・確かシンガポール出来をつける点は・・そうだ!エスカレーター」
「そうだったわね・・早いのよねぇ~」

オストド&メストド1号には苦痛ではないけど、我が友人Yには無理だと思う。彼は満足にエスカレーターにスムーズに乗ったためしがない。それも日本での話。

「ねえ~何食べるの?」
「飲茶でしょ!それから・・・」
「言わなくてもいいわ。デザートはアレでしょ!」
「そう・・まだあるといいんだけどな・・・・」
「ねえ~ご飯の前に散歩しない?」
「そうだね・・・」


チャイナタウン駅を降りると・・そこはもう異文化・・・


西洋と中国文化の融合・・・


ずんずん・・真っ直ぐ歩いていきましょう!


おっと!その前に・・今来た道を振り返って・・・・


お寺の塀の上にある・・・牛さんの像!そう言えば・・・日本でも牛にひかれてとかありましたね!


一旦、チャイナタウンを抜けると・・シンガポールの街・・んっ?あれは・・・・


何でシンガポールの街に日本企業のクレーン車が?わざわざ・・持って来たんですか?


そろそろ・・お腹が空いてきましたので、戻りましょうか・・・夕方のラッシュです!


ぐるりと廻り込み・・チャイナタウンの前のメインストリート。何かのお祭り?

「ねえ~何かのお祭りだっけ?」
「あっ!もうそんな時期ねえ~あなたは飛び回っていたから、あのね!この時期はお世話になった方へお菓子を持ってご挨拶に行くのよ?」
「中華菓子だよねえ~俺・・あんまり好きじゃなかった・・・」
「ええ。そうね。あたしちゃんとご挨拶廻りしたんだからね!知らなかったでしょ!」
「うん!そう言えば・・家に大量にあったっけ?」
「まあね・・・ウチも相当貰ったから・・・」

台湾に昔住んでいたころのお話。まあ・・オストドは滅多に帰れなかったけど・・・


オストドお薦めのお店!まあまあのお値段です。特にエビマヨとかエビ蒸し餃子は、天下一品!

「ねえ・・・写真撮影したら怒られるかな?聞いてくれる?」
「*△○■・・・・・」
「X△○・・・・」
「何て言ってる?」
「駄目だって!」
「やっぱりね・・・ノーピクチャーは解っているけどね・・・」

小龍包・エビのマヨネーズいため、大根もち、エビ蒸し餃子、エビ餃子揚げ・・・・等を注文。
すっかり満腹になったオストド&メストド1号。これだけ・・エビを食べればコレステロールが気になるけど、
まあ喰っちゃったものはしょうがない。チップ込みで50ドルほどだから、4000円にもならない。

「日本で喰うより、美味しいし、安いし・・シンガポール万歳!」
「誰でしたっけ?二度と来るかシンガポールって言われたのは・・・」
「いいの!やっぱりシンガポール万歳!」
「調子のいい奴なんだから・・もう!」
「さてと・・お次は・・・」
「はいはい・・デザートね!」


これこそ・・・B級グルメ!シンガポールでは必ず食べます!チャイナタウンの江戸川の前あたりにあります。


(ピーナッツスープ?に白玉が・・・)


(ピーナッツのたれが絶品!)


(こっちは・・ごまだれ!これも絶品)

各自、ごまを3個ピーナッツを3個。計6個でお値段なんと一杯・・5㌦。約400円もしない・・・

「欲張りすぎちゃった・・・いる?」
「オフコース!」

オストドが計9個。メストド1号が3個のデザートタイムを終了。

「ああ・・喰った喰った。シンガポール最高!」
「誰でしたっけ・・二度と来るかシンガポールって喚いたの・・・・」
「いいの!美味しかったから・・許しちゃうね!まあ・・入国税。そういえば・・一服したくなった・・・」
「じゃあ・・いつものお店ね?」
「うん・・・指定席に行こう!」

シンガポールの街中は灰皿が設置してある所以外吸えない。だけど、至るところにあるので困らない。

「何飲む?」
「そうねえ~こっちのは緑茶でも砂糖入りが多いからね・・・ウーロン茶!」
「俺も・・・少しでもコレステロール流さなきゃ・・・・」



「ねえ~この後どうする?」
「そうだねえ~」  時計を見るオストド。
「その辺ブラブラしてホテルに帰って寝る!」
「そうね!明日はカヤジャム買わなきゃ・・・」
「そうそう・・それ買わないとシンガポールに来た意味が・・ところで、プチプチ持ってきた?」
「あっ!忘れた・・どうしよう・・・」
「大丈夫!困った時の新聞紙ってね・・・」

ハンコ屋さんやCDショップを物色してホテルへ帰るオストド&メストド1号
一体誰が・・「二度と来るか!シンガポール!」なんて馬鹿な事を口走ったのだろう・・・・・

第8章・・カヤジャム探しとチャンギ空港で遊ぶへ・・・続く・・・・


オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第8章       [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

第8章・・カヤジャム探しとチャンギ空港で遊ぶ

18,sep am 7:00 (JPT am8:00)

本来なら・・・予約した時のスケジュールであれば、コロンボのヒルトンホテルで目覚めているはずだった。
それが、SQのフライトキャンセルに遭遇した事により、キャセイパシフィックに迷惑を掛け、旅程が1日前倒しになり、挙句にスリランカのコロンボヒルトンより、倍近い金額を払わされ、シンガポールヒルトンの16階。
つまり、「この階だけタバコ吸ってもいいぞ!」と言うフロアー宿泊しているとは・・・・
因みに、コロンボヒルトンだったら、最高のステータスでのお迎えだったのだろう。何せ、最上階のエグゼクティブフロアー(ここがスモーキングフロアー)で、眼下にインド洋やプールを眺め、内戦が終った事を共に喜びあうスタッフが居て、格安な値段でマッサージを受けていたのだ。
そうなれば・・・このブログのタイトルも弾丸トラベル云々なんて書かなかったに違いない。
まあ・・これも神様の思し召しだから仕方が無い。まあ・・今日1日何も予定なんてしていない。
本来なら、もう一泊ヒルトンに泊まれば良かったのだが、エアーポートホテルである“クラウンプラザ”に宿泊予約は入れてあり、お金も払ってしまってある。

「まあ・・・トラブルじゃないけど・・・これもこれでいいか!夕べは美味しいモノを食べれたし・・・・」

そういいながら・・・ペットボトルの水をドボドボと放り込んで、お湯を沸かす。
丁度、お湯が沸き、メストド1号にはコーヒーを用意して、自分には緑茶を用意する。
まるで・・犬のような嗅覚を持っているメストド1号はコーヒーの匂いに起きてくる。

「お早う!」
「うん。お早う!コーヒー入っているけど・・・」
「ありがと・・・」

コーヒーを啜りながらメストド1号が聴いてくる。

「ねえ~今日の予定は?」
「カヤジャム買わなきゃ・・やっぱり・・ヤークンのじゃなきゃな・・・それから・・・バック見ていい?」
「そうねえ~ボロボロになってきたしね・・・それ!」
「うん・・気に行っているんだけどね・・・同じデザインがあればいいんだけど・・・・」
「そうねえ~アナタ収納ヘタだもんね!」
「うん。なんでも放りこめるヤツがいいんだよね・・・・出来れば・・・」
ダンヒルなんでしょ?」
「うん・・なければ他でもいいけどね!それより朝食に行こうか?」
「じゃあ・・・着替えてちょっと・・メークなんぞ!」
「うん。」

朝食は22階のエグゼクティブラウンジでいただきます。もちろん・・・タダ!
何しろ、前述してますけど・・・オストドはヒルトン・オーナーズの一応なんちゃってGOLDVIP。
エグゼクティブラウンジへのアクセス権がある=朝ごはん代がいらない!

「サー&マーム。おはようございます。」
「おはよう!」

マネージャー氏が出迎えてくれる。サイン台帳に部屋番号・名前・人数。そして、サインをする。

「お二人のためにお席をリザーブしておきました。」
「ありがとう!」

マネージャー氏に連れられ、やはり長めの良い窓際ノシートへ案内される。

「サーはティーで宜しかったのでしょうか?」
「そう・・良く覚えているね!イングリッシュ・ブレックファーストティーを・・・」
「畏まりました。マームは・・・今朝もコーヒーで宜しいのですか?」
「ええ。お願いします!」

マネージャー氏が席を離れ、ウエイター氏に指示を出す。

「あ!そうだ・・ちょっと確認してくるから・・先に食べてていいよ!」
「解った!カヤジャムでしょ?」
「そう・・・」

何故かカメラをひっ掴み席を立ちあがるオストド。実はもう一つ魂胆があったのだ。
それは・・いかに、メストド1号がどれだけ食べるのか?写真をアップしようと企んでいたのだ。
(まあ・・・撮影は下のだけど、やはり・・当局(メストド1号)の“検閲”に引っ掛かり・消去されたけど・・・)

「ちょっと確認したいんだが・・・いいかな?」
「なんでございましょう!」
「カヤジャム知ってるよね。シンガポーリアンのポピュラーな朝食の・・・」
「勿論でございます。生憎ご用意はしてませんが・・・・」
「それをちょっと買いに行きたいんだけど・・・ヤークン・カヤ・トーストのお店調べてくれない?」
「畏まりました」

カタカタとキーボードを入力するマネージャー氏。

「サー。お待たせいたしました。近くですと・・・ファーイストプラザにそれから・・・」
「もういいよ!ファーイストプラザね!」
「どの様に行かれますか?」
「大丈夫!あそこに見えるし、DFSの真向かいだったはずだよね・・・」
「そうです。歩いて行かれますか?それとも・・・」
「健康のために歩いて行くからいいよ!ありがとう!」

オストドも山盛りのベーコンやサラダ、スモークサーモンにその他ありとあらゆるものを皿に盛り付ける。
何せ一番大きい皿に乗り切れなかった。すかさず・・ウエイター氏が席に運んでくれたが・・・・

「呆れた・・朝から食欲旺盛だこと・・・・」
「俺の事言えないよなぁ~」
「それより・・・場所解ったの?」
「勿論!あっちこっちにあるらしいわ!」
「それで・・・どこへ?」
「うん。まず・・伊勢丹かなそれでDFS覗いて・・・ファーイストでしょ。それから・・・高島屋。」
「あのね。ちゃっかりバック買う気?」
「うん。もう・・ボロボロだもんな!」

部屋には、「起こさないでください!」の札をぶらさげたまま。所謂、「プライバシープリーズ!」の意味。
何せ、カヤジャムを大量に仕入れて荷造りし直さなければならない。
勝手知ったるオーチャードロード。もう何回歩いているか解らない。伊勢丹で「まあ・・これでもいいか!」と言うのを見つけたのだが、お値段の割には今一つ気が乗らない。
何故なら・・・「買ったら・・そのボロ捨てていけばいいじゃない・・・」とメストド1号は言うからだ。
毎日の様に愛用しているショルダー型のレポーターバック(ダンヒル)は、まるで「私を捨てないで!」とオストドに訴えているかのように、いつもは肩から滑り落ちるくせに今日は、滑り落ちようともしない。
次にDFSへ駆け込む。
ちょっと雨が落ちてきたからだ。早速、カバンを探し歩く。何せオストドが気に居ればメストド1号は今ひとつと言うし、メストド1号が、「これは?」と聴いてくると・・「使い勝手が悪い」とのたまうオストド。
ダンヒルの店でこれならと思うモノがあったし、お値段も手ごろ(それでも・・数万円)

「どうしようかな・・・これでもいいかな・・う~ん。待てよ!高島屋もあるしな・・・」

何しろ、オストドの方から下げているボロボロ状態になったダンヒルノバックが、「あたしを捨てないで!」と訴えているのでそれが妙に気に係るのだ。

「まあ・・高島屋も見て・・それより、本題のカヤジャム・・・・」
「そうねえ~」

出口を出てみると、生憎スコールの真っ最中。ちょっと雨宿りしているうちに小雨になったので、慌てて歩道橋
のエスカレーターに駆けて上がる。

「ねえ・・どこにあるか聞いた?」
「うん。一階らしいけど・・」

歩道橋はそのままファーイーストプラザへ濡れずに入れる様になっている。その中を目的目指して進んでゆく。

「ねえ・・・まだちょっと時間が早かったのかしら?シャッターが降りているお店多いわねぇ~」
「えっ!ああ・・・貸店舗って書いてあるよ!ほら!・・・きっとリーマンショックがシンガポールにも影響しているんだろ!でも・・ないなぁ・・・・」
「何が?」
「ヤークン・カヤトーストの店」
「何のためにメガネしてるの?目の前にあるじゃない・・・」
「あっ!あった・・・“灯台下暗しだな”」
「違うでしょ・・さっきから視線は可愛い女の子を持て居たようだけど?」
「うっ!そ・・それより・・置いてあるかな!」
「あるんじゃない・・・」

全くの図星である。Tシャツにミニスカートの若い可愛い女の子がしゃがんだり、屈んで掃除をしている所を、「見るな!」と言われても見てしまうのは、オスの哀しい習性なのだ。(もしかして・・・オストドだけ?)
まあ・・カメラはしっかりバックに仕舞いこんでおいてうおかった。そうじゃなきゃ・・・また“検閲”に引っ掛かるか、悪くすれば留置場へ入れられるかもしれない。

「何本買うんだっけ?」
「ええとぉ~あたしの方は3本・・・あなたは?」
「ええとぉ~自宅用でしょ。あとお土産に一本。」
「それだけでいいの?」
「持たされる身にもなってよ・・・一本400gだけど・・ガラス瓶入りでしょ・・・5本で3kgはあるもん!」

その後、雨が止んだので、灰皿のある屋外で一服・・二服。高島屋へ向かう。勿論、ダンヒルショップも入っていたが、同じものでもDFSの方が安い。今イチ気分が乗らない。何せ、必死にオストドにしがみつくバックが愛おしくさえ感じる。

「それで・・買うの?」
「いや・・シンガポールでは止めておく。まだ・・持ちそうだからね・・・今回はパス!」
「じゃあ・・どうする?」
「そうだな・・コイツの荷造りもしなきゃ・・・一旦、ホテルに戻ろう!」


(オストド一押しのシンガポール土産!お値段お手頃・・免税店のチョコより美味!)


第9章・・カヤジャム探しとチャンギ空港で遊ぶ 2へ続く・・・

おまけ・・・

シンガポールへ行かなくても日本でも味わえるそうだ。東京の豊洲のららぽーとにお店が出来た。
まだ・・行った事はないけど・・・本場の味と同じものかな?今度・・・行ってみよう!



オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第9章        [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

第9章・・カヤジャム探しとチャンギ空港で遊ぶ 2

18,sep pm1:00 (JPT pm2:00)

「ねえ~お腹空かない?」

これは、オストドから出た言葉ではない。メストド1号から出た言葉だ。普段は「食欲が・・・」とか言うくせに、
海外に出ると俄然と食べだすメストド1号。

「そうだなぁ~バーガーキングでいいよね?それとも・・・シーフード?」
「バーガーキングがいいわ!時間もあるでしょう?」
「うん。チェックアウトの時間もあるしね・・・・」

荷造りを終え、何しろこの次に乗るのは、エコノミークラス。それもスターアライアンスではない。従って、
重量計算もしなければならないし、この際キャリーバックも預け入れる事にしている。
バスルームにあった体重計で“荷物の重量測定”何故か解らないけど、オストドも“重量測定”される。
このときは、後から起きる”災難”を予想していなかったオストド。極楽とんぼの様に、体重計に上がってしまったのだ。

「いいえあ!お昼に行きましょう・・・・」
「うん。」

部屋を出るとハウスキーピング。つまり、ルームメークのスタッフの女の子に逢う。

「サー。こんにちわ。そろそろお部屋のお掃除宜しいですか?」
「やあ!もうすぐチェックアウトするからね。その時でいいよ・・・」
「はい。」

可愛い女の子だ。着飾って街を闊歩する女の子も可愛いけど、どっちかと言うとこういう女の子の方が、オストドには、可愛く思えてならない。あとで・・ちょっとチップを弾んでおこうかな?と考える。
どうも・・・オストドは女の子や女性には弱いのが、欠点のようだ。
ホテルを出て数十歩でバーガーキングへ到着。

「さあ・・・何を食べようかな?」
「駄目!」
「えっ!エサ・・抜き?」
「わたしが選んだもの以外駄目!」

道理で・・・ホテルの部屋を出る前に、一切合財のサイフを奪われているので、手も足も出ない。

「S・O・B!」
「あら?今何か仰いました?」
「な・・何にも・・・・」
「そうよねえ~スラムイングリッシュを使われませんわよねぇ~」
「うん・・・」

こうして・・・与えられたエサは・・・これ!



