So-net無料ブログ作成
検索選択
2009お伊勢参りの旅 ブログトップ

オストドの「姿は見えない声に導かれて・・・お伊勢詣・・弾丸決行!」 Vol1 [2009お伊勢参りの旅]

まえ書きに代えて

楽しい歯医者通いの日曜日。何故、楽しいかはここでは伏せさせていただく。

キ~ンと響く、まるでドリルの様な音も我慢出来るし、

歯茎に刺される麻酔針の痛みにも我慢出来る。それどころか・・・毎日通っても悔いはない。

人生40数年生きてきたけど、これ以上楽しい通院を含めた闘病や治療生活を送ったのは、

オスの本能で言わせてもらえば、耳鼻咽喉科に通い、ナースをナンパしてた時以来だろう。

いつもは通らない道。歩道なのだが、あまり整備が行き届いていない道を歩いている時だった。

「伊勢に・・お伊勢様に参るのじゃぁ~!」

突然、オストドの頭を頭痛とも言えぬ、痛みと姿の見えない声が頭に響く。

一瞬、空耳かとおもったのだが、その声はさらにその歩道の一部を抜けるまで続いた。

「疲れのせいだよな!多分・・・・」 そう自分にいいきかせたのだが・・・・

「お伊勢様に参るのじゃぁ~さもなくば、お主は一生後悔する!