フィッシュバーガーセットのみ・・・唖然とするオストド。まあ・・今朝2食分は軽く詰め込んでおいたから、夜までは持つだろうけど・・・
あっという間に完食。ついでにメストド1号のポテトの大半を食べつくし、メストド1号のフィッシュバーガーを半分“強奪”(哀願の視線を送っていた・・・)したので、ヨシ!としておく。
ホテルの部屋に戻り、メストド1号から、お財布2個とカードホルダーを奪い返す。何しろチップは弾まなければならないし、チェックアウトもしなければならない。
テーブルの上の受話器を持ちあげ、バゲージダウンを頼む。どうせ、自分達で階下へ降ろしても、フロント近くで奪われ、チップを差し上げる運命になる。
枕元に簡単なメッセージカードとチップを5ドル置く。せめてもの感謝の印である。
何せ・・・29時間も滞在させてもらったのだから・・・
ベルボーイ氏が部屋へ荷物を取りに来る。一緒に部屋を出てフロントでチェックアウトの手続きを行う。オストド。

「サー!フライトは何時ですか?」
「大丈夫!タクシーを呼んでくれるかな?」
「畏まりました!」

何しろ別のホテルへ移動なんて言えやしない!程なくして手続きを終え、外へ出るとタクシーがスタンバイ済み。ベルボーイ氏に2ドル紙幣を2枚小さく折り込んで、さりげなく握手しながら渡す。

「サンキューサー。ハブアハッピーフライト!」
「ありがとう。」

タクシーに乗り込むオストド&メストド1号。乗り込むとタクシードライバーが行き先を尋ねてくる。

「サー。航空会社名は?」

「クラウンプラザホテル・・チャンギ・エアポート。知っているよね?」
「はい。」

居眠り運転だけはしないで!それと、国際電話

18,sep pm3:30 (JPT pm4:30) タクシーはちゃんとエアーポートにあるクラウンプラザへ向かって走っている。混みあう市内から郊外へのフリーウェイを走るタクシー。

「今頃・・みんあちゃんと仕事してるんだろうな!・・・・」

そう言いかけた時、オストドの会社から支給されている携帯電話から着信を知らせるサーカスの“ミスターサマータイム”が流れる。

「何かあったかな?」

慌ててズボンのポケットから携帯を引っ張りだし、相手を確認する。オストドの会社の取引先で、北海道に本社を置く、S社のM氏からだった。

「ったくぅ~しょうがねえなぁ!出るしかないよな!」
「あら・・休暇中よねえ~確か・・・」
「そうだけど・・現場で何かあったかもしれないし・・・・」

しばらく思案したのだが、一向に鳴り止まない。こうなればしょうがない出るしかない。

「もしもし・・・いつもお世話になりまして・・・」
「いやぁ~こっちこそ!あのさぁ~明日、現場に来られない?」
「来られないって・・・今、俺。シンガポールなんですけど・・・」
「えっ!もしかして俺、国際電話掛けてるの?」
「そうなんですけど・・・今、シンガポールのタクシー・・・」
「料金高そうだなぁ~」
「ご心配なく。国内分はそちら払い。国際分はうちの会社でお支払いですから・・・」
「それならいいや・・実は・・・・」

延々電話打ち合わせだけで、15分の時間が流れる。電話をしているオストドをメストド1号がお腹の肉を突っつく。どうやら・・この辺で電話を切らねばならない。

「じゃあ・・Mさん。その辺はうちのFと打ち合わせしていただいて・・・」
「ああ・・長々と悪かったね。じゃあ・・いい休暇を・・・」
「ありがとうございます!」

やっと電話を切る事が出来たので、つでに電源をオフにしておく。しきりにオストドの腹を指で突くメストド1号。

「あん?どうした?」
「あのさ・・・このドライバーさん眠そうなんだけど・・・」
「えっ!」

確かにコックリコックリ始めては、ハッと目を覚ましているではないか・・・

「おい!大丈夫かい?」
「は・・はい・・・」
「急がなくていいからね・・・ゆっくり・・注意して行ってくれ!」
「はい・・・・」

寿命が確かに縮む思いをする。この運転手クラウンプラザホテルを知らなかったのか、ぐるぐる廻ってやっとホテルへ到着。29ドルの表示だったので、30ドルしか渡さない。
ベルボーイに荷物を託し、フロントで受け付け。このホテルは1階と2階がチャンギ・国際空港の第3ターミナルと繋がっている。

第10章・・カヤジャム探しとチャンギ空港で遊ぶ 3へ続く・・・

オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第10章         [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

第10章 カヤジャム探しとチャンギ空港で遊ぶ 3

18,sep pm 4:00 (JPT pm 5:00)


(外は雨だったので・・お部屋にあった絵ハガキをパクって来ました!)

チャンギ国際空港と言うより、シンガポール国際空港に隣接する。クラウン・プラザホテル。
本当は、MRTでもう一度チャイナタウンへ戻っても良かったし、そのつもりだったのだが、外は雨。

「あ~あ・・雨だわ!」
「そうね・・・どうする?」
「まあ・・・スモーキングルームにしてもらったし、プールはあるみたいだけど、水着濡らしたくないな!」
「じゃあ・・どうする?」
「決めた!いつも素通りじゃん・・空港!」
「まあね・・・出発か到着しか用はないからね」
「そこで・・明日のチェックインの場所もチェックしながら・・空港探検に行かない?」
「いいわね・・・・」


(泊まったお部屋・・・まあ・・・まあ・・です。)


(中が丸見え!でも・・ロールカーテンがありますので・・・気になる方は!)


(エアポート内のホテルなら中の上クラス。でも・・フライトインフォメーションくらい流して!)

ホテルの2階を出るとターミナル3のデパーチャーフロアーへ出られる。
まずは誰でも利用できる(出国等の手続きは不要)のターミネル間を結ぶスカイトレインへ乗る。
因みに・・・スリーダイヤ。三菱グループ製。


(T1行きは専用車両で移動。T2は兼用・・つまり誰でも利用の車両と乗継移動用車両が付いている)


(こちらから・・・ターミナル1行きが発車!料金はタダです!)


(ターミナル2はこちらから・・・・開くドアにご注意ください!)

ターミナル1・・・つまり、一番古いターミナル。JAL等がここを使っている。その中でもガルーダノカウンターは一番端っこ。解りやすいと言えば解りやすい。

「なるほど・・ヨシ!覚えた。」
「そりゃあ・・ここまでくれば、私だって覚えたわよ!」
「まあ・・勝手知ったる空港のひとつだもんね!」
「そうねえ~成田の次になるんじゃない?」
「いや・・・成田・羽田の次でしょ・・・まあ・・海外では、これほど多くりようした空港はないけど・・・」
「そうね。私は去年もきたし・・・」
「そうだっけ?あっそうだ・・・あはは・・」
「あはは・じゃないわよ!よくもあんな旅程組んでくれたわね!」
「本当はもっと複雑にするところだったけど・・・」
「おかげで・・飛行機の中も眠れなかったし・・・」
「でも帰国時はグースカ寝たんでしょ?」
「エコノミーじゃ・・やっぱり・・・」

メストド1号はメストド2号の「短期語学留学」に同行させられたのだ。オストドはその分マイルを吐きだしたのだが・・・・

「成田/バンコク/シンガポール/コロンボ/シンガポール/成田だったよね・・・・楽しかったでしょ?」
「まあねえ~でも旅はアナタと一緒の方がいいわね・・・」

嬉しことを言ってくれると思った途端、天から地へ落とされるオストド

「だって・・ラクだもの!」
「そりゃあ~ラクでしょ?専属ツアコンだもん。俺・・・しかし・・ここじゃ・・ロクなものなさそうだな・・・」

辺りを見回すオストド。晩ご飯をどうするか?考えねばならない。ホテルにもレストランがあるけど、移動や宿泊にはお金を掛けるけど、食事は安くてボリュームある方がいい。それに古い設備のターミナル。第3ターミナルから移動してくると、近未来から過去へ遡った感覚になってしまう。

「じゃあ・・ターミナル2へ移動しようか?そう言えば・・工事してるんだっけ?」
「この前はしてたけど・・・終ったかな?」

スカイトレインでターミナル2へまたもやスカイトレインで移動する。そしてキョロキョロと探すオストド。

「あれ・・ない!」
「何が?」
「記憶によれば・・・スタアラのチェックインカウンターあったじゃん。去年使ったんだよね?」
「うん!あれ・・ないわね!」
「サービス悪くなっちゃった・・・折角、座ってチェックイン出来て、専用口から出国出来たのに・・・」
「本当・・・」

気を取り直して送迎デッキに行ってみることに・・・


(ガラス越しですけど・・飛行機が見れるんです。因みに・・2階のフードコートの横の専用通路を通ります)


(どこまで・・拡大する気なのでしょう。でも専門家の端くれから見ると、不安全な足場を使ってましたが)

「畜生!ここにもないや・・・」
「そろそろ・・ニコチン補給でしょ?」
「そう・・・到着階まで行って外に出ないとないや・・・」
「あたし・・喉乾いた・・・」
「じゃあ・・一服して・・確かマックがあったはず・・・」
「晩ご飯?」
「晩ご飯はご飯が食べたいな・・・」
「私も・・・」

到着階へ降りてベンチで一服・おまけの二服。睨まれながらの三服するオストド。
マックへ行く。ひとつのエリアに普通のマクドナルドとマックカフェがある。
マクドナルドの方でコーラを二つ買う。Mサイズを頼んだはずなんだけど、出てきたのは、日本版Lサイズ。
オストドがしょうがないので、1本半飲む。メストド1号はそんなに飲めない。

「ねえ~何食べようか?」
「そうだなぁ~ターミナル1も2も出国しなきゃロクなところないもんな・・・そうだ!」
「何よ?」
「ターミナル3見学忘れてた。あそこなら・・・何かあるかも・・・」
「なかったら・・・晩ご飯抜きだからね!」
「げっ!」

出発階に戻り、スカイトレインでターミナル3へ戻る。過去・現在・そして近未来の見学は残すところあとひとつ。


(ターミナル3・・・ちょっといい感じ!)


(ここを上がっていけば・・何かに出会える予感!)


(上から・・・物は投げませんけど・・写真を・・)


(もう一枚・・・・)


(お出迎えかな?インフォメーションボードが・・・)


(トイレで面白いものを・・・)


(何やら・・黒いものが・・・答えはハエの絵!要するに・・・的にしろと・・・)


(ご帰国?お疲れ様・・・自動改札なんですね・・・)


(また・・・ファーストクラスに乗りたいなぁ~)


(出国前にも・・ラウンジがあるんですねえ~)

シンガポールに居ながら、“香港”料理を食べる・・・まあ・・どっちも中華圏だし!
台湾時代にメストド1号が大好きだった肉でんぶ(本当に肉?とは思えない・・桜でんぶと変わらない)

「ちっ・・小っちぇ~」
「シ!あのね・・昨日のが大きすぎたの!これが普段のサイズでしょ?」

それはオストドが箸で摘んだエビ蒸し餃子の話だったのだけど・・・・

第11章・・究極のリゾートを目指して!へ続く・・・・・

オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第11章          [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

第11章・・究極のリゾートを目指して!

19,sep am 6:00 (JPT am 7:00)

本来なら、直行便でデンパサールへ飛べるはずだった・・・・オストド&メストド1号。
どんなに入国で手間取ることになっても・・・夕方には、すっかりリゾートモードに突入できたはずだった。
これは・・・憶測にすぎないが、とある関係者から聞いた話だから、99.9%は真実なんだろうけど・・・
オストド&メストド1号は、何の因果か知らないが、イスラムの神に嫌われているのか、ラマダーン明けにスケジュールを組んだオストドが悪いのか?よく解らないが、エアーチケット代&ホテル代等を払いこんだ後、フライトキャンセルのお知らせがメールで飛び込んで来た。シンガポールの旅行社に確認すると、ジャカルタ経由は取れない
いや・・ジャカルタまでなら、予約が取れるのだが、ジャカルタ/デンパサール間の予約が取れないとのこと。

「じゃあ・・こっちで手を廻すからね!」と一応、了解を得る。
日本のガルーダ航空支社とガルーダ航空本社を巻き込み、交渉。まあ・・1時間で“希望するコネクションを得ることが出来た。まあ・・オストドの交渉とは、交渉ではなく、半分以上、脅しだと言う説もあるけど、まだ業界には多少効くコネがあるだけだ。まあ・・あちらにしてみれば、“蛇に睨まれたカエル”の心境だったに違いない。
まあ・・“荒ぶる神”に“生贄”(満席だったので、誰か2名降ろされただけ!多分、関係者だろうけど・・・)を捧げ、許しを乞うだけである。
「こんなことならケチらないで・・・SQにしておけば良かったかな?」とも思ったが、エアーアジアよりも安く、一応、ナショナルフラッグに乗せて貰えるのなら、ナショナルフラッグのほうが都合がいいはずだ。
いつもは「眠り姫」(オストドに言わせれば・・スリーピング・・・・である)を自称するメストド1号の方が、先に起き出す。そして、いつもとは真逆に寝ぼけているオストド1号をベッドから蹴落としたのである。
身支度を整え、朝っぱらからベルボーイなんぞ待ってたら、何時になるか解らないので、さっさと荷物を引き摺り、
フロントへ降りることにする。
まあ・・飲み物(ミネラルウォーター等)は、昨夜、アライバルフロアーのコンビニで買っておいたので、お支払いなし。(既に・・宿泊代はAGODA経由で払ってある)

「そんじゃあ~行きますかね!」
「エコノミーよね?」
「うん。安いチケットだからねえ~」

何せFARE319シンガポールドル。空港使用料が28シンガポールドルのチケット。
1シンガポールドルを64円で計算すれば、22208円しか払っていない。(一人分)
これで、シンガポール/ジャカルタ/デンパサール(バリ)/シンガポールと飛ばせて貰うわけだが・・・

「尻尾かなぁ~」
「多分ね!そうじゃなかったら・・・翼の当たりでしょ!どっちかと言えば翼がいいな!」
「どうして?」
「うん!そこのところは、頑丈だからね!」
「それだけ?」
「うん・・・あとは神の思し召しに従って・・・・・」

ターミナル3より、スカイトレインでターミナル1へ行く。昨日、たyんと遊びながらもガルーダのカウンターを、
チェックしてあったのだ。

am7:00 カウンターでチェックインする。
「グッモーニン!ジャカルタ経由でデンパサールまで・・・」
「ミスターオストド。入国はジャカルタになりますので、お荷物もボーディングもジャカルタまでしか出せませんが!」
「いいよ・・それで・・・言ってみただけだから・・・」
「預け入れのお荷物は2個ですね?」
「そう・・・」
「水モノとか危険物は・・・ある訳ないですよねえ~」
「まあね!」
「それでは・・良い旅を・・・」

渡されたボーディングパスは、18のA・B。因みにC席は日本人ビジネスマンだったが・・・
さっさと・・・出国手続きをする。まあ・・そうは言っても、イミグレにパスポートを渡せば済むだけだが・・・
出国印をポンっと押され、返されるパスポート。

「さてと・・朝ごはん!」
「機内食は・・・当てにならないの?」
「うん。俺だけはノーチキン!をお願いしてあるけどね・・・・」

ハム&チーズのグリルサンドとコーヒーを流し込む。お買い物好きなら堪らない空港だけど、買うべき土産は、
もう購入してあるし、あとは“バラマキ用”だけだから、高いお菓子に用はない。強いて言えばバックを見るくらいだが・・・

「では・・恒例の!」
「スモーキングタイムでしょ!確か・・Cのバーガーキングの所しかなかったわね・・・」
「うん。工事中で囲われているからねえ~」




夜はオープンエアーのカフェバーがあるので、混みあってますけど・・・朝は静かですねえ~

まずは・・・食後の一服。続いて・・お祈りの二服。おまけの三服。そして・・もしかしたらの四服。“四”は縁起が悪いので・・五服。

「こらぁ~いいかげんにしないと・・・締めるわよ!」
「ほ~い!」

まあ・・普段から手綱いや・・手鎖でしっかり操られているオストド。そろそろ・・行った方が無難らしい。
途中で・・レースクイーン風の衣装を着た可愛い女の子がオストドに微笑みながら、寄ってきた。
手渡しされたのは、シンガポールGP・・つまりF1レースの絵ハガキ。
どうも・・・メストド1号と一緒にいると“人畜無害”に見られるオストド。
まあ・・一緒でなくても・・・狼の“牙”は既にいつの間にか抜かれてしまっているけど・・・・(*^^)v


もらった絵ハガキです・・・ハーバーフロントで行われるそうで・・・・

「ほらぁ~いつまでも鼻の下伸ばしているんじゃないの・・・行くわよ!」
「ほぉ~い。」

首根っこを掴まれ、連れて行かれるオストド。何せ12分は優にかかるのだ・・Dまで・・・
それもD41なら楽勝なんだけど、ゲートはD47と印字されている。
ゲートオープンは、am9:00。フライト時間は1時間35分。そうなると・・さっさとトイレに行っておいたほうがよい。
それに折り返しの飛行機は、まだ到着していない。
ゲートの横のトイレへ駆けこむオストド&メストド1号。何せエコノミーのトイレは混雑が予想される。
置いて行けるモノは置いて行った方がいい。それに・・・ちょっとばっかり不安もある航空会社だからだ。


(折り返し便が到着ぅ~うん?警備が厳重だな!・・・要チェック!)

降りてきたお客さんたちは、すぐ手荷物検査へ廻される・・・まあ、帰ってくれば解るでしょ!
乗る前にも厳重な手荷物チェックを受け、搭乗待合室に入る。オストド&メストド1号。
機体はオストドの予想を大幅に裏切り、B737-800NG。ん?NGってのが・・気にかかるけどいいか!
エコノミーはやっぱりこんなもの。ビジネスクラスは2-2だけど、エコノミーは3-3。
メストド1号に席を替ってもらい、窓際の席に着く。

「遅れるかなぁ~」
「どうだろ・・・ありゃ・・・・」

オストド&メストド1号を乗せたGA825便。定刻10時丁度発は、D47スポットより、am9:47。静かにトーイングカーに押し出されてゆき、am10:15離陸。
早速、時計をジャカルタ時間(JPT-2時間)にセットし直す。デンパサールは、シンガポールと同じ時間なんだが、面倒だけど仕方がない。


巡航クルージングに入ったみたい・・・・


オストドの機内食です。勿論、ノンチキン・・・・お魚でした( ^)o(^ )

オストドが凶暴に見えたのか?それとも緊急警報でも本社から入ったのか、定かではないけど、インドネシア美人の若いCAさんより、手渡された機内食にパクつくオストド。このCAさんとは、デンパサール/シンガポール間でもご一緒・・・( ^)o(^ )


もうすぐ・・・到着です。短時間のフライトに温かいミールサービス。見習え日本の航空会社!


良く・・解らなかったけど・・当機は最終着陸態勢に・・って言っているんだろうな!ベルト締めてるし・・・・

am10:35 ジャカルタ・スカルノ・ハッタ国際空港へ無事ランディング。

「ねえ~どっちへ行くか解ってるの?」
「あのね・・・アライバルへ行けばいいの・・・でも・・あった・・あった・・・」

日本人は金持ちに思われているのだろうか?いつの間にかVISA代を払わねばならないらしい。
ひとつの窓口でポン!とやってくれればいいのに、最初にVISAシールを購入。(1週間以内だから10US$)
お隣の窓口でそのシールをペタっと貼られる。

「やれやれ・・・これがデンパサールだったら・・大変だったかもね!」
「そうなの?」
「多分・・・・・」

入国管理官に適当に書いた出入国カードをVISAのシールを貼ってあるページに挟んで渡す。
あとは・・・神の思し召し次第。ただ・・微笑んで立っていれば事務的に処理してくれるのを待つしかない。

「ようこそ!」
「ん?おっちゃん・・日本語出来るの?」
「ようこそ!ウエルカムインドネシア!」
「サンキュー!後ろは・・うちの奥さんだから・・よろしくね!」

もちろん・・メストド1号も無事闖入。何しろ日本のパスポートがこれほど絶大な力があるとは・・・( ^)o(^ )
後は、ポーターに気を付ければよい。大体1個5000Rpもぼったくられる。ヘタをすれば10000RPとか言う
話もあるくらいだ。
さっさと・・カートに荷物を積み込み到着フロアーへ出る。

「そうだ!両替しておいたほうがいいよ!」
「幾ら?」
「一万円でいいんじゃない?当座の費用・・・空港使用料もぼったくられるわけだし・・・」
「ぼったくられるって・・あんた・・・」
「だって・・直行便ならかからなかった費用でしょ?」
「まあ・・そうだけど・・・」
「大体・・・今どきエアーチケットに含まれないエアーポートタックスって信じられる?」
「まあねえ~」

ポーターに触られる前に自分の荷物をさっさとターンテーブルから降ろす。これがインドネシアの常識。
そこは軽くパスしたのだが、次なる難関は両替商・・・どこも微妙にレートが違う。
102・103・・・すると・・両替商の前に居たおっちゃんがオストドに話しかける。

「サー日本人でしょ?」
「そうだけど・・・」
「わたし・・日本大好き。大分に居ました!」
「それで・・・オタクのレートは?」
「サー104で如何でしょう!トランスファーですか?」
「そう!デンパサールへね・・・」
「デンパサールレート悪いです。」
「知っているけど・・まあ・・104だな?」
「イエッサー。ついでに出発階へお送りいたします。」

こうしてオストド&メストド1号は1万円を104万RPに交換。
彼の案内で最短ルートで国内線出発フロアーへいく。もちろん・・・カートは彼が押してくれているわけだから、
多少のチップを上げねばなるまい。オストドのポケットに2シンガポールドル紙幣が1枚あったので、彼と握手しながら渡す。巧みに仕舞う彼。何しろ彼は正式なポーターではない。
国内線ターミナルの入り口で別れてX線検査を受ける。先にメストド1号を中に行かせ、次から次へと荷物を流す。そうしないと・・お財布とかカメラのは言ったバックを失う危険性も否定できない。
先に小物を流し、最後にスーツケースを流す。その間にオストドは検査の機械をくぐればよい。
預け入れる荷物に紐を通してもらう。まあ・・東南アジアではサムイでも同じだった。あっちは青でこっちは、黄色。
微笑んでいるカウンター嬢の手招きにより、そこで再びチェックイン。同じ座席番号をアサインされる。

「サー。お二人で80000RPいただきます。」
「えっ?値上がりしたの?」
「はい・・・」

これでは、入手していた情報が古いようだ。帰りの空港使用料を確認しなければいけない。
まあ・・・一人400円。でも物価に比べて高い。きっと飛行機に乗れる金持ちからお金を取れ!がこの国のシステムらしい。
払うモノをさっさと払い・・・デパーチャーエリアへ入る。何しろ喉は渇いているし、タバコは吸いたい。それにメストド1号はトイレ!と喚いている。

「あのさ・・チップババァが居るからね!」
「えっ!チップ取るの?」
「まあ・・・日本円で10円でもやっておけばいいさ・・・」
「やだ・・・」
「そういうシステムだからねえ~あれ!チップ払っているのと居ないのがいる・・・」
「じゃあ・・ちょっと行って来る!チップ払わないからね!40000Rpも取られたんだから・・・」
「まあね・・・」

しばらくして・・メストド1号が戻ってきた。勿論、チップは強要されるものではない。
メストド1号も払わなかったので、オストドも同じ・・・・別に何も言われない。ただ、腹の中ではケチ!と思われているだろうけど・・・・

「さてと・・・喉も渇いたし・・・・」
「ニコチン供給もでしょ?」
「そりゃあ~儀式だからねえ~」
「はいはい・・・それで、どこにあるの?」
「匂いに寄れば・・あそこだな!」
「便利な鼻よねえ~」

これは嘘っぱちである。メストド1号がトイレに行っている間に、インドネシア美人を捕まえ、タバコの吸える場所を教えてもらっていただけである。(スタバーとかあるフードコート内です。窓に向かって右手で借りれます)
灰皿を入手して、ソファーにどっかり座り込む。ここでゲートオープンまで過ごせばいい。

「何飲む?」
「何があるの?」
「さあねえ~スタバもあるけど・・・無難なところでは・・・」
「コーラが一番よね!」
「まあね・・・」


一本10000Rp。大体100円です。チップの目安になりますね・・・・

こうなれば・・・オストドのペース。ゆっくりとタバコを味わい・・・究極のリゾートへ胸躍らせればいいだけである。

第12章・・究極のリゾートを目指して! 2へ続く・・・・









オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第12章          [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

究極のリゾートを目指して! 2

「二度と来るかぁ~インドネシア!」 オストドがぼそっと吐いた。
「そうねえ~でも・・二度と乗るかの間違いでしょ?」 メストド1号がオストドを宥めるやめにスモーキングルームへ誘う。
「いや・・・エコノミーはあんなものだし、機内食は、はじめから期待してなかったし・・・ゴニョゴニョ
「最後が聞きとれなかったけど・・」
「うん。ラマダーン明けには二度と来るか!って感じなの!」
「まあ・・あれだけ躾のなってないお子様には参ったわよねえ~」
「それもあるけど・・両親だって舞い上がってたじゃん・・・」
「まあねえ~」

何故・・オストドがそんな事を言い出したのか?ちょっと時間を遡ってみる。
それは・・・満席から2席もぎ取ったオストドへの神様からの思し召しだったのだろう。

19,sep pm0:30 (JPT pm 2:30)

オストド&メストド1号はF41ゲートに向かって歩いていた。
ゲートの“関所”でボーディングパスにシールを貼られる。

「何だ?このシール・・・」
「そうねえ~一応、同じ色よね!」

係員が微笑みながら指さす看板らしきものを見ると、どうやら搭乗順だったらしい。
オストド&メストド1号は、ミドルボーディング。まあ・・翼のあたりだから当然なのだ。

「そっちじゃない・・・こっちよ!」

係員に言われ気付くと、一つのボーデイング用の建物は二つのゲートが兼用になっており、その建物の中央にカウンター及びその裏側へは、アライバルに降りる階段になっている。因みにトイレもあるけど、階段を降りて階下へ行くようになっている。つまり、反対側(どうも・・右に行く習性があるオストド)は、F42ゲートになり、別のところへ飛んで行ってしまうのだ。オストド&メストド1号はF41ゲートからの搭乗なので、左側へ行かねばならない。


(ゲートへ向かってひたすら歩きます!健康のため?因みに歩いてきた通路!)


(途中、分かれていくゲートの建物。ちょっと贅沢な作り。日本じゃ無理でしょうねえ~)


(ゲートの建物の天井です!)

pm1:27 (JPT pm3:27) またもやボーイング737-800NGの機体を静かにトーイングカーが押し出してゆく。


(押し出されながらも・・お隣の機体をパチリと・・・一枚)


(お見送りを受けて・・・タクシング開始!でも・・手を振ってよ!折角撮影してるのに・・・)


(離陸待ち・・・お願いだから・・・巻き添えにしないで!と一瞬祈りました・・・)


(これから・・・滑走!でもうるさいでしょ?ご近所の方・・・・)


(どうやら・・・パワー全開モード!うるさくて・・ごめんね!)


(エンジンの整備大丈夫だよねえ~・・・・)


(とりあえず・・・離陸時の危険は終りましたね・・・)


(おお!地球はやっぱり丸のが解るなぁ~)


(とりあえず・・・エンジンは無問題みたいですね・・・)


(雲の隙間からバリ島が見えてきました!)

機内食もでましたけど・・・ノーチキンのオーダーは国際線のみだったんでしょうか?パン1個とサラダと水だけ
だって・・・メインはチキン。蓋すら開けませんでしたが・・・従って、写真は撮りません。

ふて寝を決め込もうとした矢先、後ろの子供たちがテーブルをドンドン叩くわ。座席を蹴るわで最悪のフライト。
まあ・・何しろ親まで騒いでいるくらいだからどうしようもない。インドネシア人には、ヒト及びトドに迷惑を掛けるな!と言う教えはないのだろうか?まるで・・・お祭り騒ぎである。

「チクショー!ラマダーン明けとは気が付かなかった・・・・」
「まあね・・・アナタ!インドネシア語は喋れないの?」
「喋れるわけないでしょ!テレマカシーくらいだよ・・・全く・・・・」

拙い英語ではあるが、親には注意したのだ。多分通じてなかったのだろう。メストド1号も中国語で罵ってもむだだった・・・・
それで・・・「二度と来るか!インドネシア!」となったのである・・・・・

pm4:25 (JPT pm5:25)デンパサール・ングラ・ライ国際空港へ降りた時は思わず・・・
「ブラボー!」と叫びたかった。
定刻より30分遅れたけど、思わず・・ヒンドゥの神に感謝をした瞬間である。
機体はボーディングブリッジではなく、駐機場のスポットへ、タラップが横付けされ機外へ飛び出す。
送りのバスに揺られること数分。アライバルフロアーに到着して唖然・・・・

「な・・なんだ・・・この列!」
「も・・もしかして・・また並ぶの?」

そうではなかった・・・長蛇の列はインター。つまり、国際線で到着組。オストド&メストド1号はドメ(国内線)だから、居並ぶ列を横目にスルー。


(フライトキャンセルに感謝した瞬間・・・ジャカルタ経由の方が時間はかかるけど・・・並ぶのは嫌!)

預け入れた荷物を2個受け取り、カートへ積み込む。それで・・・一服タイムとなった。
<情報>
汚いけど・・狭いけど・・・タバコ臭いけど・・・ちゃんと到着口に出る前にスモーキングルームあります!

カートに荷物を積んで外へそこにはお迎えがうじゃうじゃ・・・ホテル差し回しのドライバーさんが、オストドの名前を書いたカードを持ってニコヤカにお迎え。
握手してご挨拶・・・

「ようこそ!バリへ・・・」
「に・・日本語出来るの?」
「はい・・ちょっとだけですけど・・・」

それで・・充分である。車も立派。トヨタ製のほぼ新車に近い。オンボロ車を想定していたオストドが恥ずかしい。
荷物を積み込んでイザ・・出発と思ったら・・・

「おしぼり・・どうぞ!」
「ありがとう!」

冷たいおしぼりは何よりのごちそうだった。もちろんちゃんと使わせて貰う。

「ミネラルウォーターもどうぞ!」
「ありがとう!やっぱり・・バリはいいわ!」
「誰でしたっけ・・・二度と来るか!インドネシアってほざいていたの・・・」
「いいの!バリはやっぱり・・・期待を裏切らないよなぁ~」


(ホテルに向かう途中、カメラを構えるオストドにピクチャー?と尋ね、窓を開けてくれたので一枚!)