オストドはぎくりとして立ち止まった。

「だ・・誰?」

あたりを見渡しても誰もいない道。

「気のせいか・・・・そろそろ・・あいつの世話になる時がきたかな・・・・」

あいつとは・・精神科の医師で、傍若無人の煮ても焼いても喰えない奴なのだ。

そいつこそ、傍からみても精神病の患者に見える奴なのだが・・・・

そのとき・・また・・・姿が見えないが声が聴こえてきたのだ。

「伊勢に・・お伊勢様に参拝せねばならぬ。よいな!お主のためゆえに・・・・」

オストドは歩く速度を早めることにした。まるで・・・異次元の世界に入り込んでしまったみたいだ。

歩道を抜け、なるべく人混みの中をわざと歩き、歯医者へゆく。心待ちにしていた週一のお楽しみ。

それなのに、オストドの頭の中は、重くけだるい・・・・「よし!もう一度あの道を通ろう!」

オストドは心に決めた。「後悔先に立たず」つまり、後で後悔をしても仕方がない。

歩いて来てしまった道。もう戻れない道ならば、生かされている限り、前進あるのみだ。

オストドは持って生れたわけではない。自らその能力を完全に封印してしまったある力の封印を解く。

オストドに与えられた力。それはもう30数年前に入水自殺未遂を起こし、助けてくれたある方から

授けられたであろう力。それ以来、オストドには悪い知らせを告げる“予知夢”を得る力と、そして

それが実際に起き、それらから逃れるすべを与えられているのだろう。でも、それを防ぐ力は

オストドには与えられていない。ただ、宿命を切り拓き、神の思し召しのまま生きているだけだ。

いや、神々とその不思議なパワーによって生かされている。そうでなければ、交通事故が2回。

誰もが「あいつ死んだ!」と思われる様な事故や、乗るべきはずだった日航御巣鷹山墜落事故や、

いつ銃撃戦が始まるかも知れない地区に足を踏みいれたり、阪神大震災に被災しても震度7の

激震地に棲んでいようとも、同じ病で亡くなった義理のイトコ(大嫌いだったが・・)と同じ、成人男子

10万人に一人発病するかどうかと言われるセミノーマ。つまり睾丸の癌でも、身の廻りの整理と、

雑務を片付ける必要性から、手術を先延ばしにしたのにも関わらず、奇跡的に転移もなく、

10年以上の月日があっという間に流れて行っている。運がいいだけで、片付けられることではない。

生後と言うより、生まれる前から、オストドは産みの親双方に捨てられ、育ての母でもあり、

本当の叔母でもある人にまで、見捨てられ、一時は悪魔と契約まで結んだ子供時代。

悪戯の範囲を大きく超え、犯罪寸前や本来なら罪に問われるはずのこの身。

そこまで、自分自身を追い込んだこともある。

それでも、天罰は降っていないどころか、オストドは幸せな家庭とそれなりの地位をこの世に受けている。

毎日が後悔と贖罪に苛まれることも偶にではないほどの、劣等生。人類を名乗ることも許される身ではない。

「あるがままに生きなさい!それがあなたに与えられた神様の宿題なのよ」

そう言われた日以来、オストドは時に暴走列車のごとく。時にはジャングルを進む探検家のごとく。

そして、あるがままの自分を受け入れ、神が定めた“運命”と言う名のレールをただ走っている。

気がつくと、オストドは何時の間にか、歯科医院でその対価を支払い、歩いてきたようだ。

そして、不思議な声の聴こえたあの歩道の前に佇んでいた。

「ヨシ!これが神様が与えられた“試練”なら受けて立つ!」

オストドはそう決心をした。例え自分の身がボロボロに朽ち果てようとも、愛すべき人々を、精一杯拡げた

頼りない翼ではあるが、その翼の下で守り、そして更なる飛躍を続けてもらえばよい。

例え、疲れ果てボロボロになっても、精一杯の翼を拡げ、大空を舞う。それが与えられた運命なら、

受け入れ、力尽きたとき、静かに眠るように朽ち果て永遠の眠ればいいだけなのだから・・・・

オストドはその瞬間、永年にわたり、自ら封印してきた力を解き放つことにした。

安全回路さえも全て開放して、その姿なき声に尋ねなければならない。

静かに歩みを進め、その不思議な歩道を進む。その時、先ほどとは違うもっと強烈な頭痛が襲って来る。

でも、ここで怯むわけにはいかない。何せ、オストドは翼を拡げ、大切な人々を守らなければならない。

「伊勢に・・お伊勢様に詣でるのじゃ・・・」

また、同じ声が聴こえる。その姿なき声の主に問わねばならない。

「何故です?どうして・・お伊勢様まで行かねばならないのか?理由を教えてください」

そう心で念じると、嘘のように強烈な頭痛は消え、オストドに別の声が聴こえて来たのだ。

「お伊勢様に来なさい。それが貴方や貴方の大切な人を守ることになるのよ!」

どこかで聴いた声だった。懐かしくもあり、思い出すと悲しくなりそうなそんな声が聴こえて来た。

「どうじゃ・・・解ったの?お主のためじゃ・・・そして愛する人々を守るためじゃ・・よいの・・・・」

「解りました!それなら何時・・いや何時までにお伊勢様に詣でればよろしいのでしょう!」

「これから・・・1年。1年は守護し進んぜよう・・・よいな!1年以内じゃぞ・・・・」

気が付くといつの間にか歩道を過ぎ、信号を渡り、いつの間に買ったかすら覚えていないないパンを抱え、

団地の階段を登り、通路を歩き、我が家の玄関にたどり着いていた。

自宅に帰り、メストド1号にその旨を伝える。何しろまず真っ先に守らなければならない大事な家族。

最初は・・「何言っているの?」と笑っていた妻であるメストド1号も、だんだん真顔になっていた。

そして・・最後に「それはきっと何かのお告げよ!参拝にお伺いしなきゃ!」とオストドの背中を押した。

偶然?それとも必然だったのだろうか?連休は温泉。纏まった休みが取れれば、海外に旅行と言う名の、

逃亡生活をしているのだが、10月の連休は何もスケジュールを組んでいない。

「善は急げよって言うでしょ!10月の連休に行きましょう。そうすれば・・何か解るはずよ!」

こうしてお伊勢様に詣でる日が決まった。

その時オストドは心に誓った。

「決して自分の事は祈願しない。例えそれで自分の身が滅ぼうとも人々のために祈願する」と・・・・

後日・・我が家から巣立って行ったはずの娘が一時ではあるが戻ってきた。

そして彼女の会社の健康診断の結果、彼女の身体に異変が起きつつあることを知らされたのだ・・・

「もし、神様がひとつの命を必要とするなら、俺が身代わりになろう。それが今出来る事のひとつだ」

オストドはそれも併せて祈願することに決心した瞬間だったのだ・・・・・

「姿は見えない声に導かれて・・・お伊勢詣・・弾丸決行!」 Vol2へ・・・続く。








nice!(6)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

オストドの「姿は見えない声に導かれて・・・お伊勢詣・・弾丸決行!」 Vol2 [2009お伊勢参りの旅]