「あと・・ちょっとね!」

大通りを外れ狭い道を入ってゆく。まるで待ち構えていたかの様に・・・セキュリティースタッフが門を開けてくれる。
「うん。セキュリティーもいいみたい。やっぱり・・バリのこのホテルでよかったわ!万歳!」
「だ・か・ら・・・誰でしたっけ?二度と来るかってほざいたの・・・」
「いいのいいの・・・結果オーライ!ならね・・・・」

ゲートをくぐり、小さな橋を越える。横手に建物を見ながら、車は奥へと入ってゆく。そこにはスタッフが揃って
待っていてくれた。
だが・・オストドは、そこがフロントなんだろうと勘違いしていたのだが、宿泊するコテージに横付けされたとは、
総支配人の斎藤氏より聞かされるまで知らなかったのだ・・・・

第13章・・・究極のリゾート!「何も引かない!何も足す必要がない」へ・・つづく!


オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第13章          [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

究極のリゾート!「何も引かない!何も足す必要がない」

「お待ちしておりましたオストド様メストド1号様。私総支配人の斎藤と申します。ようこそバリへ・・・」

それにしても仰々しいお迎え。呆気に取られているうちに・・ドライバーさんにチップ渡すの忘れちゃったほど。

「随分お時間がかかった様ですねえ~結構混んでましたか?」
「ちょっと到着が遅れたから・・・」
「左様でございますか・・・」
「あのぉ・・ここでチェックイン?」
「はい・・・お泊まりいただくヴィラでチェックインのお手続きさせていただいておりますので・・・」
「と・・・言うことは、ここが・・・」
「はい。コロニアルハットでございます!」

チェックインの手続きをしているうちに荷物は寝室に運びこまれている。
何しろ・・予想以上の広さにアングリと開いた口が塞がらない。

「ねえ・・ここ・・土足で言いわけ?」
「はい。なんでしたら・・スリッパもご用意させていただいております。」

スリッパに履き換え、通された所は広々としたオープンエアーのリビングルーム兼ダイニングルーム兼お昼寝にはもってこいの場所。冷たいウエルカムドリンクを頂きながら、チェックインの手続きやら部屋の説明やらをしてくださる。総支配人の斎藤さん。
ワンベッドルームだけど・・実際は二階にもベッドが設えてあるので、2ベットルームと言っても過言ではない。

「ねえ・・本当にいいのかな?こんな贅沢・・・」
「いいんじゃない?偶にはね・・・言っておくけど・・・偶にだよ・・偶に・・・・」

ちょっと微笑む斎藤さん。まあ・・これで困った事とかあれば相談出来る訳で・・・

「あっ!そうだ・・・空港税っていくらなんですか?どうも・・仕入れてきた情報が古かったみたいで・・・」
「国際線も値上がりしまして・・お一人様15万RPとなります。」
「前に来た時は、5万Rpだったけど・・・」
「最近、値上げされまして・・・」
「そうなんだぁ~あっ!それと・・・グランドオープンはもうしたの?」
「それが・・計画は出来ているんですけど・・・何分不景気ですからねえ~」
「それじゃあ・・・夕食は・・シーフードバベキューオンリーかな?」
「いえ・・・フードデリバリーもございますし・・・こちらにメニューがございます!」
「それと・・3泊4日のご滞在でございますので・・・こちらからお選びいただけますか?」

手渡されたのはスパメニュー。一人2時間のコースがサービスされる。オストドはオイルマッサージ。メストド1号は、オイルマッサージ&フェイシャルを選択する。

「いつのご手配にいたしましょう?」
「ねえ~いつがいい?」
「そうねえ~明後日の午後がいいかしら・・」
「じゃあ・・・その様にさせていただきます。それから・・アフタヌーンティをご用意させていただいておりますが・・・」
「じゃあ・・お願いいたします。」
「畏まりました・・・それから冷蔵庫の中の物は、毎日補充させていただきます。それとフルーツも・・・」

これで文句を言ったら・・罰があたる。きっと・・神様はオストド&メストド1号に天罰を与えるだろう。
ホテルの名前は秘密にしておきたいほど・・・オーナーや斎藤さんには申し訳けないけど、オストドの隠れ家にしたいホテル・・・・
でも・・それじゃ・・・申し訳けないので・・・・

ジンバラン・アラマンダ・ヴィラである。(Webはこちら[家]

明朝のメニューを選択する。(これが・・・大変!何しろ・・全部食べたくなる)
バトラーは24時間待機。つまり・・・用があればすぐ飛んで来てくれる。
二十数名のスタッフに対し、ワンベッドルーム・ツーベッドルーム・スリーベッドルームの3つのヴィラしかない。
滞在客よりスタッフの方が多いのだから、痒いところに手が届くサービス。
和のおもてなしの心とバリニーズの温かい心が一つに融合した素晴らしい隠れ家だ。
まず・・・その占有面積に驚かされる。
広々としたオープンエアーのリビング。多分我が家(93㎡)より広いんじゃないか?と思いたくなるほど。
大理石が敷きつめられた床はひんやりとして気持ちがいいし、カウチベッドの横には、ちょっと嬉しいほどの
座卓があって・・・丸い4人掛けのテーブル・・・そしてプール用のバスタオルが用意されている。
その先には、専用のL字型のプールに浮き輪がひとつ浮かび・・・その先は広々とした庭。
リビングから木製の階段を上がれば、テラスが設置されていて、小さめなテーブルに椅子が2個。
言い忘れていたが、プールサイドにはデッキチェアー。勿論、プールの水も程良く循環させるために水が自動的に噴き出し、夜になれば魅惑と幻想の世界に引き込んでくれる。
そうそう・・・テラスの話の続き・・・テラスから見るバリの夕焼け。そして眼下の塀の向こうには、シーフードバーベキューの店が並んで建っている。
お部屋へのドアはふたつ。左側のドアを開ければ、プライバシーゾーン。つまり、寝室。嬉しいことにアンティークな家具とメストド1号の大好きな天蓋付きベッド(まあ・・蚊帳付きベッド)その奥にはバスルームそして、屋外シャワー
もう・・これだけで十二分の広さなのだが、部屋の木製螺旋階段をよじ登れば、もう一つのお部屋。

「お昼寝にでも使ってください」 斎藤さんが言ってたけど・・・もったいなくて使えません。その先には、もうひとつ
のベランダがある。もう・・・勘弁してと言いたくなるもだが、このホテルの売りのひとつでもあるけど、広々としたキッチンスペース。ここで朝食をバトラーさんが作ってくれるし、出張シェフを頼めば、コースディナーも出てくる。
因みにお部屋からも行けるけど、外からは鍵が掛っていない。まあ・・部屋に鍵が付いているので、夜はそれを閉めて寝ればいい。(まあ・・24時間セキュリティーのガードマンさんに守られているけど・・・)
そのキッチンには、でっかいタンク似入ったミネラルウォーターのディスポーサーがあるし、冷蔵庫の中には、ビールやコーラ、ポカリスエット等が人数分入っている。
早速・・荷ほどきをするメストド1号を尻目にカメラを持って飛び出すオストド。

「こらぁ~ず・・ずるいわよ・・・」
「早いモノ勝ちだもんねぇ~」

早速・・・腕はさておき、写真小僧の心が動きだす。


(まずは・・・バスルーム。窓の外に見えるのが屋外シャワー)


(環境に配慮されたアメニティーが揃ってるんです。ついでに歯磨き用のミネラルウォーターまで・・・)


(オープンエアーのリビングです!ほとんど・・ここで過ごしてました!)


(ウエルカムドリンクですね・・・残しませんよ!ちゃんと残りは・・オストドの胃袋に・・・)


(食べただけ・・補充されるフルーツ。フルーツ好きには堪えられません。)


(オストドとメストド1号が時には奪い合い・・時には寄り添うであろう・・・カウチ兼ソファー)


(画面右手がキッチンへのドア。もうひとつ左側が寝室です・・・)


(庭に咲いていた・・お花です。名前はしりませんけど・・・綺麗でした)


(プールの向こう側・・専用の庭。海へのアクセスは右手の門から出ます)


(唯一・・下界へと抜けられる天国の門。専用の鍵がなければ外へも中へもアクセス不可ですが・・・)


(お隣スリーベッドルームヴィラとの間の門からの風景です)


(専用プールです!長さ13メートル幅は・・・知りませんけど・・二人だけのプールです。)


(車寄せからみたヴィラです・・・全部写っておりません!17mmじゃ無理でしたぁ~)


(しつこいようですが・・・専用プールです。)


(専用のお庭の隅から写したヴィラの全景です。このあと・・ヤシの実に直撃されるところでしたが・・・)


(何かのお花です。・・・名前は知りませんが、荒みきったオストドの心を安らがせてくれました。)

「お~い!さっさと来ないとアンタの分まで食べちゃうからねえ~」
「ご・・・ご冗談でしょ・・・」

どうやら・・アフタヌーンティが用意されたようで、メストド1号の声・・・・
それでなくても・・・今日のお昼ごはんは食べてません。朝からまだ2食です・・・

「た・・食べちゃ駄目ぇ~」

オストドこれ以上のスピードで全速力で走ったことありません。危うくプールに落ちそうになりましたけど・・・・

第14章 究極のリゾートタイム。「時間の流れってこんなにゆったりしてたっけ?」へ・・・続く・・・


オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第14章           [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

究極のリゾートタイム。「時間の流れってこんなにゆったりしてたっけ?」

19,Sep pm 5:00 (JPT pm6:00)


ベッドルームへ・・・・何しろ、ちょっと用があったんです。奥のドアの向こうに・・・)

「ねえ~先に食べちゃうからねえ~」
「ちょ・・ちょっと待って!」

何せ・・バスルームを占拠されていたので、やっと・・オストドの番。お部屋へ駆け入り、用が済んだところで、
“いつでもお休みください!”とばかりにセットされたベッドをパチリとカメラに収めまして・・・

「まだぁ~お腹空いちゃって・・我慢出来ないんだけど・・・」
「待てっ!」


(因みにオストドは紳士ですから、紳士らしく・・・紅茶。メストド1号は希少なキンタマニーコーヒー)

「ねえ~もう宜しいかしら?」
「勿論!・・さぁ・・・こちらへ」

紳士たるもの、ちゃんとエスコートはせねばなりません。最近、牙を抜かれているのが、判明しましたけど、
レディーにはふさわしく・・・ちゃんと・・・いくら、トドの世界でもレディーファーストです。
(まあ・・最近、滅法忘れがちではありますが・・(*^^)v)
食べるものを食べ・・飲むものを飲んだら、テーブルには用はありません。メストド1号は自分の携帯電話を持ち、
オープンエアーのリビングを抜け、テラスへ続く階段を上がって行きました。何でも待ち受け画面にするとか・・・
オストドは、MY携帯を日本へ置き去りにして、会社から貸与されている携帯しか持ってきてません。

「あのさぁ~アナタの携帯OFFにしておいてね!」
「仰るとおりに・・・・」

何せ・・・非日常な空間に身を委ねているときぐらい、仕事から逃れたいのは“共通の考え”まあ・・日本の会社もお休みモードに突入しているので、掛ってくることはありません。シンガポールで受けた電話の主にだけ、休暇の旨を伝えてなかっただけですから・・・・

「でもさ・・・会社は休みだから掛って来ないだろうけど、娘からはあるかもよ!」
「そうねえ~あたしのは、ローミングしてないし・・・じゃあ・・・いいわ。電源ONで、ただし、仕事の電話には出ない事。」
「ウィ!マダム!」

そもそも・・休日の電話ほど碌なモノがない。我が社に生前在籍していたSクンの最も早すぎる死とか、急を告げる電話は、そういう類の電話しかない。Sクンは亡くなる当日まで、現場で作業に従事して、趣味のバイクの整備を行い。「試運転してくる!」そう言い残し、無言の帰宅をすることになった。その数日前に会社のロッカーの整理をしに来たSクン。愛車であるバイクに跨る彼に「いいか!気を付けろよ!気を付けすぎることはないんだからな!」とあれほど釘を刺しておいたのだが・・・
まあ・・・遠い異国の地ではどうする事も出来ないことだし・・・・ましてや、身代わりになることも、急を聞いて駆けつけることもできない。それに・・・ノーマルチケットではない。格安チケットだし、ラマダーン明けの民族大移動の時期である。・・・・(そのつもりも毛頭もないのが本音だけど・・・(*^^)v)
オストドもキャノンEOS40Dに17~55mmのレンズを装着してテラスへの木製階段を駆け上がる。
ちょっと・・・階段の悲鳴らしきものが聴こえるけど、折れてないから大丈夫なんだろう。


(テラスから見た風景。ヤシの木の向こうには、シーフードバーベキューの店。そして海・・・・)


(テラスに用意されている椅子おテーブル。ここでもアフタヌーンティーを楽しめます)


(三脚を用意してなかったし・・・ピンボケですけどね・・夜のプールです!)


(光っているのは何でしょう?・・・答えは至る所にあるライトアップ照明でした・・・)


(夜のライトアップされた・・オープンエアーのリビング)


(別の角度から・・・)


(これが・・・テラスへ上がる階段ですね・・夜はゲッコウさんの縄張りです!)


(蚊には刺されません。何しろ蚊取り線香が至る所で焚かれていますし、予防スプレーもありますので・・)

カップルや新婚さんにはお薦めのヴィラですね・・・・ロマンチックなムードたっぷりです・・・・
でも、オストド&メストド1号は、ラブラブですけど・・・(一応、人に言わせると・・・(*^^)v)ムードもへったくれも必要はありませんで、話題は・・夕食。
ここのヴィラには、レストランはありません。まあ・・いずれいつの日か出来るらしいんですけど、オストドが“天国の門”と名付けた門から出て、シーフードバーベキューを食べに行くか(デリバリーもあります)、ケータリングを頼むか?近くのどこかの高級ホテルで食べるか?プライベートクッキングサービスを頼むか?ホテルの車でクタやレギャンまで出かけて食べるか?(一人なら、そうしてますけど・・・ついでにフィッシングも兼ねて・・(*^^)v)
結局はケータリングを頼むことにしました。
メニューは色々あります。イタリアン・和食・シーフードバーベキューの各種。

「ねえ・・・どれにする?」
「そうねえ~シーフードは食べに行けばいいし・・・イタリアンがいいわ!」

それからメニューと格闘するオストド・・・出来れば日本語のメニューが欲しかったけど無いモノネダリしても仕方ありません。メガネを掛け直し・・・(遠近です。老眼じゃありません)ピザとかパスタをチョイスしたんです。
ベッドサイドにも電話がありますけど、オープンエアーのところにも電話があるので、バトラーサービスを頼むと、
やってきたのは、一人旅だったら・・危なかった(*^^)vほどのインドネシア美人の女の子。
メニューを確認し終わると・・・オフィスへ戻って行きましたが、程なくして電話が・・・・ちょっと嫌な予感!

「ソーリーサー。電話に誰も出ないので、お休みみたいです。」
「他には?」
「確認して電話します。」

また・・女の子が登場。思わず・・オストドの本能が目を醒ますところでしたが、ジェントルマンです。
内心・・・なんで・・どうして・・・一人旅じゃなかった!と(メストド1号には内緒ですけど・・・)
「和食かシーフードならOKです。」
「ねえ・・・どっちにする?」
「そうねえ~和食にしようか?」

お味はお値段を考えれば、完全に合格点。エビフライにコロッケ。天ぷら(大量)そばに、テンコ盛りのザルウドンその他が運ばれてきます。何せ・・・二人がかりで運んで来て、味気ない発砲スチロールの箱から、お皿やどんぶりに移し替えてだされた量に・・・満足のオスト&メストド1号。
お昼ゴハンが抜きだったので、(アフタヌーンティがありましたが・・・)写真を撮るのを忘れていて・・・
ちょっと残念。気が付いたときは、メストド1号のお腹ははちきれんばかり、オストドは、口を開けたら見えるんじゃないか?と言うくらい詰め込み終っておりました・・・・・

「も・・もう喰えない!」
「そ・・そうね・・・」

多分・・よくこれだけ喰う奴らだと呆れていたことでしょうが・・・
こんな素敵な夜には、最高のBGMは活気あふれる人の声とクラクションの音。そして時折聞こえる波の音。

まあ・・ハネムーンなんかだと・・・こんな曲がいいかもしれませんが・・・



とか・・・



とか・・・

意中の彼女を引っ張りだせたなら・・・こんな曲も・・・



まあ・・今更って感じなんで・・・何しろ、ロマンチストだったはずのメストド1号は、すっかりリアリストですから・・・
そんな事を考えてフラフラとキッチンに入ってゆくオストド。
そして・・ポンと栓を抜いたのは、ビール。

「あっ!お薬飲んじゃ駄目よ・・・」
「えっ!あっ・・・・そうだった。」

もう・・半分以上開けてしまいました・・・普段は飲まないんですけど・・こうなったら・・巻き添えにするしかなく・・・

「飲む?」
「そうねえ~ちょっと頂戴!」

その後は交代でお風呂タイム。バスタブにタ~プリお湯を張り、バスソルトを入れて・・・・・
勿論の様にお風呂の準備はオストドの役目。

「お風呂用意出来たけど・・・」
「うん。じゃあ・・入ってくるわ・・・・」

ポツンと輝く星を一人で見つめる。オストド・・・

「ふう!・・・時間ってこんなにゆったりした流れだったっけ!」

その後、オストドが入浴。そしてベッドに入るオストド。メストドが読むインドネシアの昔話が、そっとオストドを眠りの世界へ誘ってゆく・・・・


第15章・・・何もしない贅沢な時間へ・・・続く・・・・




オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第15章            [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

何もしない贅沢な時間

20,Sep am 08:00 (JPT am09:00)

昨夜だったのだろうか?それとも朝方にスコールがあったのだろうか?
いつものお薬を飲まずに自然に眠りについたオストド。ベッドの足元に置いてある小さなテーブル。
その上には多分シャコ貝だろうか?その貝殻の中に二粒の紙に包まれたチョコレートと巻紙を麻のような紐で縛ってある。インドネシアの昔話。斎藤氏の心遣いなんだろうか?その話を読むメストド1号の朗読にそのまま深い眠りにどうやら引き込まれていたのだ。
自然の中、時間本来のゆっくりとした本来あるべき時の流れに身を委ねることにしよう。
ベッドサイトの電話が鳴る。オストドはいつも電話のそばに寝ている・・いや、寝させられている。

「アロー!」
「グッモーニン・サー朝食の準備をさせていただいて宜しいでしょうか?」
「グッモーニン!勿論だよ・・宜しくね!」
「畏まりました・・・・」

このヴィラでは朝食は専用のキッチンでバトラーがその場で作ってくれる。
その準備をよろしいでしょうか?と言う電話。まあ・・モーニングコールの代わりも兼ねているのだろう。

「朝食だって・・・」

メストド1号を揺り起こす。いつもは布団を引っ張るように剥がし、無理やり叩き起すところだが、夕べはメストド1号の朗読が眠りを誘ってくれたのだから、優しくしなければ罰があたるだろう。
ベッドサイドには双方に一つずつのテーブル。その上には、ミネラルウォーターが籐で編んだ籠に用意されている。そのペットボトルの口を開け、一口飲む。
パジャマの上にガウンを羽織って部屋の外へでてゆく。

「うわっ・・虹だ・・・」

あわてて部屋に戻り、カメラを掴み、メストド1号に虹が出ていることを告げると、オストドは外へ飛び出した。


(まるで・・バリ島からのウエルカムレイインボーの贈り物・・・綺麗です)

「サー朝食の準備が整いましたが・・・」
「ありがとう・・・今呼んでくるから・・・」

オストドの朝食は、ターンオーバーの両目焼き&カリカリベーコン。コーンフレークにミックスフルーツジュース。
そしてコーンフレークにカリカリに焼き上がったトースト。それにライムが添えられたイングリッシュ・ブレックファーストティー。メストド1号のは、プレーンオムレツにハム。そしてパイナップルジュースにチョコシリアル。そしてやはりカリカリに焼かれたトースト、そしてバリコーヒー。デザートはオストドはカットされたフルーツ。メストド1号は、小さくカットされ、ほどよい甘さのはちみつの海にプレーンーグルト。
時折聴こえる潮騒にそよ吹く風が心地よいオープンエアーのリビングに設えられたテーブルでいただく。

「しかし・・アナタはいつも紅茶よね~」
「まあね。紅茶こそ男の飲み物だよ・・・」
「それって・・・ローラのお父さんの言葉よね・・・」
「バレたか・・・まあ・・・紅茶が好きなんだからいいじゃん・・・」

渇いた身体にミックスされたフルーツジュースを流し込む。まるで五臓六腑に沁み込むとは、この事を言うのだろう。少なくのなく、むしろちょっとボリュームがありすぎる朝食を平らげる。

「あっ!」
「どうしたの?」
「しまった・・・食べちゃった・・・写真忘れて・・・・」
「もう!」
「まあ・・いいか?」
「いいんじゃない・・・」

朝食の間付きっきりの専用バトラーが後片付けをする前に、尋ねてくる

「サー&マーム。お飲み物のお代りはいかが?」
「ありがとう。でもいいや・・・」
「片付けをして宜しいですか?」
「ありがとう・・・」
「それでは・・・明日の朝食はいかがいたしましょう?」
「そうだね・・・同じ時間がいいな・・・」
「それではこちらからメニューをお選びください」

メニューの選択を終え、バトラーが片付けている間、メストド1号はバスルームを占拠。その間オストドはのんびりと一服。

「御用がございましたら、お電話ください。」
「ありがとう・・・」

ここは原則一日中・・プライバシープリーズ。壁に掛けてある木製の札は、指を一本口に当てている。
つまり・・・誰にも邪魔されることない時間・・・究極のリゾートタイム。

「あっ!写真まだ全部撮ってなかったっけ!」ひとりごとを、ぽつんとつぶやき、カメラ片手にちょっと敷地内を散歩。


(二階にある・・・「お昼寝にお使いください!」と言われたベッド・・じゃあ・・普段はそれ以下?)


(バルコニーからの眺め。まだ建物建てられる広さはあります・・・)


(バルコニーにもあるゆり椅子とテーブル・・・思い切り揺さぶってたら気持ち悪くなっちゃいました・・)


(御説明しますと・・左からバスルーム・アンティークな家具の中にセーフティーボックス。キッチンへのドア)


(キッチンへ潜入・・・・今度はインスタント食品持ってこようかな・・・)


(オープンエアーのリビングには、専用電話もあります・・・便利ですね・・・)


(至る所に心なごませてくれる花々が・・・・)


(専用プールの全景・・・二人だけには勿体ないですよね・・・)


(地震?違います・・オストドが歪んでいるんです。ヘソ曲がりですから・・・)


(天国の門へのアクセスするための出口です。これ・・覚えておいてください!)


(やっぱり・・ヘソ曲がり・・・いえ・・素質の問題ですね・・・ここまで来ると・・・)


(天井には扇風機が・・・エアコンは入りません。ただ部屋には備えられてますけど・・・)

パシャパシャと撮影していると・・メストド1号がおいでおいで・・と手招きをしています。行かないと祟りがありそうなので・・・カメラを片手にプールサイドへ戻るオストド。

「ちょっとカメラ貸して・・・・」
「うん・・・」

渡しちゃったのが失敗。ことごとく・・検閲に引っ掛かるオストド。

「一体・・何しにきたんでしたっけ?」
「ええとねえ~まあ・・・のんびりと・・・」
「そうよねえ~水着に着替えてきたら?」
「残念でした!とっくに着替えてるってば・・・」
「そう・・・じゃあ・・Tシャツ脱いで・・・」
「ほい!」 Tシャツを脱ぐオストド・・・・
「後ろを向いて・・・写真撮るから・・・」
「こう?」 後ろを向いたのがそもそもの間違い・・・・気付くべきでしたが・・・

そのまま・・・蹴っとばされて・・・ドッポ~ン!プールの中。
まあ・・トドですから・・水に飛び込むのはいつもの光景ですが・・・・

「どう?水冷たい?」
「ひ・・ひどいじゃん!・・・まあ・・水温はちょうどいいけど・・・」
「じゃあ・・・そのまま水中ダイエット開始!いいと言うまで上がっちゃ駄目!」
「えっ!エ~!」 
「文句を言うと・・・今日はもうご飯なしだけど?それでもいい?」
「やだ・・・」
「じゃあ・・・得意の泳ぎを見せて頂戴・・・・」

そのまま・・・4時間プールの中に居たオストド・・・・まあ・・貸し切りですから・・文句は言いませんけど・・・
喉は渇きます・・プールの水は飲めません。

「ねえ~喉渇いたぁ~」
「しょうがないわね・・・お水持ってきてあげるから・・・」

そのまま浮き輪に身を任せ、ゆらゆらと水の中を漂うオストド。そのプールサイドでは、アリさんたちがせっせと・・
そこへ・・・ちょっと大型の蟻が・・どうやら小さい蟻を狙ってやってきたみたいです。

「弱い物いじめするな!」

オストドは素早くその蟻の廻りをプールの水でグルリと・・・水路を作ります。
それでも平気に小さい蟻さんを狙っているみたいです。

「このやろ・・どこかへ行ってしまえ!」

オストドの思い切り吹いた息でそのちょっと大きい蟻さんは飛んで行ってしまいました・・・

「これでよし!」
「何してるの?」
「蟻さんと遊んでいるんだけど・・・」
「そう・・はい・・・お水・・・」
「どうも・・・」

水を一気に飲み干し・・そのままプカプカと水の中を漂うオストド。ダイエットになったかは知りませんが、
足に負担が掛らないので楽・・・・

「あたしも入ろうかな?」
「入れば?気持ちいいよ!」
「その前に・・アフタヌーンティーしましょうか?」
「やったぁ~」

善は急げと言いますので、そのまま素早くプールから上がり、プールタオルで身体を手早く拭き、アフタヌーンティを注文。
程なくしてバトラー2名がセットのためにやってきました。

「サーどちらへセットしましょう?」
「2階のテラスへお願い・・・」
「畏まりました」

テラスに用意されたアフタヌーンティがお昼ご飯代わりです。ケーキにクッキー数種類。オストドは勿論、紅茶。
メストド1号はキンタマーニコーヒがお気に入りの様子・・・・

「まだ・・こんな時間なんだ・・・ゆっくりだよね・・・バリの時間。」
「そうね・・・普段は一週間なんてあっという間だけど・・・」
「俺・・もう4日くらいここに居る気がしてきた・・・」
「私も・・・・」

まだ・・午後2時を廻ったばかり・・・

「そうだ・・・晩飯どうする?」
「シーフードバベキューよね?」
「じゃあ・・・相談してみるか?」

バトラーの女の子と相談するオストド。このヴィラでは2軒のお店と契約がある。食べに行くときは、20%ディスカウントのチケットを持って行けばいい。それに、プライベートビーチではないけれど、デッキチェアーやパラソルも用意してくれるらしい。

「サーどちらがよろしいですか?」
「キミのお薦めのお店でいいよ・・」
「お時間は?」
「そうねえ~7時でお願い出来るかな?」
「畏まりました。予約しておきます。それから私がご案内しますので・・・」
「ありがとう!」

ゆっくりとティータイムを過ごし、今夜のためにもうちょっとダイエットとばかりに専用プールへ・・・
観光もいいけれど・・・何もしない贅沢な時間こそ究極のリゾートライフなのだから・・・


第16章「TSUNAMI」へつづく・・・・




オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第17章             [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

第17章 「究極のリゾートで至極の時間・・・・」

21,Sep am 7:30 (JPT am 08:30)

毎晩用意してくれるインドネシアの昔話。それを読んでくれるメストド1号の声。
それを聴きながら眠ってしまうオストド。いつものお薬は必要が無い。
それだけ・・ここには、煩わしさが一切ない。あるのは緩やかな時の流れとホテルのスタッフの心からのおもてなし・・・癒しの空間だけが、忙しすぎる時間に追われ、疲れ果てた心と身体に優しく響いてくる。
まるでオストドが起きるのを待っていたのだろうか?メストド1号が声を掛けてくる。

「お早う・・お目覚め?」
「う・・うん。お早う!」

パジャマの上にガウンを羽織り、オープンエアーのロビングルームへ出てゆく。
まだ・・わずか2泊しかしていないのに、もう1週間以上滞在している様な錯覚を覚える。
タバコに火を点け、ソファー兼お昼寝ベッドに横になる。
かすかに漂う潮の香りと、優しいバリの風が我が身を覆ってくれる。
キッチンから程良く冷えているミネラルウォーターを2つのグラスに入れ、メストド1号が運んでくる。

「ハイ・・お水・・・」
「ありがとう・・・」
「しかし・・ゆったりした時間よね?」
「うん。そうだね・・・もう1週間以上経っている感じがする・・・」
「そうね・・・1週間が限界かな・・・」
「えっ?」
「1週間なら滞在したいけど・・・それ以上ここに居たら・・・」
「ん?まあ・・・そうかな・・・1週間以上ここに居たら、社会復帰はしたくなくなるね・・・」

それだけ・・ここには癒しのリズムがあるのだ。多分、オストドは1週間以上ここに居たら、社会復帰したくなくなるに違いない。それだけ・・・優しい風。緩やかな時間が流れているのだ。

「ちょっと朝の散歩に行って来る!」
「うん。私は・・・バスルーム占拠する!」
「あはは・・どうぞ!」

干しておいた海パンに履き換え、Tシャツを被る。机の上に投げ出しておいたキャノン40Dに17mm~55mmのレンズを装着して、ベッドルームの鍵を閉め、“天国の門”の鍵と共にポケットへ押し込み、ビーチサンダルに履き換える。スリッパだけでもベッドルーム用、オープンリビング用と別々に用意されているほど心づくしの効いた
ホテル。

「グッモーニンサーお出かけですか?」
「グッモーニン!ちょっと散歩に行って来るよ・・・」
「じゃあ・・朝食の準備して宜しいですか?」
「もちろん!すぐ・・帰ってくるよ・・・美味しい朝ごはん食べにね・・・」

バトラー氏に見送られお散歩に出発。


(昨夜・・メストド1号を直撃しそこなった?ヤシの実)


(お隣のスリーベッドルームヴィラ・・・日本語が響いていたので、日本の方が滞在中なんですね)


(オストド&メストド1号が滞在していた・・コロニアル・ハット・・・)


(“天国の門”にカギを差し込んで撮影してみました・・・)


(天国の門を出てみたところ・・・)


(朝は・・静かです・・・まるで貸し切りビーチです。)


(昨晩のお店のところにありました・・・)


(このビーチの向こうに空港があります)


(これ・・・海に突き出した空港の滑走路です。)


(足元に気をつけないと・・・お供え物を蹴っとばしたら大変!)