「往復夜行・・・それも一人で運転!」

10月10日 午後7時。メストド1号が電車を乗り継いでオストドの会社へ到着。

この日のオストドの勤務(拘束)時間は、12時間10分。

まあ、そのうち、仕事らしい仕事をしていたのは、7時間ほど。(オストドは要領だけはいいらしい・・・(*^^)v)

ちゃっかり・・外出の時間を利用して、車を整備にガソリンスタンドに放り込み、昼食の間に整備。

カーナビをセットすると・・・気が滅入る数字。何しろ、何回も行っているのだが、自分で運転していった事は、

全くない。観光バスの揺れに任せてお昼寝していれば連れて行って貰っていたのだが、今回はエアーは

取れないし(マイル利用では・・・成田→中部の往復)、夜行バスもちょっと嫌。新幹線利用の日帰りも、

検討したのだが、我が家の独裁者じゃなかった・・財務大臣の許可が下りなかったので、ETC休日割を

利用することにしたのだ。

ほぼ満タン状態。オイル、タイヤ、ブレーキ全ての項目をチェック(自分では出来ない!)済みのMPVで

一路、伊勢神宮目指して走る。ちょっと混雑している首都高速(オストドに言わせると首都低速)を抜け、

東名高速へつういついアクセルを踏みこみがちになるけど、120キロ巡航を維持する。

海老名SAで晩ご飯。ハンバーグ&メストド1号のうどんを貰い食す。メストド1号はカツ丼。

ちなみに・・・ガソリンスタンドの値段をチェックする。海老名SAは132円/L。高いか安いかこの先で解る。

途中、富士川SA・浜名湖SAに寄り、豊田JCTから、伊勢湾岸道路へ四日市JCTから東名阪道。

そして伊勢道へ途中、亀山PAにて仮眠&給油。ここまでの走行420Kmほど。

いつもは、大体5.7Km/Lしか走らない車なのだが、34Lほどの給油。リッター当たり129円。

2時間ほどの仮眠で元気をとりもどしたハズだったのだが、伊勢道の安濃SAで朝食。

オストドはプリプリの小エビの入ったかき揚げそば。メストド1号はホットドックを選択。

途中の多気PAでちょっと休憩のつもりが、いつの間にか眠りの世界に・・・

オストドちゃんとサイドブレーキ&パーキングモードにシフトレバーを入れ・・そのまま爆睡。

賢明な方はお解りだろうけど、ライトを点けっぱなしで睡眠モード。バッテリーは消耗。

そうなれば・・ただの鉄の塊。まあ・・JAFを呼ぶ羽目になる。

「入っていて良かったわねえ~JAF」

「まあね!」

到着まで50分と言われたけど、40分ほどで到着。バッテリーチャジャーを繋ぎ、一発始動。

「このまま・・1時間はエンジン切らないでね!」

「あのぉ~伊勢神宮までどれくらいかかります?」

「30分くらいかな・・・」

地球環境に悪いのは承知で、そのままエンジンを掛けっぱなしで30分ほど待機する。

「さてと・・行きますか・・・」

「ねえ・・大丈夫なの?」

「どうだろ・・ちょっと遠回りして伊勢IC経由すれば・・・なんとか・・・」

カーナビに表示される時間では、まだ早すぎるのだけれど、駐車場が気になる。

気にはなるのだが、またJAFは呼びたくない。

伊勢ICを駆け降り、国道23号線を経由して、まずは外宮へ参拝に向かう。

なんとかギリギリセーフで境内にある駐車場へ車を止めることが出来た。

「ねえ・・・エンジン切って大丈夫?」

「実験してみりゃ解るんじゃない?」

エンジンを切って、祈る気持ちで再スタートをする。どうやらバッテリーは充電されたらしい。

「それじゃあ・・行こうか?」

今回のお伴はEOS40Dではない。参拝がメインなので、ソニーのサイバーショット。

何故だか2台同じ形式のを持っているうちの一台。普段はオストドのカバンの中に眠っているモノ。

「ねえ・・ネクタイどうするの?」

「そうねえ~車だったから・・スーツ着てこなかったしね!いいわ・・・特別参拝は・・・」

メストド1号が会社の同僚から貰って来た特別参拝券。二人とも正装というには、ラフすぎる格好。

本来ならせめてスーツで来いと書いてある。

「いいの?」

「うん。今回呼ばれているのは、別宮だと思うんだ・・・だからいい!」

「なら・・いいけど・・・」

車は裏参道側に停めたけど、正式な参拝では、表参道から行くのが筋だろうと・・表側へ向かう。


(参拝にはちょうどいい清々しいお天気でした・・・)


(表参道火除橋を渡る前に先ずは、勾玉池と奉納舞台に立ち寄り)


(勾玉池と奉納舞台です。)


(足音を聞きつけたのでしょうか?鯉がワンサカ集まってきました。)


(どこかに・・・エサを売っていれば上げられるんですが・・ごめんね!)


(いよいよ・・・参拝に向かいましょう・・・表参道火除橋です。)


(ここから・・・神聖な領域ですね・・・)

火除橋を渡り、左手にある手水舎へ立ち寄る。心身を清めねばならない。

作法は次の通りなので、覚えておいてほしいもの。

①左手・右手の順で手を清める。

②左手に水をすくい口を清める。

③最後に左手を洗い流す。

簡単な作法である。それも知らずに一の鳥居をくぐる愚かモノに腹が立つ。それも鳥居の真ん中を通る。

因みに参道の真ん中は通ってはいけない。神様の道である。因みに外宮は左側通行。内宮は右側。


(鳥居をくぐる時は一礼するのが、常識なんだが・・・)

一の鳥居と二の鳥居の間は、心身を清めていただく神聖な場所。急にオストドの身体が軽くなるのは、

一体なぜなんだろう。どんどん・・荒んだ心が浄化されてゆく。

「風・・・・」

オストドの頭に響く声・・・確か風聴こえたのは、幻聴ではないのか・・・・

「ちょ・・ちょっと地図見せてくれる?」

「うん・・・はい。」

オストドに渡された地図には、風宮と記されている。ここに呼ばれたのであろうか?


(残念ながら、台風の影響でしょうか?倒れた木の影響で多賀宮や土宮そして風宮などへは通行不能)

「ねえ・・どう?ここなの・・・」
「いや・・違う!ちょっと待ってくれる?神経を集中するから・・・」


(ここから・・声が聴こえた気がしてならないんですが・・・)

「いや・・・ここじゃない・・・違うらしい・・・風、ウチ・・いや・・内宮に答えはある!」
「じゃあ・・どうする?」
「参拝するに決まってるでしょ・・・お札を受けてこいとの声も聴こえたから・・・・」


(御正殿です。ちゃんと皆様のご多幸と御健勝をご祈念いたしましたよ・・・)

「何なの・・あの親父・・・」
「・・・・・・・・・」

後ろで声が聴こえますけど、祓い詞を言上して、ご祈願申し上げました。自分の事など祈願しません・・・

「お待たせ・・さあ行こうか?」
「うん・・・長かったわね。」
「まあね。大切な人々のご多幸と御健勝でしょ。娘の身代わりは自分へとお願いしたから・・・」
「えっ!」
「いいんだよ・・・それで・・・いいんだ・・・・」

神楽殿に立ち寄り、僅かではありますが、遷宮奉賛も・・・・


(記念品だそうです・・・絵ハガキが3枚)




(こちらが・・外宮です)


(衣食住をはじめあらゆる産業の守り神 豊受大神宮を参拝終りました)