(下界から見た“天国の門”この向こうに究極なリゾートがあるとは知らない人が多いでしょうね)


(“天国の門”を抜けて帰ってくると・・・門番さんのお迎え)


(名前は知りませんが・・キレイなお花です・・・・)


(コレ!メストド1号を直撃しそうになったもの・・・南国では気をつけねばいけません・・・・)


(お部屋ではなく・・ヴィラに戻ってまいりました・・・)

「サーご朝食の準備が整いましたが・・・・」
「ありがとう。じゃあ・・今、呼んでくるからね・・・」

部屋のカギを開けるとメストド1号は、すっかりリゾートモード。水着の上にTシャツを着こんで準備万端。

「朝食だって・・・」
「うん。さっきから・・いい匂いしてたもの・・・」

机の上にカケラを置き、腕時計を外します。もう時間は気にしないで済むんです。

「ほらぁ~はやく来ないと食べちゃうわよ・・・」
「ちょ・・・ちょっと待って!」

慌ててドアを閉め、テーブルに座るオストド。

「サー喉渇かれたのでは・・・」

差し出されるミネラルウォーターの注がれたグラス。何気ない心遣いが無性に嬉しい。

「ありがとう・・」

グラスを受け取り、ゴクゴク飲み干す。バトラー氏手作りの朝食を平らげる。

「フィニッシュ?」
「イエス・・・そうだ!・・・ねえ・・・」
「はい?」
「バリコーヒーを買いたいんだけど・・・」
「私が買って来ましょうか?」
「そうだね・・・どんなのがある?」
「ええとぉ~」 考え込むバトラー氏。
「そうだ・・サンプルをお見せしましょう!」
「キンタマーニもあるの?」
「勿論でございます・・・・」

しばらくして戻ってきたバトラー氏。サンプルとして持ってきてくれたのは、400g入り。
本来ならそれでもよかったのだが、買う数が10数個。何せ、デンパサール/シンガポール間は、格安エコノミー
一人20Kまでの荷物に収まるわけがない。

「これより・・小さいサイズない?」
「サー残念ながら・・・」

そうとなれば、空港で仕入れる他にはない。バトラー氏にお礼を言い、引きあげてもらう。

「ねえ・・今日何時だっけ?」
「ええとぉ~2時だったっけ?」
「そうだったっけ・・・」

今回、りようさせてもらった宿泊パッケージには、2時間のマッサージが付いている。その時間の確認をする二人。まあ・外に出かけないのなら、プールで遊んでいれば、時間になったらやってくるだろう。
多少のバリ時間には目をつむるしかないけど・・・・


第18章 「究極のリゾートで至極の時間・・・・」(2)へ続く・・・・



オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第18章              [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

 「究極のリゾートで至極の時間・・・・」(2)



ヤシの葉を優しく揺らし、そよ吹く風。クタやレギャンの賑やかさはそれはそれで楽しいし、ウブドやキンタマーニ高原を吹きわたる風も好きだ。高級リゾートホテルのプールも捨てがたいし、プールサイドで飲むカクテル等も捨てがたいものがある。何でもエレファントパークとかもあるらしいけど、今度の旅のコンセプトは、弾丸&究極なリゾートである。
だからこそ・・・隠れ家を探して探して探したのだ。
高級リゾートの至れりつくせりよりも、プライバシー重視。それでいて・・おもてなしの心を大切にする。
そんなヴィラをとうとう・・突きとめたわけだ。
わずか・・・3棟。それも各ヴィラタイプが違う。ここには、煩わしさという言葉が無い。
何しろ・・・朝食を作ってくれ、アフタヌーンティを頼めば運んでくれる。ベッドメイク&ルームクリーンも、こちらからお願いしない限り、来ることもない。
朝食の準備ひとつでも、必ず電話で確認してから来てくれる。それでいて宿泊客よりも多いスタッフが、様々な要望を叶えてくれるために待機してくれているし、セキュリティスタッフにより、セキュリティーもしっかりしている。
ここを楽園と表現しないで、言うとなれば、“天国”としか言い様がないのかもしれない。
買い物サービスもドライビングサービスもある。頼めばホテルの車で好きな所へ好きな時に行ける。
エステマッサージだってわざわざ出かけて行く必要がない。自らが借りているヴィラでベッドルームでもプールサイドでも、オープンエアーのリビングルームでも好きな時に受けられる。
ただ・・バリの優しい風と緩やかに流れる時間本来の流れにその身を任せておけばいい。
“何も引かない何も足す必要がない”正しく、探し求めていた究極かつ至極の楽園。

妻であるメストド1号は、「ちょっと食べすぎちゃったから・・・」といいながら、プールへ飛び込む。
残念ながら・・・その美しき?写真は全てオストドが眠りこんでいる間に削除されてしまっている。

「ちょっと・・散歩の続きをしてくる」
「うん。」

カメラをぶら下げて・・・敷地のお散歩再開するオストド・・・


(2軒くっつけたような・・・コロニアルハット・・ワンベッドルームヴィラ・・・)


(小さな池のところにあった・・可愛い噴水・・・)


(蓮の花を見ると縁起が良いそうだけど・・・いい事あるかなぁ・・・ここ天国だし・・・)


(ヴィラへ戻る道・・・各ヴィラヘ延びる道・・・・)



(ヴィラに戻ってきたけど・・・そう言えば・・玄関が無いんだけど・・・)


(ちょっと座って一休み&一服)

「ただいまぁ~」
「もう・・お戻り?あっ!・・・」

ザブンとバランスを崩し、浮輪から落ちるメストド1号。浮輪は乗るもんじゃありませんよね。
その瞬間を収めたはずの写真データーはいつの間にか・・・・消えておりまして・・・・残念」!

「あはは・・・大丈夫?」
「あ・・あんたが話かけるから・・・」
「俺も入ろうかな・・・・ちょっと・・コレステロールやばいもの・・・・」
「そうしなさい・・・でも、浮輪は私のものだからね・・・」

なるほど・・そうとなれば・・奪えばいいだけの話。まあ・・オストドは一番深いところでも足はかろうじて届く。
Tシャツを脱ぎ棄て、カメラを置き、プールへ飛び込む。
奪うにしてもタイミングは必要である。プールの隅っこに陣取り、蟻の観察を始める。
せっせと・・獲物をを運ぶアリさん。ちょっと意地悪を仕掛けるオストド。プールの水でグルリと囲んでしまう。
まあ・・すぐ乾いてしまうのだけれど・・・。
結局、この蟻さんは獲物を置いたまま・・ほうほうの態で帰って行ってしまった。ゴメン!

「何してるの?」
「アリさんと遊んでた・・・」
「遊んで建って・・・それイジメでしょ?」
「そう?」
「そうよ・・それより泳ぎなさいってば・・・」
「うん・・・」

メストド1号の浮輪を掴み、進みたい方向ではない方へそのまま運んでゆく。
童心に帰りたっぷりと浮輪争奪戦を繰り広げるオストド&メストド1号。

「ねえ・・今、何時かな?」
「そうねえ~腹時計によれば・・・お昼は廻っているね・・きっと・・・」
「じゃあ・・アフタンヌーンティ頼まない?」
「いいねえ~マッサージもあるし・・・」

プールから上がり、リビングの電話でアフタヌーンティを頼む。



ゆっくりした時間だけが流れる。アフタヌーンティを終えると、バトラー嬢が顔を出す。

「サー。マッサージの時間です!どちらになさいますか?」
「そうねえ~」

空を見上げると雨が降りそうな気配もある。

「ベッドルームになさいますか?」
「いや・・ここでいいかな?」
「畏まりました」

男女二人ずつで簡易マッサージベッドを設え、男性は帰ってゆく。

「あたし・・ちょっと着替えてくる!」
「了解!」

その時だった・・・

「サーこちらに着替える様にマームに・・」

バスタオルと一緒に渡されたのが黒い紙バンツ。

「ああ・・そう言って来る・・・」
「サー貴方もです!」
「えっ!俺も・・・」

思わず・・・頭の中をまるで走馬灯のように今まで受けてきたマッサージヤエステが浮かぶ・・・
一番最初にサムイで受けた時は、すっぽんぽんにされた。何しろ更衣室で綺麗な女性がバスタオルを拡げ待ち構えていた(後でオカマさんと解った)その後のシンガポールは、「男性やオカマは嫌!」とリクエストしたので、
女性だったけど・・紙パンツだったし、コロンボヒルトンでは、男性スタッフだったので、スッポンポンでも良かったし(何しろ個室だったので・・・)この前のホアヒンでは、ホンモノの女性にスッポンポンにされ、指先が当たるたびに・・ニニンガシとか、サインコサイン・タンジェントとか唱えていたオストド。

「俺もなの?」
「はい・・オイルマッサージね・・・」

覚悟を決めて履き換えるのだが、どっちが前だか解らない。まあ・・隠すべき“モノ”は隠れたし、渡されたバスタオルを腰に巻いて寝室を出る。

「マームはこちらへ・・サーはあちらへ・・・」

オストドの担当はおばちゃんではなく、若い女の子だった・・・ここから2時間。オストドの格闘がはじまるのだ。




第19章「究極のリゾートで至極の時間・・・・」(3)へ続く・・・

オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第19章               [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

「究極のリゾートで至極の時間・・・・」(3)

21,Sep pm 2:00 (JPT pm 3:00)

オープンエアーのリビングルーム。



ここにマッサージ台が2台並べられ、オストドは渡させた黒い紙パンツを履き、腰に渡されたバスタオルをグルグル巻きにしていたはずだった。

「たぶん・・おばちゃんの方だろうなぁ~いつもそうだもん!」

そう呟きながら、寝室ノドアを出たオストド。若い女の子の方が手招きをする。
内心ガッツポーズなのだが、ここしばらく使っていない頭をフル回転せねばならない。

「サー・タオル外してください。」そしてうつ伏せのポーズをして見せる。
「やっぱりタオル外すわけね・・・」 ぽつんとつぶやいたオストドにメストド1号の爆笑が響く。

一応、タオルを拡げて隠してくれ様としているのだが、まあ・・見られても減るもんじゃない・・・
問題は・・・オスの哀しき性が目覚めるかどうかなだけ・・・
ここまでくれば、俎板の鯉。黒いビニールレザーの台にうつ伏せに横たわる。
哀しき性がなければ、こんなに気持ちの良いマッサージはない。優しいバリの風に抱かれ、ほのかに香るマッサージオイルの匂い。そして、凝り固まった身体を優しくそして時には、強く。マッサージをしてくれている女の子の手のひらは、まるでオストドの身体でリズムを刻みながら、まるで舞うがごとく揉み解してゆく。
あまりの至福のひとときなのだが、過去のいや今までの報いのせいだろうか?その心地よいマッサージは、
オストドの封印している部分を目覚めさせようとしている。

「やばっ!」

慌てて・・・サインコサインタンジェント・・おまけに「物理の法則やらを必死に計算し始めるオストド。
幸い・・どこかの神様が救ってくださったのだろうか?それとも物理や数学の公式に九九が幸いしたのか、定かではないが、仰向けにされても・・・背中に伝わるその感触にさえも、見事に耐えたのだから、思わず自分を褒めねばならない。まあ・・そもそも・・健康的なマッサージに邪な考えを一瞬たりとも感じるとは、まだまだ修行が足りない。
2時間後には、二人共心身共にリラックス最高潮に達していたのは、確かなのだが・・・・

「テレマカシー。セパレート・フォーユアーズ。」

少々チップを渡す(50000RP)。何しろマッサージを終え、全ての片付けから全部してゆく。本来ならこちらから出向かねばならないのだが、このジンバラン・アラマンダ・ヴィラでは、全て望みを叶えてくれる。
そして、このマッサージ費用も宿泊費に含まれているのだ。
身体についたオイルを洗い落とし、かすかに聞こえる潮騒を聞きながら、少々お昼寝をするオストド。
勿論、オープンエアーのリビングでまどろみの世界へ・・・・

「ねえ・・晩ご飯どうする?」

眠っているオストドに冷たいミネラルウォーターのグラスを頬煮つけながら囁く、メストド1号。

「ん?そうねえ~シーフードにする?それとも・・イタリアン?」
「リベンジ・イタリアン!」
「だよね・・・」

食べたいメニューはもう決まっている。オフィスに電話すると、偶然にも総支配人の斎藤氏が電話に出る。

「あっ斎藤さん・・・今日、イタリアンノデリバリーありますかね?」
「確認して折り返しいたしましょう」

結局、ラマダーン明けの休暇に入っているとの事で、イタリアンのデリバリーはお休みとの事。

「何でしたら・・ご要望がございましたら、色々ご提案させていただけますが・・・」

心配りは大変ありがたい。でも、オストドはヴィラから出たくないし、メストド1号も嫌だと言う。

「和食のデリバリーはやってますかね?」
「はい・・確認して折り返しいたします。」

本来なら、クタかレギャンでも行くべきなのだろう。でも、オストド&メストド1号はここを離れたくない。
それにオストドにはまだやり残したことがある。それを実行したいのだ。
それは・・・

専用プールで産まれたままの姿で泳ぐ!

これは。専用のプールでしか出来ない芸当である。
夕食の前にベッドメイク&ルームクリーンを頼む。何故、夕食時に頼むか?それは手間をかけさせないためである。部屋の中には、電子蚊取が置かれているのだが、リビングはオープンエアー。つまり、蚊は容赦なく襲って来る。まあ・・前進くまなく、備え付けの蚊除けスプレーを塗りたくっているけど、リビングのあちらこちらに蚊取り線香が焚かれるのだ。だから、夕方にベッドメークを頼むことにしたわけだ。
バリの優しい風に包まれながらの夕食はなかなかなもの・・・オストドは、鰻丼とハムカツに天ぷらソバ。
メストド1号は天丼を頼んでいる。

「しかし・・よく喰った旅だった・・・」
「いつもだけどねえ~」
「当分・・エビは食べない・・・コレステロール値が・・・」
「大丈夫よ!帰ったら質素にしてあげるから・・・・」

そう言えば・・旅に出るとメストド1号の食欲は増す。多分、普段の倍量くらい召しあがっている。
オストドは相変わらずの食欲。何せ・・・オストドから食欲を取ったら、明日には葬式の準備をせねばなるまい。
ベッドメイクも全て終り、バトラー氏が後片付けを終え、引きあげてゆく。

「本気でやるわけ?」
「当たり前でしょ・・・あんたは?」
「私は・・水着着るわよ!あんたじゃないんだから・・・」
「そう・・・じゃあ・・失礼して・・・」

着ていたTシャツに短パンを脱ぎ棄てながら・・・プールへ飛び込む。計画通り、下着は付けていない。

ドッポ~ン

塀の外の喧騒な世界とは打って変わって、静かなヴィラにオストドが飛び込んだ水の音が響いた。

第20章 機中1泊足掛け2日で帰国(1)へ続く・・・・

オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第20章                [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

機中1泊足掛け2日で帰国(1)

22,Sep am7:30 (JPT am 8:30) どうやら昨日も、日替わりで用意されるインドネシアの昔話を、子守歌代わりにぐっすり眠りの世界に誘われてしまったらしい。
バトラー氏の用意してくれた朝食を摂るオストド&メストド1号。オストドは相変わらずアメリカンブレックファーストだが、メストド1号はナシゴレンを朝から食している。
メストド1号はまたプールでプカプカと浮かんでいるのだが、オストドにはやることがある。
いつもでもバリの優しい風に包まれていたい。でも、そろそろ・・・”出稼ぎ生活”(帰国と言うらしいが)へ戻る準備をしなければならない。
バトラー嬢が請求書を持ってくる。2回の夕食代を支払わねばならない。それでも散々食べるだけ食べた和食

日本円でいいの?」
「はい・・」

1万円=96万Rpがホテルの換算レート。USドルも100ドルほどまだ持っているけど、円で払うことにした。
勿論・・お釣りはRp。

「葉数は切り捨てだろうな・・・」
「そうよねえ~」

そんな話をプールサイドでしていたら、切り捨てではなく切り上げで戻ってきたお釣り。
多分・・これだけあれば、空港でバラマキ用のお菓子コーヒーが買えるだろう。
メストド1号がバスルームに消え、その後オストドが身支度を整える。

「ふう・・・何か凄く長い間居た気分だね・・・」
「ホント・・・こんなに時間の流れが緩やかだったなんて・・・・」

確かに・・本当に時の流れが緩やかだ。日常の時計の進み具合とは全然ちがう。

「空港までは大体20分も掛らないで着きますよ。ホテル出発は14時でいいのでは?」

総支配人の斎藤氏は仰ってくださっていたのだが、コーヒーやばら撒き用のお菓子を買わねばならない。
せっかちなオストドは・・「こんなもんでいいや!」と買っちゃえば済むのだが、その点メストド1号には、拘りなのか?それともおっとりしているせいなのか知らないが、時間が掛る。
それにデンパサールに着いた時の入国の混み具合もある。ここは早目に出発しておいたほうがいいだろう。

pm1:00 (JPT pm2:00) 車がヴィラに横付けされる。勿論、総支配人の斎藤氏をはじめ、スタッフ総出でお見送りを受ける。一瞬、自分がVIPなのか?と勘違いをするほどだ。
空港への道すがら、ドライバー氏がオストドに話しかけてくる。