「さて・・・御札と・・・娘にお守りを分けていただかないと・・・」
「そう・・告げられたの?」
「うん。ええとぉ~あった・・あれだ!さて・・何色か解る?」
「ええとぉ~娘のイメージはオレンジなんだけど・・紫!」
「そう・・・それを分けていただこう・・・」

豊受大神宮の御札(御神体)とお守りを分けていただいて、裏参道へ忌火屋殿を横手に歩く、

この忌火屋殿は、日々新撰を整える御殿で、神様の台所です。特別におこした火を使われる所です。


(北御門鳥居・・・出る時は必ず一礼を忘れずに・・・)


(御厩・・・・みうまやです。宮内庁の御料牧場で産まれ奉納された御馬が2頭。アレ・・一頭いません)


(火除橋を渡ると・・・現世に戻ってきます・・・・)


オストドの「姿は見えない声に導かれて・・・お伊勢詣・・弾丸決行!」 Vol3へ続く・・・・





nice!(9)  コメント(9)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

オストドの「姿は見えない声に導かれて・・・お伊勢詣・・弾丸決行!」 Vol3 [2009お伊勢参りの旅]

オストドの「姿は見えない声に導かれて・・・お伊勢詣・・弾丸決行!」 Vol3 

「ねえ・・次はどこへ?」
「内宮だね。駐車場は・・開いてないだろうな・・きっと・・・」
「大丈夫なの?」
「多分ね。呼んでいただいているわけだからね・・・」

自ら運転して走るのは、初めての道。猿田彦神社の前を通過しようとした時だった・・・

「ここへ車を停めて・・五十鈴川沿いに歩いてきなさい!」

また・・見えない姿の声が聴こえる。

「ここから・・歩くよいい?」
「いいけど・・・」

駐車場は既に満車・・臨時駐車場へ誘われる様に進んでいく。

「ほら・・停められた」
「どうして解ったの?」
「声・・・・」

そうとしか答えようがない。今まで参拝に来た時は全て観光バスだったのだから・・・


(臨時駐車場は五十鈴川の河川敷)


(やっぱり・・・参拝日和です・・・)


(声に導かれるように・・五十鈴川を遡ります・・・)

「ねえ~みんな上に上がっていくけど・・・」
「そっちじゃない・・・こっちだって・・・声が・・・」
「そう・・・じゃあ・・・そう行きましょう!」


(真っ直ぐ・・・歩きなさいとの声が聴こえたんですけど・・姿は見えません)


(こっちよ・・と言われすぐ・・写真を撮ったんですが・・・姿は見えません・・・)


(風・・・お神酒・・・・こんな声がまた・・・・)


(おかげ横丁です・・・お神酒を買っていくことに・・・)

「お神酒・・・お神酒を買わなければ・・・」
「帰りじゃ駄目なのね・・・」
「うん。お神酒を買って持って行かなきゃ・・・・」
「どれだか解る?」
「悪いけど・・ここじゃない・・・」

しばらくおかげ横丁を進むオストドそして・・・黙ってついてくるメストド1号。
しばらくして・・一軒の酒屋さんの前へ・・・

「ここだ・・・・」
「ここにあるのね?」
「うん。多分・・・・あっ!あれ・・・」

3合ほどの瓶のお酒を2本購入する。その瓶を押し抱きながら、おかげ横丁を過ぎる。


(只今・・・架け替え中の宇治橋・・・・)


(この木から声が聴こえてきたような・・・人から見れば精神病患者かな・・・)


(火除橋です・・ここからは聖域・・・手前のお手洗いで用のある方は・・・・)

内宮神社は右側通行となる。従って、手水舎も右側にある。本来なら、一の鳥居をくぐり、五十鈴川御手洗場で、身を清めるべきだが、台風の影響で水量が多い。従って、ここ手水舎で作法に則り、心身を清める。


(ちゃんと・・この先トイレはない旨書いてありますので・・・)


(五十鈴川の御手洗場・・・)


(また・・呼ばれる声が・・・・)


(一体・・どこで呼ばれているの・・・・)

一の鳥居から二の鳥居をくぐる。その間も心身を清める聖域。決して真ん中は歩いてはいけない。
二の鳥居をくぐり抜けた後「こっちだよ・・こっちに来なさい」と声が聴こえる。


(この先で・・・呼ばれた気が・・・・)

「こっち・・・」
「えっ・・・御正宮じゃなくて?」
「うん・・・こっちだ・・・」

訝るメストド1号を連れて風日祈宮橋を渡る。

風日祈宮(かぜひのみのみや)・・・風の神を祀る別宮である。鎌倉時代の元寇の時、神風を吹かせて日本を守ったとされる神である。

「ここだ・・ここ・・・」

御宮の正面右手の大木より声がする。ぼんやりとだが・・・姿が見える。
慌てて・・抱えていたお神酒を高々と差し出す。

「ありがとう!そなたの願いを・・・祈願するがよい。」

SFの世界の話でもオストドが別に気が狂ったわけでもない。

「ねえ・・・何をやってるのよ!周りの人が見てるわよ!」
「あそこの枝のところで手をふっていらっしゃるのが、見えない?」
「私には・・・ここ・・ここなのね!」
「うん。」

2礼・・・そして2拍。いつもはこんなに響かないのだが、何故か周りに響き渡る音。
オストドは、無信論者。つまり言いかえれば、何処の神様だろうと、仏様だろうと御参りをし、願い事を唱える。
ただ、自らの事を祈ったりはしない。自分の事を願えば願うほど結果は思わしくない。まあ今まで好き勝手にうあってきたわけだから、天罰がいつ下ってもおかしくない。だから、世界平和と大切な人々のご多幸を祈願する。
特に今回は、愛娘について祈願をせねばまらない。
最後の一礼をしたとき・・また声が聴こえた。

「お主の覚悟は解った。そして・・・・」

私は参拝に向かう妻に娘の御守りを託した。

「いいから・・言われたように・・・黙って無心で御守りを差し出して・・・」

妻が参拝している間、私は声が聴こえてくる大木を仰ぎ見続けた。
そして、妻が参拝を終え、私の元へ戻ってくる瞬間。一筋の光が娘に渡す御守りに差し込んだのだ。

「もう・・大丈夫だよ・・・行こう!今度は荒祭宮だ・・・」

大木に一礼する私そして妻・・・多分・・周りの人々には滑稽に見えたかもしれないが、ここは神の聖域なのだ。


(風日祈宮・・・)

御正宮に参拝して、籾だね石から力を受け、荒祭宮へ向かう。
あえて記さないが、私はすべての謎のキーワードが解けた。
神楽殿で御札と御守りを受ける。この御守りはメストド1号に降りかかる災いを私に飛ばすための御守り。

「はい・・これ・・持っていて・・・」
「じゃあ・・・これは私から・・・・」
「えっ!」
「何年、夫婦やってるのよ!貴方の考えはお見通し・・・どうせ神様にお願いしちゃったんでしょ!」
「解るの?」
「まあね・・・私にもお告げがあったのかな?あなたに・・この御守りを持たせるようにって・・・」
「そう・・・・」
「でもね・・・あたし・・ちょっと・・悪態ついちゃったんだけどね・・・」
「えっ!・・・ば・馬鹿な・・・・」
「だって・・あなたは誰が守ってくださるのよ・・・」
「そんなこといいのに・・・・」
「そうしたらね・・神様がこの御守り持たせなさいって・・・」
「あ・・あ・・・罰が当たるかもよ・・・」
「罰?」
「うん。・・・罰当たりな報いが来るよきっと・・・」

オストドの予言通り・・・ちゃんとメストド1号はこの後その報いを受ける羽目になったのだが・・・


オストドの「姿は見えない声に導かれて・・・お伊勢詣・・弾丸決行!」 Vol4へつづく・・・
nice!(11)  コメント(20)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

オストドの「姿は見えない声に導かれて・・・お伊勢詣・・弾丸決行!」 Vol4 [2009お伊勢参りの旅]

天罰!?