「サー・バリはいかがでした?」
「最高だね。また戻ってくるよ!きっとね・・・」

今回は、シンガポールのグリーンホリデーさんにお世話になり、エアー+ホテルをお願いしたのだ。
あえて、宿泊料金は記さないことにする。きっとそのヴィラとサービスに比べ、値段がいかに安いかご自身で確かめてほしいくらいだ。

「サーもうすぐ着きますよ!」
「ああ・・・そうだね。」

車はデンパサールの空港へのゲートをくぐってゆく。

「サー&マーム。いい旅を!」

そういうドライバーさんに少々ノチップを小さく折りたたんで握手しながら渡す。

「また来るから・・きっと!」
「お待ちしております!」

ドライバー氏と別れ、ガルーダ航空のカウンターへ行く。オストドの予想に反して、まあそうなる様に計算したのもあるのだが、そそくさとチェックインをする。預けるのは大きいスーツケースのみ。シンガポールで一度、入国をするのだから、保税措置をするため、キャリーは機内へ持ち込むことにする。

「ミスターオストド。シンガポールまでで宜しいのですね?」
「イエス!」

何しろ、シンガポールまでは格安エコノミー。そして、憧れのA380のビジネスクラスで帰国いや、出稼ぎに日本へ戻る。スルーでバケージを流してしまったら、荷物の受け取りに時間がかかりそうだ。
渡されたボーディングパスはやはり翼の上。今回は翼に縁があるらしい。

「さてと・・出国前に買い物しなきゃね」
「えっ?」
「あのね・・・出国前の方がコーヒー安いよ・・・お菓子はどうだろうけど・・・」
「まあ・・お菓子は最悪シンガポールで買うから・・・」
「あっそう・・じゃあ・・コーヒだけでもいいわけだ・・・」

出国審査へ向かう途中の売店を覗いて廻る。一番安かったのは、出国審査へ上がる階段のそばのお店。
ここでコーヒーを買いこむ。日本円で支払えるとのことなので、ちょっと予算オーバーだったので、嬉しい。
何しろ、この後出国審査で30万Rpもふんだくられることになっている。(二人分)
ここのレートは1万Rp=100円。端数もコインで払おうとしたけど、100円以下はサービスしてくれた。

「やっぱり・・バリはいいわ!」
「だれでしたっけ?2度と来るかインドネシアってほざかれていたのは・・・」
「さぁ~ねえ~」

気分良く出国審査へ登ってゆく。空港税15万Rpx2人分を支払い、パスポートにポンとハンコを押してもらってお終い。後で覗きに来たらすごい行列だったから・・・オストドの読みが当たったわけだ。


(最近・・よくお見かけしますね・・・・)


(ま・・まさか・・国際線だけど・・タラップ搭乗なのかな・・・)


(あれが・・管制塔なのかな・・・)

ゲートオープンまで時間があるので、あちらこちらのお店を覗いて歩く。別にデュティーフリーショップにケチを付けるつもりはないが、お菓子なら小さいお店のほうが安い。
オストドの会社はノンベの集団なので、おつまみにピーナッツを購入。味は知ったこっちゃない。(後日談だが、期待していた?ほど不味くはなかった・・いや、むしろ美味しかった)
やはり、メストド1号はあれやこれやと考え込んでいる。何しろ手持ちのRpを使い果たす算段をしていたらしい。
やっと買い物を終え、出国審査のそばにあるJT提供なのか?スモーキングルームへ籠る。(途中も一度寄ったが・・・)
空港に着いたのが、pm1:10で、出国したのが、pm2:10だった。そして今Pm3:00ちょうどゲートへ向かうのにちょうどいい時間だ。何しろ国際線のゲートは9番まで、よりによって一番遠いほぼほぼ国内線のターミナル側のゲートからの出発。荷物チェックを受けると、オストドの眼が輝く・・スモーキングルームがあるのだ。
これはきっとバリの神様の贈り物に違いない。オストドの足取りは軽く、呆れるようにメストド1号も付いてくる。


(スモーキングルームからのゲートの風景)

まさか・・・もうひとつの贈り物が用意されているとは・・・思わなかったのだが・・・

第21章機中1泊足掛け2日で帰国(2)へ・・・続く・・・


オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第21章   [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

機中1泊足掛け2日で帰国(2)

21,Sep pm15:00 (JPT pm16:00)

ボケェ~とスモキングルームの窓から外を見ていた時の事。
何しろ・・・旅の最後はいつもそうだが、日本へ帰りたくないのが本音なのだ。
まあ・・日本行きの飛行機に乗り込んでしまえば、
「空港閉鎖になってないかなぁ~」とか、「機体故障で引き返せ!」と思うことがしばしばなのだけれど、、
まあ・・「最終着陸態勢に入りました」となれば、さっさと降りろ!と思うし、真っ先にに機外へ飛び出してゆく。
だが・・まだ日本へ帰る飛行機に乗る訳でない。この後、シンガポールでバッゲージを引き取るたために、ットバンジット入国をする事になっている。何しろシンガポールまでは、格安エコノミークラスのガルーダ航空。
その後は、シンガポール航空のビジネスクラスに乗ることになっているのだ。乗継に時間がなければ別だが、
5時間も乗継に時間を取ってある。それにもう一度・・あの税関がどんな対応をするのか気になる。
オストドは知らなかったのだが、メストド1号はオストドのためにもう1カートンタバコを持ちこんでいたのだ。
だから、厳密に言えば1カートン分。罰金と言う名の税金を納めねばならなかったのだが、オストドは日本でTAXを払ってある7箱とデュティーフィリーで買った1カートンしか持っていないと思ったし、メストド1号も疲れ果てており、それに英語のやり取りをしていたので、彼女はオストドとづ足りでの旅行の時は、英語でのやり取りはオストドに全て任せている。オストドはオストドで、チャイナタウンに行けば、口が聴けないフリをする。メストド1号に身ぶり手ぶりで、“あれが欲しい”とかやっている。そうすると、彼女がまあまあ日本語の次に操れる中国語で、やりとりをすることになっている。そうすると、不思議と物が安く買えることがある。
せっせと・・タバコを消費したのだが、まだ1カートンと4個残っている。オストドは自分のズボンの後ろポケットへ1個。ジャケットのポケットに1個。そして胸のポケットに開けてある1個を仕舞い、メストド1号のジャケットに1個
入れておき、キャリーに1カートン忍ばせてある。これはちゃんと手荷物一時預かり所にて、預かっておいて貰うことにするため、わざわざ機内に持ち込むことにしたのだ。

オストド&メストド1号はスモーキングルームの椅子に並んで座ったまま、オストドはいつものように、儀式を行っていたのだ。人は吸いだめと言うのだそうが、無事を祈る一服。神様に捧げる二服。もしかしてこれが、最後になるかもしれない三服、おまけにまたおまけと吸うオストド。メストド1号は、しょうがない奴だ!と言う顔をしながら、“数独”をひも解いている。その時、オストドの前に美人女性が現れたのだ。
一服しながら“観察”。まあオストドの目の前に座っているので、観察していても仕方がない話し。
ふと、彼女が足元に置いた見慣れたバック。そうフライトクルーの持つバックだ。私服だから、オフを楽しみに来たのだろうけど、ルフトガンザのキャビンクルーのタッグが付いている。
オストドは横に座っているメストド1号を腕で突く、

「ねえ・・・」
「何?」
「前の女の子・・ルフトのCAだわ・・」
「どうして解るの?」
「クルータッグがキャリーについているもの・・・」
「でも、不思議はないわよねえ~ここ空港だもの・・・」
「そりゃそうだけど、・・・・」
「しかし、あなたの眼は便利よねえ~見たくないモノは見えないし・・・」
「まあ・・ね。」

Pm3:35 ボーディングのアナウンスが流れる。9番ゲートはバス出発となるため、階下へ降りてゆく、
ボディングパスのチェックを手動で行っている。パッセンッジャーリストに印をつけている。
オストド&メストド1号は真っ先に機体に横付けされるバスに乗り込んだ。エコノミークラスだから、後部座席より搭乗するらしい。メストド1号を窓際に座らせる。まあ・・荷物を上げる都合もあるし、ガルーダ航空の指定による席は、メストド1号がウインドウサイドになっている。

「横来なきゃいいけどな・・・」 ボーイング737-400.3-3のアブレッド。オストドの横通路側はまだ空いている。
「それにしても腹減った・・・・」
「だから・・食べれば?って言ったでしょ・・」

デンパサールの国際線出発には、日本食レストランと言うより、食堂らしきモノがあったのだが、食べていない。
何しろ、どんなモノが出てくるのか?想像がつかなかったので、利用をパスしたのだ。最後にバリを嫌いになりたくなかったのも、理由の一つになる。

「いいんだ・・・機内食食べるモン!」
「チキンだったら?」
「一応、国際線部分はオーダーが入っているはずだけど・・・ノーチキン」

そんな話をしていたら、件の美人CAがオストドの横に座ったのだ。この時オストドは全世界中の神様に感謝した。こんな機会は滅多にあるものではない。でも、最近、オストドはドイツ語を喋っていない。因みに自主卒業してしまった大学では、ドイツ語だけで8単位全て、Aの成績(優です・・一応)を取っている。
もしかしたら、話すチャンスがあるかもしれない。まあ・・・メストド1号が爆睡モードに突入するだろうし・・・
まあ、ドイツ語は彼女は理解できるはずがない。オストドは脳の片隅にしまいこんであるドイツ語を一生懸命引っ張りだそうとするけれど、“理性”と言う名の鍵が掛っている。その開ける鍵はどうやら自宅に忘れてきてしまっているみたいだ。

pm3:58 15番スポットからプッシュバックされる。確か国内線で着いた時は、お隣の16番スポットだった。

「あれ!」
「どうしたの?」
「ま・・まさか・・・」
「また・・パスポート無くしたとか」
「あのね・・パスポートはアンタに預けたでしょ・・・そうじゃなくて・・・」
「じゃあ・・どうしたの?」
「あの・・CA見覚えあるよ。シンガポール/ジャカルタ間飛んだ時のCAだ・・・」
「はいはい・・あなたの記憶力には、感心するわよ・・・・」

忘れろと言われても忘れられない。つぶらな瞳だし、インドネシア美人のCAだったからだ・・・

「あっ・・そうそう・・写真撮っておいて・・・」
「えっ・・また?」
「そう・・・」


(誘導路の横は海・・・・)


(離陸前・・・着陸してくる飛行機を待ってます・・・・・)

pm4:10 グングン加速していく。そろそろ・・V1・・・はいローテーション・・・V2・・・・・

ここでちょっと解説。V1とは決心速度。つまりここまでに何かあった場合、安全かどうかは定かではないが、離陸中止出来る速度。ローテーションとは機首を持ちあげる瞬間。V2とは最低安全離陸速度。
たしかそんなもんだったはずだ。コーパイが叫ぶ。その時、計器類をさっと見渡し、機長がコンティニューと言う。
V1を過ぎればもう安全かつ残された滑走路では停止することが出来ない。決断力のおとったパイロットの操縦する機体に載る乗客の悲劇はここで始まるのだ。

VRだな・・・そう思った瞬間。空中では障害になる車輪を格納するおとが聴こえる。ゴトッと言うおとが聴こえる。
フラップアップ・・オストドの五感が感じると同時にフラプが段階敵に引き上げられてゆく。
オストド&メストド1号がのろ込んだGA840便はバリの空をグングン上昇してゆく、眼下にバリの街が見える。機体は右に旋回していく。まあ・・左に旋回すれば冷や汗ものになるのだが・・・


(どうやら・・・バリの神様はさっさと帰れ!そしてまた来い!とばかりに快適なフライト・・・)

オストドの分の機内食が先に配られる。まあ・・スペシャルミールだし、暴れ出されたら困るとでも思ったのだろうが、往路と同じお魚さんの機内食。

「どう?お味は・・・」
「慣れたよ・・・」
「慣れた?」
「ああ・・まあまあ・・食べれるお味かな・・・エコだからこんなもんざんしょ・・・」

メストド1号もお隣のルフトのCAにも機内食が配られる。チョイスはなし。まあ一瞬ではあるけれど・・エサの給餌と言った言葉が思い出される。


(機内食が終っても・・メストド1号は眠る気配がない・・・・さては感づかれたか・・・)

まあ・・考えようによれば。両手に花と考えることにして、オストドはシンガポールの入国書類を手際よく書いてゆく。何しろ二人分作成しなければならない。

「ハイ・・パスポート」
「あいよ・・・」

書きあげた入国書類とパスポートをメストド1号へ渡す。サインくらい本人が書かねばならない。
お隣のルフトのCAがオストドを突っつく・・何か用かな?と思ったらフリースを着こんでいる。確かに東南アジアや中東系のエアーラインは冷やしすぎる気がする。
お隣のルフトのCAはまだ入国書類を書いていない。何せぐっすり眠っている。

pm6:30 (JPT pm7:30) チャンギ国際空港のRUNWAY 02Cへ着陸する。
お隣のCAは誘導路を走行中にサラサラと入国書類を書いて、バックからクルーパスを取り出し、首から下げている。機体はD46スポットへ静かに滑り込んでゆく。

「やっぱりあるんだろうな・・」
「何が?」
「うん。多分・・荷物検査あるわ!」
「そうなの・・・」

逃げられない様に荷物検査ブースへ送り込まれる。まあ・・ここチャンギは到着も出発も同じフロアーにいるわけだから、仕方がないのだろう。何せマジックマッシュルームとかもこうでもしないと簡単に持ち込まれてしまうし、世界各地に散って行ってしまうこともある。警備員に監視され、チャンギのゲート検査と同じくらいの厳密な検査を受ける。まあ・・まだ入国すると決まったわけではないので、タバコについては何も言われない。

「さて・・いよいよだな・・キャリー預けるけど要らないモノある?」
「うん。」

液体系をとりあえずキャリーに仕舞いこむ。バラのタバコはそのまま持ったまま。
手荷物一時預かり所で規定料金を支払い(確か5シンガポールドルでお釣りがあった・・)、引換証を受け取る。

「さてとこれでよし!入国しますか・・」
「そうね・・・」

オストド&メストド1号はイミグレに並んだ。はるか前方の横の列に居たルフトのCAはクルータグが仇になったらしい。何せ、オストド&メストド1号の方が先に入国していたのだから・・・・

第22章 機中1泊足掛け2日で帰国(3) へ続く・・・

オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第22章  [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

機中1泊足掛け2日で帰国(3)

21,Sep pm 19:30 (JPT pm 20:30) チャンギ国際空港のターンテーブルから吐き出されたバッゲージを拾いあげる。いよいよ・・・税関を抜けねばならない。

「どうしても・・やるわけね?」
「そりゃ~やられっぱなしは性分に合わないからねえ~」

わざわざ・・・レッドゾーン寸前を通っていたのだ。それでも他のパッセンジャーが多すぎたのだろうか?
今回は呼びとめられずに通過・・・・
まあ・・・ちゃんとシンガポール政府に払ったレシートは持っているのだけれど、また・・税金を取られるか解らない・・・何せ、そのままグリーンライン・・免税の方を通過して出てしまったからだ。

「ふう・・・お咎めなしだったな・・あはは・・・」
「もう・・・止めてよね!」
「そうだね・・・今度シンガポールに入国しなきゃいけない時はやらないよ・・・あはは・・・」

その時・・オストドは20年以上も前を思い出していた。どこの会社とは書くわけにはいかないが、誰しもこの会社で作られているモノを口にした事があるだろう。それだけ・・ッピュラーで有名な会社なのだが、そこの会社の社員研修旅行で韓国から帰国した時のこと。イミグレをすり抜け、税関にパスポートを提示する若かりし頃のオストド。たかだか2泊3日だから、パイロットケースに着替えを放り込んでの出発だった。
帰りはそこにグレーのビニール袋に入ったイミテのバックが3個と真空パックされたキムチが1箱。
勿論、胸には会社のネームタッグを付け、外務員証を首からぶら下げている。