やはり・・神様に悪態はおろか、神聖なる場所でいかなる暴言も許されない。
ちゃんと・・神様は全て心の底までお見通しなのだから・・・・

「さてと・・・こんな所でこんな値段出してまで、食べたくないよな・・・」
「そうねえ~ちょっと・・ね。そりゃあ~お値段と味が一致すればしょうがないけどね・・・・」
「や~めた。ここで食べるの・・・あれ?」
「どうしたの?」
「24本骨の傘が売ってるわ・・・」
「あっ本当・・・買ってくれるの?」
「約束だからねえ~」

話は随分遡る。何しろオストドのマイカーは通勤の足だけではない。ライトバンに比べ、1.5倍近くモノを運ぶことが出来る。それ故、せっせと・・重たいモノや嵩張る材料や工具を積み込んでは、運んでゆく。
その時、メストド1号の16本骨の傘を誤って折ってしまったのだ。

「これでいい?」
「うん。」
「あっ!男ものもあるわよ・・」
「じゃあ・・・ついでに買っちゃおう!」

晴天で雨の降る気配もなかったのだが、2本の傘を買う。まあ・・・実用性で言えば使うかどうかは解らないけれど、何せオストドは傘だけは豊富に持っている。せっせと処分はしているつもりなのだが、10本は軽くある。

「ねえ~この後どうするの?」
「まあ・・・答えは導き出せたし・・・気力・体力も限界に近いしね・・・」
「高速混んでいるんじゃない?」
「多分・・・今出発すれば、一番疲れている所あたりで、渋滞に嵌るな・・多分。そうだ。ドライブするか?」
「いいわねえ~」

敢えて記さないけれど、駐車場(河川敷の臨時駐車場)から、車を出し(満車もいいところだった)途中のイオンのとあるお店で昼食。メニューの選択を間違えたのは、事実。あえて店の名前とメニューは書かない。営業妨害になる恐れがある。
国道を“夫婦岩”方面へ車を走らせるが、駐車場は満車。しかも駐車料金1000円は我慢ならない。
鳥羽方面へ車を向けるオストド。目論見があったのだ。ここからカーフェリーに乗せれば、一般道でも帰る自信はあったのだ・・・

「ああ・・あそこから伊良湖へ行けるのかぁ~」と水を向けるも・・メストド1号は微笑んで言う。
「もうちょっとドライブしたいんだけど・・・それに、ETC割使わなきゃ勿体ないわよねえ~」
「りょ・・了解!」

フェリー代も馬鹿にはならない。何せETC休日割引なら・・・伊勢西ICを上がり、東京ICまで、1550円。
首都高が500円で京葉道路が200円。どう考えても・・・運転した方が安上がりに違いない。

「了解!解った・・ドライブでいいんだよね・・ドライブで・・・」

本当は、カーフェリーにしてくれれば、薄い財布に隠してあるヘソクリで真珠でもプレゼントするつもりだったのだが、プレゼントはなしで、ドライブに専念することにした。(ちょっとした・・・仕返し!(*^^)v)

「風呂に入りたいよな・・・温泉!」
「まあね・・・一応、入浴セットは持ってきたけど・・・ドライブは?」
「そんじゃあ・・・進路はこっちしかないよな!」

鳥羽から国道167号線ではなく、パールロードへ進路を取る。
途中、白浜海水浴場付近で休憩。

「どこの馬鹿だ・・こんな道選んだの・・・」
「・・・・・・」

黙ってオストドを指す。メストド1号の指先。
そう・・ハンドルを握っているのは、オストド。つまり自分を責めるしかない。無料だったから良かったけど、
続くカーブの連続にちょっと神経が衰弱していたのだ・・・・
何しろ、長い間“自ら封印していた力”を目覚めさせたのも自分だし、渾身の気力で参拝を終えたのだから、
気力はもう・・ほぼゼロに近い数字になっているはずだ。
オストドは靴からサンダルに履き換えておいてよかったとこれほどその判断に間違いはなかったと思ったことはない。いつもなら、右足はそろそろ痙攣をおこしかけているに違いない。

「ここでちょっと休憩。靴下も履き換えたいしね・・・」
「うん。解った・・・」

いくら5本指ソックスでも、冷や汗の連続カーブでちょっと湿ってきている。
靴下を履き替え外に出る。潮風が心地よい。



(ここまで・・来ちゃいました・・・)


(潮風が心地いいです・・・・)


(い・・・伊良湖に渡りたかったぁぁぁぁぁぁぁぁ~)

「ねえ・・どこに行くの?」
「日帰り温泉に入ってゆくの・・・」
「そう・・それならいいわねぇ~」

必死に眠気と戦い運転するオストド。そして必死に眠気と戦っているけど・・コックンと始めたメストド1号。
オストドも眠いけど・・・お風呂がオストドを呼んでいる。
スペイン村に日帰り温泉があるらしい。そこで露天風呂に浸かって、沈みゆく夕陽をみたい。
車をホテルの駐車場へ乗り入れる。

「着いたよ・・・」
「どこ?」
「どこって・・・温泉に入りに来たんだけどね・・・・」
「そうだったわね・・・」

ホテルの敷地を通り、道しるべを辿りながら“ひまわりの湯”を目指す。フロントで入浴料を支払うのは、オストド。
貸しタオル&貸しバスタオル、それぞれの更衣室のロッカーキーを受け取る。
パルケエスパーニャには入園してないので、一人1000円。パルケエスパーニャで遊んだ後なら、700円だそうだ。・・・まあ・・リーズナブル。




(風呂場のところに、カメラ持ち込みお断りの張紙が・・・う~ん。男湯写す趣味はないけど・・・)

た~っぷり入浴。露天風呂から沈みゆく夕陽を眺める。まあ・・・写真撮影は出来なかったので、パンフを頂いてくる。まさか、この時メストド1号に天罰が下って居ようとは夢にも思ってなかったが・・・・
メストド1号と車に戻った時だった・・・・

「あっ!ない・・ない・・・」
「何が?」
「指輪・・・」
「ゆびわ?って・・・・」
「あのね・・・あなたが買ってくれた奴。結婚指輪・・・清水の舞台から何回も跳び下りたって・・あれよ!」
「えっ!どうして・・・・」

とにかくこうしてはいられない。とりあえず、駐車場を出たところの係員に相談すると、車でそのまま行っていいとのこと・・・ご厚意に甘えることに・・・


(身障者の方用の駐車場に停めさせていただいて・・撮影。まさか・・オストド。女湯にはいけませんので・・・)

待つこと数分・・・しょぼんとしたメストド1号が戻ってくる。

「罰があたっちゃったのかな・・・」
「だろうね・・・」
「怒らないの?」
「うん。まあ・・あの時は1個しか買えなかったから・・・また買えばいいじゃん・・・」
「ありがと・・・」
「しかし・・そのくらいで済んでよかったし、そんなに落ち込む必要まないと思うけど・・・」
「自分が買った奴ならね・・・」
「まあ・・・神様への貢物だと思った方がいいね。さて・・伊勢に戻って夕飯食べて帰ろう!」
「うん・・・・」

帰路は剣道32号線(伊勢道路)を選択、給油の後、ファミリーレストランで夕食を取り、午後8時伊勢西ICより帰路へ・つく。途中、多少の渋滞に嵌る。四日市IJCTを抜けると、車はスムーズな流れに乗る。
富士川SAで仮眠。午前7時半に給油の後、出発。
カーナビによると午前9時15分に自宅に着くと表示されている。

「本当なんだな?」

そして・・カーナビの予想通りに午前9時15分。自宅駐車場へ乗り入れたのだった・・・・Fin

あとがきに代えて・・・

まだ指輪は買っていない。まあ・・そのうち買うことになるし、オストドも嵌める運命なんだろう。
でも・・・ペアのモノってよく無くすのが、オストド。腕時計2個にエトセトラ・・・・
「神様!今度はどうか無くしません様に!」
そう願わずにいられない・・・・
最後になりましたが・・・ここまでお付き合いをいただいた皆様のご多幸とご健勝を心より、ご祈念申し上げます。


nice!(6)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行
2009お伊勢参りの旅 ブログトップ