「お疲れ様です・・どちらからのご帰国ですか?」
「ソウル・韓国からです。」
「申告するものは・・・ありませんよね!」
「ええ・・・キムチ入ります?」
「嫌・・結構です・・どうぞ・・・」

そう言われ・・出口を指されたら行くしかない。あっちこっちの検査台からは、悲鳴が聴こえる。

「いやぁ~」
「そんなぁ~」

知らん顔をして出口へ向かう。何しろ・・ちゃんと買われても日本へ持ち込めるかどうか解りませんよ!」と忠告してあったのだ。藪を突いてヘビを出したくない。こっちだってイミテを持っている。
まあ・・同行のラウンド会社の営業マンが、ロゴの部分を持ち、オストドの持っているのは○○ブランド風のバックだから、別にいいことだ。ついでに腕時計・・これはダンヒルもどきだが、何度も出入国を繰り返しているから大丈夫なのだろうが・・・

「あはは・・思い出しちゃった・・・成田」
「ああ・・・そう言えば・・・娘にも買ってきたわねえ~」
「うん・・ロゴ要らないって・・・大騒ぎしたよね!イーテウォンで・・・」
「そんなこともあったわねえ~」

到着口を出て安堵の一服。そして幸運への二服。感謝の三服をしようと思ったら、掃除のおばちゃんが灰皿を掃除していた。

「ソリー一服していい?」
「勿論・・どうぞ!」
「サンキュー」

一服していたら目の前にパトカーが止まる。一瞬、焦ったけど・・・ここはノースモーキングエリアではない。
ちゃんと立派な灰皿が備え付けられている。
パトカーは目の前に停まっている車・・多分、誰かを迎えに来た車だろう。それを追い払うために停まっただけだった。

「ああ・・・心臓に悪かった・・・」
「でしょ?タバコ止める?」
「止めない・・・その前に・・・トドやめるわ!」
「もう!」

儀式を終えると、出発階へ戻る。オストド&メストド1号。ターミナル3行きのスカイトレインに乗るためである。
シンガポール航空のビジネスクラスカウンターでチェックインをする。予め、スターアライアンスの会員番号は、チケットを購入した旅行代理店が流しておいてくれてある。
ここで・・ちょっとハプニングがあった。これから乗る予定のSQ638便はA380.つまり、今回の旅の目玉でもあり、今回の旅では唯一のエアバス社製。そして総2階建の飛行機。
オストドが受け取ったボーディングパスは11AとC。シートは1-2-1の配列だから、通路側が欲しかったし、そうリクエストを上げておいたのだが、リクエストが通らなかったのだ。

「サー申し訳けありませんが、ラウンジでご確認いただけますか?」
「仕方ないか・・・いいよ・・ラウンジで相談してみる」

イミグレの前の警備員にパスポートとボーディングパスを提示する。まあ・・どこの国でもチェックはあるのだが、
イミグレで出国印を押してもらい、スカイトレインへ再び乗り込む。ターミナル1の手荷物預かり場でキャリーを引き取るためだ。


(出国後のスカイトレイン乗り場)


(ターミナル1や2からスカイトレインで着くとこんな感じ・・・)


「預けなくても通れたかもね・・・」
「それは結果論でしょ・・」
「まあね・・・しかし・・同じ空港とは思えないよね・・・」
「そうねえ~」

キャリーを受け取り、今度は歩いてターミナル3へ戻ることにした。何しろターミナル3は初めてだし、ゲートの位置を確認しておきたかったのだ。それに、運動不足気味でもある。

「B2・・B2・・・あったここかぁ~」
「ここからなの?」
「うん・・そう書いてあるもの・・・まあ、乗る前にインフォメーションボードで確認はするけどね!」
「さて・・ラウンジへ行くか?喉渇いたし・・・」
「うん・・・」

ラウンジフロアーへ上がることにした。勿論、所要時間を計っている

「おっ!ここかな?」

ラウンジの係員にボーディングパスを見せる。

「サーここではありませんよ。この奥にスペシャルラウンジをご用意させていただいております」
「奥ねえ~」

つきあたりには壁しか見えない。

「ご案内の看板がございますので・・・」
「じゃあ・・そっちへ行ってみるか・・・」
「そうねえ~」

オストド&メストド1号はポコポコとキャリーを引き摺り歩いてゆく。案内看板に従って歩いてゆくと、

「うわぁおっ!」 と叫びたくなるくらいのラウンジが現れた。
一応、ファーストクラスとビジネスクラスは仕切ってはあるのだが、ほとんど作りは一緒だし、そこにあるフードコーナー等は兼用になっている。


(ラウンジの窓からの眺め・・・)


(同じく・・ラウンジからの眺め)


(慌てて撮影したラウンジ・・結構なもんです!)

「ねえ・・何かいる?」
「そうねえ~ミネラルウォーターがいいわ・・・」
「はいよ・・ついでにと・・・」
「ま・まさかとは思いますが?」
「機内食は朝食じゃないの?夕食食べてないもん!」
「呆れた・・・まあ・・私もちょっとお腹空いてきたし・・・・」

結構・・ラウンジも混みあってきたので、カメラを仕舞う。我ながら結構良く撮影したものだ。
オストドはひとつ確認ミスをしていたのだ。シンガポール/成田間の機内食は沖縄上空辺りで叩き起され、
食べさせられると思いこんでいたのだ。それがそもそもの誤りだったのに気付くのは、ラウンジでこれでもか!と詰め込み飛行機に乗り込んで、CAに聞かされるまで知らなかったのだった・・・・。
ラウンジのカウンターへ赴き、シート変更をリクエストしたのだが、「フル!」と言われ撃沈。
まあ・・新婚でもあるまいし・・・それでいいのかもしれない。

「さて・・・食べるモン食べたし・・・」
「はいはい・・・いつものね!」
「そう!終りわるけりゃ意味ないじゃん。」
「そうねえ~娘は大泣きしてから、喜ぶかもしれないけど・・・」
「そりゃぁ~保険金に補償金とかで大金持ち・・何言わせるんだよ・・・」
「はいはい・・じゃあ・・行きましょうか?指定席にね・・・」

ラウンジを出て左手にあるスモーキングスペースへのドアを開ける。

「あ~あ・・・これで終わりか・・・休み・・・」
「そうねえ~またがんばらなくちゃ・・・・」
「うん・・・」

ゲートオープンの時間までスモーキングスペースに籠る・・・
そして・・いつもの“儀式”を執り行うオストドの姿がそこにあった・・・・


最終章 機中1泊足掛け2日で帰国(4)へ・・・続く・・・・

オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 最終章 [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

機中1泊足掛け2日で帰国(4)

22,Sep pm11:00 (JPT am 0:00+1) オストドそしてメストド1号の足取りは重たかった。
何しろ・・・長い様で短い休暇はこれで終ってしまう。 あと3330マイルほど飛べば、嫌でも日本の地を踏まねばならない。そして、また日常のめまぐるしい時間の流れというより、激流に流されなければならない。
ツアコン時代は、確かに忙しかった。何しろ、朝帰国してお客様をお見送りすると、成田空港のホテルへデイユースされている部屋に向かい、会社から派遣されてくる女の子とドキュメントの交換やら、添乗金を清算して、
次の添乗金を貰う。その打ち合わせの間に、洗濯するものやお土産を詰め込んだスーツケースと、新しい旅に出るためのスーツケースを交換しに、妻がホテルへやってくる。そして、僅かな仮眠を取って、気合いの一発とばかりに、自らの手で自らの頬を叩く・・・そんな時代を過ごしてきた。
ぼぉ~っと大好きなチャンギ国際空港の眺めを、ガラス越しに眺めていると、メストド1号が囁く。

「ちょっと・・センチなのかな?」
「まあねえ~今度の年末年始は無理だしね・・・」
「うん。私・・休んだら怒られちゃうもの・・・4日じゃ慌ただしいし・・・」
「だね・・・」


(心なしか・・日本人が多い!ゲート内)


(只今・・出発準備中・・・・B2ゲートからの出発)

「いい?まあ・・そんな元気もないだろうけど?」
「あん?」
「CAのお尻をドサクサに紛れて触っちゃ駄目!解ったぁ?」
「あのね・・・青じゃあるまいし・・・ここんとこ触ってないよ!」
「そうだっけ?」
「あれは・・カートサーブ中に揺れて、すっ飛んできたCAを抱きかかえただけでしょうが・・・」
「そういうことにしておくわ・・・それから・・・」
「まだあるの?」
「いつものお薬は飲んじゃ駄目!それと・・・お酒もね・・・車なんだから・・・・」
「りょ・・了解!シートベルトサインが消えたら大人しく寝ます!」
「よろしい!」

ボーディングの開始のアナウンスが流れる。ここまで来たらもう乗るしかあるまい。
そうと決まればさっさと乗り込むのが、利口な選択肢である。何しろ2階席最前列の席が用意されている。


(A380・・11Aの席。ちょっとイメージと違うんだけど・・・まあ・・いいか!)

「あれ!」
「そうしたの?」
「キャリー入れるところないや・・・」
「えっ!」

そこへ日本人CAがやってくる。

「オストド様・・お荷物お預かりいたしますわ!」
「ありがとう・・・」

オストドからボーディングパスの半券と一緒に上着とキャリーを預かってくれる。
もちろん・・日本の衛星版の新聞やら雑誌を届けてくれるし、ウエルカムドリンクもだ。
つい・・シャンパンに手を出しそうになるけど、帰国後、飲酒もしくは酒気帯び運転で捕まりたくはない。


(ウエルカムドリンクは・・オレンジジュース)

新聞2紙を丹念に読む。帰国後、“浦島太郎&タロ子”さんになるわけにわいかない。
最低限、日本がどんな状況なのか把握していなければ、オストドもメストド1号も職を失うことになるかもしれない。
オストドの横には窓はない。まあ・・言いかえれば、シェードを開け締めする必要もなければ、朝日に叩き起される心配はない。


(この階段降りて見たいけど・・・通行禁止みたい・・・)


(何とか・・・後ろの窓を使い・・ボーディングブリッジが離れる所を・・・・)

pm11:50 (JPT am0:50+1) ドアクローズされ、その一分後にはプッシュバックされる手際良さ・・・・
日付が代わり 23,Sep am0:09 RUNWAY20Cより、テイクオフ。

大好きなチャンギ国際空港の夜景こそ見えないが、グングンとシンガポールの空を駆けあがる。
シートベルトのサインが消えるとお休みモードにセッテイングする。
以前、SQのB747-400のファーストクラスに乗った時は、ボタン一つでベッドに早変わりしたし、ベッドメイクもしてもらえた。だが、所詮ビジネスクラス。
一旦、立ちあがり背もたれを前に倒す。もちろん手動である。そうすると、中からブランケット類が出てきた。


(フラッシュを焚くわけにはいかないので、ブレてしまった・・・・)


(唯一の救い?一応・・フラットベッド寝心地は・・・イマ2と言うところだけど、足を延ばせる)

いつの間にか眠ってしまったようだ。いつもはお薬の力を借りなければ眠れないのだが、旅に出ると眠れる。
沖縄上空に差し掛かった時、CAに起こされる。“朝食と言う名のサパーの時間”なのだ。
予め、クック・ザ・ブックで鮭とホタテのあぶり焼きをオーダーしてある。
ただ、唯一言わせてもらえば、ラウンジでしこたま食べる前までに教えておいてくれれば、最小限の詰め込みで留めておき、離陸後、機内食うぃ貪り、着陸寸前まで眠ることが出来たのかもしれない。

「さっさと食べて・・寝てればよかったかな?」
「あたしはそうしたかったけど・・・」
「だったら・・喰わないで寝てれば!」と心の中で言う。
チョイスしたのは、自分自身である。CAに尋ねられたときには、二人とも満腹状態だったのだ。


(順番は違うんですが・・お目覚ましのフルーツから・・・)


(温かく・・香ばしいデニッシュはいかが?・・・エコとは大違い・・・)


(待ってました・・メイン・・あれ?あのぉ~ホタテ載ってないんですけど・・まあいいか!)

高度39000ftのレストラン!外は見えないけど・・・ゆっくり朝食を終える。
機体は徐々に高度を下げ始めている。シートベルト着用ランプが点灯される。
それまで、ベッドモードだった席をリクライニングに・・そして着陸モードに直す。

シンガポール航空のA380は静かにそして滑らかに滑り込む様に am7:41 成田新東京国際空港のRUNWAY34L(CATⅢb)に着陸し、46番スポットへ吸い込まれる様に地上走行してゆく。

「さてと・・・」
「うん。」

いつものことだが、到着してしまった飛行機には未練はあるけど、用はない。さっさとボーディングブリッジを渡る。そして・・・ちんたら歩いている人々を追い抜き、待ち時間ゼロ分でイミグレをすり抜ける。
吐き出されたスーツケースをカートに積み込み、引っ張っていたキャリーを載せる。
もちろん、密輸品はないし、免税範囲に収まるモノしか持っていない。グリーンの税関テーブルへ急ぐ。

「どちらからご帰国で?」
「正確にはどこなんでしょうねえ~」
「はっ?」
「色々・・周遊してたもので、全部言いましょうか?」
「け・・結構です。申告するものは?」
「あるわけないでしょ・・・あはは・・・それとも開けます?荷物・・・」
「い・・いや・・結構!それではお気を付けて・・・」
「どうも・・・」

税関を出て、到着口でまた思い出してしまい・・笑いのツボに入るオストド・・・・

「どうしたの?」
「いやぁ~日本の税関は間抜けと言うべきか・・あはは・・・・」
「そう言えば・・そうよねえ~」
「うん。・・・」

スタコラとスモーキングルームへ急ぐ。以前、1万ドルも宝石を買いこんで来た時も、こっちもうっかりしていたので。課税に行かなきゃいけなかったのだが、免税へ並んでしまったのだ。そして今回みたいに荷物を開け様としたオストドを制したのは、税関の職員。お陰で“免税”だったのだ。それを思い出して笑いのドツボに嵌ったオストド&メストド1号は、ホテルの送迎バスに消えたのである。・・・・・・     -FIN-

あとがきに代えて

オストド&メストド1号はまだ“旅の途中”に居る。何しろコロンボ発券で往復のチケットを有しているわけで、
空席があって、オストドがパスポートの更新を終ればいつでも、好きな時に戻ることが出来る。
ピークシーズンだろうが、関係ない1年有効のビジネスクラスのチケット。
今度はどんな旅の空が待っているのだろう。
光輝く島、スリ・tランカで宝石を見つける旅もいいだろうし、象の孤児院も訪れてみたい。今回、お世話になった斎藤さんのいるヴィラでゆっくり過ごすのも悪くない。
そろそろ・・・またオストドの名ではない迷プランナー魂がうずき出している。
ピラミッドを眺めながらホテルのプールサイドで寛ぐもよし、世界は駆けまわるために存在しているのだろう。
日常の激流という時の流れから、時間本来の流れに身を委ね、許された時間でどれだけ行けるのだろう。
最近、メストド1号は贅沢病になってきたみたいだ。
「エコノミー?冗談でしょ・・・・」とほざいている。
まあ・・・オストドが稼ぐのは、生活費。メストド1号が稼ぐのは、レジャー費。

「あのさ・・・そんなに飛行機に乗ってて飽きない?」

高所&閉所恐怖症のクサレ縁のYがオストドに囁く。

「まあねえ~よく言うでしょ?ナントカとナントカは高いところが好きってね」
「あんたもかい?メストド1号・・・」
「そうねえ~最近、快感になってきたわ・あはは・・・・」

きっといつの日か・・世界1周のファーストクラスの航空券を買い、ゆっくりと色々な所を見せに廻るつもりだ。
それが、苦労を掛け続けた・・・妻へのせめてもの償いになると信じて・・・・
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